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吉川 和則 院長、吉川 和輝 副院長の独自取材記事

吉川歯科医院

(福岡市南区/大橋駅)

最終更新日:2024/01/15

吉川和則院長、吉川和輝副院長 吉川歯科医院 main

大橋駅西口から徒歩3分。清潔感あふれる白くスタイリッシュな5階建ての建物が見えたら、そこが「吉川歯科医院」だ。診察室は、患者のプライバシーに配慮してすべて個室。オルゴールの優しい音色に包まれた落ち着いた空間が広がっている。院長を務めるのは吉川和則先生。市内からだけでなく県内外からも駆けつける患者の期待に応えるための診療を行うことはもちろん、働くスタッフの「人間力」を高めることにも注力している。「施術よりもアフターフォローのほうが大切だと思っています。私に治療を任せてくださった患者さまのメンテナンスも責任を持って行っていきたいです」と話す院長をサポートすべく、2022年夏には長男の吉川和輝先生が副院長に就任。和則院長と和輝副院長に、新体制となった同院の診療方針や今後の展望について話を聞いた。

(取材日2020年9月17日/再取材日2023年3月7日)

患者がリラックスできる環境づくりに力を注ぐ

診察室はすべて個室で、予防歯科専用の部屋もあるのですね。

吉川和則院長、吉川和輝副院長 吉川歯科医院1

【院長】予防ケア専用ルームがあるクリニックは最近少し出てきたようですが、2008年の開業当時はまだ珍しく、業者さんにもびっくりされたのを覚えています。歯科衛生士が使う部屋まで個室で、パソコン、デスクなどを一つずつ設置したんですから。私は海外、特にアメリカと韓国で多くのことを学び、最新技術の普及の速さと医療の質の高さに感銘を受けていました。プライバシーへの配慮、予防歯科への注力。そういった点もぜひ地域の患者さまに還元したいと考えていたんです。それに院内に入った瞬間の「印象」は大切です。特にスタッフの接遇と待合室の照明など、リラックスできる空間になるよう意識しています。患者さまが来院したくなる環境を整えるのも、クリニックの大事な仕事だと思っています。

こちらに通うことが楽しみになりそうな工夫や配慮が随所に見られます。

【院長】ほとんどの方が治療からメンテナンスに移行されます。当院はインプラント治療や矯正も多く手がけていますが、それらはあくまで「手段」であって、「目的」ではありません。よく「クリニックの強みは何ですか?」と尋ねられますが、そこでインプラント治療や矯正などと答えるのは、ちょっと違うと感じています。歯が悪くなる原因を取り除かねば、いくら治療をしても再発は防げません。原因を取り除く手段が、インプラント治療であったり矯正であったりするならば、それを選択肢として取り入れる。そして、歯科治療を通じて生き生きとした生活を取り戻し、豊かな人生を歩んでいく。この目的が明確になれば、皆さん自然と健康意識が芽生え、メンテナンスにも自発的に通ってくださるようになると考えています。

各部屋に置いてあるパソコンは、患者さんへの説明に活用されているのでしょうか?

吉川和則院長、吉川和輝副院長 吉川歯科医院2

【院長】そうです。歯科の治療というのは、患者さまは口を開けて完全に受け身の状態で、自分では何をされているか見えません。でもそれではいけませんよね。当院では、口の中の状況がビジュアル的にわかるように画像をお見せしたり、治療の具体的な説明に動画を活用したりしています。治療における患者さまの不安を一つでも多く払拭することは、安心して治療を受けていただくために欠かせない要素です。またデスクやチェアは、患者さまと同じ目線になるように配置しています。患者さまとは主従の力関係になってはいけない。常に対等な関係であるための工夫は随所に取り入れています。

技術力プラス人間力。対等に接することで信頼を得る

患者さんと接する中で大切にしていることは何でしょうか?

吉川和則院長、吉川和輝副院長 吉川歯科医院3

【院長】スタッフにはいつも3つのことを話しています。1つは「テクニック」。医療に関わる者として技術は必須ですよね。2つ目は「コンセプチュアルスキル」。これは、当院をどんなクリニックにしていくか、クリニックと患者さまをどうマネジメントしていくか、それぞれのスタッフが経営者目線で考えることを指しています。3つ目が「ヒューマンスキル」。私はこれが一番大切だと思っていて、正しい価値観を持った接遇やマナーもそこに含まれると思います。私だけではなく、スタッフ全員が患者さまから「ありがとう」と言われるより、「あなたに会えて良かった」と言ってもらえるように、日々自分を磨いてほしいと思っています。

クリニックの方針をスタッフ全員が共有しているのですね。

【院長】当院では初診カウンセリングをスタッフに任せています。私は全顎的な治療を提案することが多いのですが、私が直接ご説明すると希望を伝えにくいという方がいるかもしれませんので、私は診断以外の説明に加わらず、診断と施術に集中しています。スタッフは患者さまのことを、自分だったら、自分の親だったらと考え、心を尽くして説明してくれています。当院の診療について自信を持って語るスタッフの姿を見れたら、本当にうれしいですね。クリニックの方針を共有し、その上で一人ひとりが自立していけるよう、私もバックアップします。ほかにも毎週ミーティングを行ってスタッフの意見を募るなど、みんなが向上心を持って働いてくれるような取り組みも行っています。

昨夏から副院長が加わり、歯科医師2人体制になりました。

吉川和則院長、吉川和輝副院長 吉川歯科医院4

【院長】インプラント治療、矯正などを含む全顎にわたる治療では、実は施術自体よりもアフターフォローのほうが難しく重要です。私を信用して任せてくださった患者さまの信頼に応えられるように、私がいつか引退した後も、副院長が責任を持って対応してくれるでしょう。私には子どもが3人おり、歯科医師になれとは一度も言ったことがないのですが、皆が同じ道を進もうとしています。娘は矯正を専門に研鑽を積んでいるところで、次男も歯学部に入学しました。お互い専門性を高め合っていずれこのクリニックで一緒に診療してくれたらと思っていますが、さあどうなるでしょうか。ここを継承した後は、私の方針どおりにするのではなく、自分がやりたい歯科診療を貪欲に追求していってほしいと願っています。ただ、私の患者さまのフォローだけは万全にお願いしたいですね。

「技術」と「診断する力」を受け継ぐために

副院長はやはり、院長の背中を追って歯科医師になられたのでしょうか。

吉川和則院長、吉川和輝副院長 吉川歯科医院5

【副院長】そうですね。私は小さい頃から医療系のドラマが好きで、どうやったらこういった医師になれるんだろう、いつかは自分も……と憧れているような子どもでしたが、よく考えたら目の前にモデルがいて(笑)、歯科医師をめざすようになりました。2020年に福岡歯科大学を卒業し、同大学医科歯科総合病院や開業クリニックなどに勤務しながら、インプラント治療を中心に研鑽を積んできました。インプラント治療を専門に選んだきっかけは、大学時代に素晴らしい先生と出会ったことと、父がインプラント治療のライブオペをやっているのを見て感動したこと。父が苦労して築き上げたものを受け継ぐことへのプレッシャーは非常に大きいですが、父の「技術」と「診断する力」を間近で学びながら、一日でも早く肩を並べられるように頑張りたいと思います。

どのようにして担当を振り分けているのですか?

【副院長】初診の方はやはり院長に診てほしくて来院される方が多いですし、難しい処置やインプラント治療はすべて院長が担当するなど、今はまだまだ院長中心です。でも患者さまによっては私が担当するケースも増えてきていますし、同じ患者さまを2人で診ることもあり得ます。私が担当する場合は、院長が診てもわかるようにしっかりカルテに書き込み情報を共有するよう心がけています。歯科医師2人体制になって多少ゆとりが出て、お待たせする時間が少なくなり、スムーズな診療ができているように思います。

これからの展望をお聞かせください。

吉川和則院長、吉川和輝副院長 吉川歯科医院6

【副院長】歯科のデジタル化は今後ますます進んでいきます。その流れをつかみ、当院の診療に生かせるのが私の強みです。診療の中で心がけているのは、患者さまの話をまずは全部聞き、本当の思いを理解すること。目の前の患者さま一人ひとりに真っすぐ向き合っていきたいと思います。
【院長】歯科医師に必要なのは診断力ですが、この診断力は経験を積まないと身につきません。一方で年齢を重ねるごとに衰えるのが体力です。この課題は重大ですが、私の診断力と息子の若い技術をかけ合わせれば、素晴らしい治療ができると考えているんです。昨今はドクターショッピングをする方も多いようですが、当院を最終的な場所にしていただけるように、患者さまにとって良い結果に結びつくよう努めていく。これに尽きます。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント治療/36万円~
子どもの床矯正/8万円~
ワイヤー矯正/80万円~
マウスピース型装置を用いた矯正/80万円~ 

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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