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内藤 雪 院長の独自取材記事

ユキクリニック耳鼻咽喉科

(新宿区/大久保駅)

最終更新日:2021/11/19

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「ユキクリニック耳鼻咽喉科」は、1階に調剤薬局、2階に内科・小児科があるメディカルビル3階にある。新大久保駅、大久保駅、高田馬場駅から徒歩でアクセスでき、オフィス街にも隣接しつつも住宅も広がるエリアとあって、幅広い層の患者が来院している。院長の内藤雪先生は2013年に同院を開設する前も三鷹市内でクリニックを開業していた経験豊富な日本耳鼻咽喉科学会耳鼻咽喉科専門医。漢方薬も併用しつつ、耳鼻咽喉科専門医として、患者に親身になって話をし、健康に関するアドバイスなども行っている内藤先生に、さまざまな話を聞いた。

(取材日2017年11月17日/再取材日2020年6月4日)

子どもから高齢者まで、幅広い層を迎える耳鼻咽喉科

まずは院長のご経歴とクリニックの成り立ちを簡単に教えていただけますか?

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東京女子医科大学出身で卒業後は東京大学医学部附属病院耳鼻咽喉科教室に進みました。「膠原病の声帯病変」を専門に研究していまして、その研究論文を国際シンポジウムで発表したこともあります。もちろん、一般耳鼻咽喉科の臨床もたくさん行い、勤務医時代は武蔵野赤十字病院の耳鼻咽喉科副部長も務めました。2003年に三鷹市内で開業後、2013年にこの場所にクリニックを移転。ここは駅前ではありませんが、山手線、中央・総武線、東西線が利用できるので、アクセスは良く、通いやすいのがメリットです。

どのような患者さんが多くいらしていますか?

小さなお子さんから高齢者まで幅広い層の方に来ていただいています。オフィス街に隣接しつつも住宅街が広がる新宿区百人町という土地柄のためか、職業もさまざま。外国籍の方も多いです。風邪でしょっちゅう喉が痛いという方や花粉症の方、耳垢の除去や鼻水の吸引に来るお子さんもいらっしゃいます。なので、一つだけの解決法を提示するのではなくさまざまな選択肢をコミュニケーションの中で提案するようにしています。そのために重視しているのは信頼関係の醸成。例えば見ず知らずの人に耳を見せるのはやはり不安で、お子さんであれば特にそうだと思います。そういった場合は、焦らず診察台に乗るまで慣れてもらうところから始めることもあります。また保護者の方にも協力を仰ぎ、少しでもできていることがあれば褒めてあげるようにお伝えしています。

音声の外来も始められたのだとか。

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話しやすいよう、空気をたっぷり使って呼吸の調節をする訓練を行っています。声のボリュームは肺に入ってきた空気の量をいかにして出すかに規定されるので、空気の出し方がうまくできなければ音量は上がりません。当院は縁あって、勉強会で座長を務めていた先生に来ていただいています。先生は訓練しつつ、途中で雑談をはさみ、その中で生活背景などを聞き出して指導をしてしまいます。声が出ないのはストレスが原因ということもあります。ですので、「喉を保湿してますか?」「寝てますか?」など患者さんの細かい生活習慣についても聞いています。一見、神主さんのようないい声をしている方も、実は肩で息を吸っているというようなケースがあります。そうすると、後々声が出なくなってしまうこともあるのです。いい声が出ていても話づらさを感じている方、電話でお仕事されている人などぜひ一度ご来院いただければと思います。

患者自身が気づき、改善するきっかけとしての診療を

診療方針について伺えますか?

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患者さん自身の治す力を向上させるお手伝いをすることを大切にしています。私との時間が回復に向かうためのきっかけだと思って、患者さんと接点を持つようにしています。そのため初診では主訴だけではなく職業、食生活、衣服といった生活背景もできる範囲でお伺いしています。話をよく聞き、会話の中で患者さんを良い方向に導く声がけを心がけています。風邪をひかないようになったり、花粉症が良くなったりするためには、患者さん自身が理解をし、自分から改善のための行動をとることも必要。自分自身で考えて納得し、長く続けるよう努めてもらい、少しずつでも医師と一緒に治していこうと思っていただきたいと考えています。ですから、処置中は相手の表情を見て、お声がけをするようにしています。耳鼻咽喉科は流れ作業になりがちですから、通常どおりにやっているつもりでも、患者さんにとって嫌な診察にならないよう気持ちを推し量りながら診察しています。

そのような診療方針に至ったきっかけは?

きっかけは私自身の体験にあります。まずは子育て。私の娘もあまり体調が良くなかったのですが、食生活を見直したら鼻水があまり出なくなったんです。それで「自分の娘にできたことを患者さんにも生かせれば」と思ったのがきっかけです。また、以前2度ほど西洋薬では救われなかったことが、漢方薬を使うことで改善につながったということもあり、その際にお世話になった漢方薬の先生の指導を仰ぐことにしたのです。漢方薬は、生命が持つ「治そうという力」を向上させる力を持っていると私は考えています。薬を与える治療法だけに頼らず、さまざまな方法を取り入れて患者さんが持つ治す力を取り戻して差し上げたいという気持ちが、今の診察につながっているのだと思います。

補聴器のフィッティングなどにも力を入れていらっしゃるとか。

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技術の向上により補聴器の性能も向上し、小型で色やデザインも良く、音質も優れたものが続々登場しています。しかし欧米諸国と比べると、日本での補聴器普及率は圧倒的に低いままといわれています。耳の聞こえの悪さへの自覚はあるのにもかかわらず普及が進まないのは、世間的に「補聴器は年寄りのもの」といった良くないイメージが定着してしまっていることに加え、補聴器自体のメリットを享受できていない現状にもよるものだと考えています。補聴器を買ったものの、少し試しただけでしまい込んでしまっているという人が多いのです。補聴器のメリットを実感できるようになるまでには、時間をかけた丁寧な調整が必要。装着前には聞こえなかった雑音まで拾うので、慣れないうちは頭が混乱してしまったり、以前とは異なる聞こえ方が気になったりしてしまうのです。聞こえやすくなればそれが脳への刺激となり、認知症予防にも役立つのにもったいないことですね。

繊細な感覚である聴覚を補う補聴器への取り組みに注力

こちらでは補聴器について具体的にどのように取り組んでいらっしゃいますか?

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昨年、聴力検査室をリニューアルし、2倍ほどの広さに拡充。音場聴力測定を行うための防音設備を導入しました。医療に限らず音楽関連の設備を手がける業者に依頼したのですが、ガラスの防音窓を設置するなど、一般的な医療用の設備に比べて明るく開放感ある造りになっており、患者さんも圧迫感を感じることなく測定を受けていただけると思います。こうした設備も用いながら、金曜の午後にはメーカーの担当者を招くなどして、補聴器のフィッティングを専門的に行う時間を設けています。フィッティングでは裸耳での聞こえと装着状態での聞こえを比較し、音量などを微調整していきます。初めての方では慣れるまでに多少の時間を要する方が多いですが、3ヵ月程度の試用期間があり、お試しいただくことが可能です。

耳鳴りへの対応も行っていらっしゃるそうですね。

はい。さまざまな原因で起こる耳鳴りに対し、順応することをめざして訓練を行っています。補聴器を用いて適切な音を取り入れることで、耳鳴りにアプローチしていきます。当院ではこの訓練に加えて、必要に応じて漢方薬なども取り入れながら、多角的に耳鳴りに関するお悩みに対応しています。

読者に向けて一言メッセージをお願いします。

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聴覚は皆さんが考えている以上に繊細な感覚で、決して他人と共有することができないもの。難聴は高齢者がなるものと考えていらっしゃる方も多いようですが、小さなお子さんやいつの年代からも始まることはあります。聞こえについて少しでも気がかりや不安を感じたら、気軽にご相談いただきたいと思います。何より、聞こえに不安がある状態は本人にとってつらいはず。少しでも前に進むきっかけになるアドバイスができればと思っています。また、症状を繰り返さないためにも何回か来院していただければと思います。何が足りないかは一度の来院ではわからないこともあります。実は衣食を変えることが役立つケースもあるので、何回か来ていただけると患者さんの人生がより豊かなものになると思います。感染症の流行が気になる昨今ですが、当院では消毒などの対策を徹底しています。安心してご来院ください。

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