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粟田口 幸佑 院長の独自取材記事

あわたぐち歯科医院

(那珂川市/大橋駅)

最終更新日:2021/10/12

粟田口幸佑院長 あわたぐち歯科医院 main

西鉄バス・今立停留所からすぐの場所にある「あわたぐち歯科医院」。白とブラウンを基調とした院内には、温かな雰囲気が漂う。入れ歯・インプラント治療などを行う、義歯補綴科で経験を積んだ粟田口幸佑院長。そこでの治療を通して、口の中の状態が悪くなるのを未然に防ぐ必要性を痛感し、予防歯科に力を入れるようになったという。「早期から予防をしっかり行えば、何年もかかるような治療を避けられ、患者さんの負担も減らせます」と粟田口院長。そのため普段の診療では、口腔内写真などを使ってわかりやすく丁寧に説明。治療だけでなく、患者の予防意識を高めるよう努めている。人々の健康をサポートすることを心から願う、優しく気さくな粟田口院長に、開院までの経緯や診療の際の心がけなど幅広く聞いた。

(取材日2021年2月22日)

健康でおいしい食事を楽しめる人生を長く続けるために

先生はなぜ歯科医師をめざされたのですか?

粟田口幸佑院長 あわたぐち歯科医院1

私が子どもの頃、歯周病で悩んでいた母親が「歯科の先生から助けられた」とよく話していまして。私自身、母親の治療に一緒についていって、その先生と直接お話しさせていただく機会もありました。それがきっかけで、歯科の仕事に興味を持ち、歯科医師をめざすように。歯科医師として働く今、患者さんから感謝されることはもちろん、患者さんの意識が変化していくことにも喜びを感じています。実際、痛みがあるからではなく、お口の健康を維持するために通ってくださる患者さんもいらっしゃいます。患者さんの生活が豊かになることに貢献できるのは、歯科医師という仕事の魅力ではないでしょうか。

開院までの経緯や患者層についてお聞かせください。

九州大学歯学部を卒業後、九州大学病院や大分県・熊本県のクリニックで研鑽した後、自分のめざす医療を実現したいという思いから、2013年に開院しました。この場所を選んだのは、私の地元が春日でこの周辺に幼い頃から慣れ親しんでいたから。来院される患者さんの年齢層は幅広いですね。開院当初はご年配の方の割合が多く、お口の中に問題がある方がほとんどでしたが、以前に比べてお口の状態をきれいに保てている方が増えたようにも感じます。最近では、より低年齢から歯を大事にする方が増えてきました。歯科を敬遠されていた方も、治療を通して予防の大切さを理解し、メンテナンスのために定期的に通ってくださるようになりましたし、患者さん自身も予防をするほうが、精神的、肉体的、経済的、そして時間的にも負担がかなり減ることを感じてきてるんじゃないかと思います。

予防に力を入れていらっしゃるのですね。

粟田口幸佑院長 あわたぐち歯科医院2

はい。九州大学病院では、かぶせ物や入れ歯治療、インプラント治療などを専門に行う義歯補綴科で経験を積みました。そこでは、歯を失った方が多く来院されるので、きちんと噛めるようにするため力を尽くすことにやりがいを感じていましたが、次第に悪い状態になる前に食い止められないだろうかと考えるようになりました。やはり幼い頃から予防をしっかり行い、自分の歯をできる限り良い状態に保つことが理想。そうすれば、何年もかかるような治療を避けられ、患者さんの負担も減らせます。また、患者さんのみならず、私たち医療スタッフの負担も減りますし、医療費削減、健康寿命の延伸といった、社会にとっても予防に取り組むメリットは大きいと思うのです。そのようなことから地域の皆さまの健康促進に貢献し、生活の質の向上に努めるという診療理念をもとにクリニックづくりを行いました。

長く歯を保つため、幼い頃から予防を意識してほしい

クリニックならではのこだわりを教えていただけますか?

粟田口幸佑院長 あわたぐち歯科医院3

患者さんにお口の状態を知ってもらうことを第一に考えてます。そのためにお口の中の写真を撮影し、きちんとした記録を残すことも大切にしています。患者さんにお口の状態をしっかり見ていただけることはもちろん、スタッフ間でも写真を見て治療計画を共有できます。さらに、治療の進み具合を継続的に記録することで、症状の経過の様子もわかりますし、積み重なった記録を分析して診療の精度を高めていくこともできます。症状があるところだけではなく、お口全体を診て患者さんがメンテナンスしやすく、問題が起きにくい状態をつくるように心がけていますね。そういう診療に対応できるように、開院当初から、CT、エックス線、カメラなどの診断用設備を充実させました。また、虫歯も歯周病も感染症ですから、感染対策としてクラスB規格の滅菌器や口腔外バキュームを導入するなど、衛生管理にも力を入れてます。

診療の際にはどんなことを大切にしていますか?

ご自身のお口の状態をよく知っていただいた上で、今後問題が起こりにくくするには、どうしていくか一緒に考え、サポートすることを大切にしてます。大事なのは、歯を喪失する主な原因となる虫歯や歯周病を未然に防ぎ続けること。治療終了がゴールではなく、メンテナンスをしていくためのスタートラインということを理解していただきたいと思います。患者さん自身が歯を守れるようになるサポートの一つとして、待合室に設置したモニターでお口の健康に役立つ情報を流しているんです。これは患者さんの評判も良いですね。最近、子育て世代の方々の予防に対する意識が高まってきていることをうれしく感じています。その意識が親御さんからお子さんへと伝われば、虫歯や歯周病をもっと減らしていけるのではないでしょうか。

幼い頃から予防を意識することが大切なのですね。

粟田口幸佑院長 あわたぐち歯科医院4

生涯歯の健康を保つためには、幼い頃から歯を削ったり、健康な歯にダメージを与えないことが大切です。当院では小さなお子さんのフッ素塗布、食事指導、ブラッシング指導などを行って、自分自身で歯を守れるようになることを目標にしています。お子さんにとって、クリニックに連れて来られて、いきなり知らない人からドリルで歯を削られるというのは、大きなストレスですよね。虫歯でひどい痛みがない場合は、いきなり治療から始めるのではなく、歯磨きの練習から始めて徐々に歯科に慣れてもいらい、治療に入るようにしています。ただ、本来そのようにならないように親御さんにも、「お子さんがつらい治療を受けなくて済むよう、早めに連れて来てくださいね」とお伝えするようにしています。もちろんお子さんに限らず、症状が軽いうちに対処することが大切。お口のチェックからでも構いませんので、気軽にご来院いただければ幸いです。

健康維持のために気軽に通えるクリニックをめざす

スタッフさんとの連携についても教えていただけますか?

粟田口幸佑院長 あわたぐち歯科医院5

当院では、「地域の皆さまの健康を促進し、生活の質の向上に努める」という診療理念を掲げ、それをもとに普段の診療に取り組んでいます。スタッフたちにもその理念を理解してもらえるよう努めていますね。全員が理念をしっかり理解していれば、おのずと同じ方向を向いて診療していけると思うからです。診療理念を根幹として、細かな仕組みづくりをミーティングなどで行っています。長く勤務するスタッフもでてきて、あわたぐち歯科医院の大切にしている想いが徐々にスタッフにも浸透してきているように感じています。その結果、患者さんにも良い影響が及んでいるようです。

今後の展望を教えていただけますか?

歯を失う主な原因は、虫歯と歯周病です。これを封じ込めることができれば、歯の喪失がかなり減らせると思います。そのためには、患者さんにも歯を守る技術を習得してもらいたいと思います。また、できるだけ再治療がないように精度が高い治療も必須となってきますので、スタッフの教育にも力を入れます。予防と治療がうまく噛み合って、当院のビジョンである「健康な方が健康を維持するために通うクリニック」に近づいていけたらと思います。お口の健康を維持するために、普段から気軽に通える場所でありたいと考えています。

最後に、読者に向けてメッセージをお願いします。

粟田口幸佑院長 あわたぐち歯科医院6

現在、歯科の治療というのはあくまで修復であり、歯が元に戻っているわけではありません。虫歯で歯を大きく削ったり、歯周病で骨を大きく喪失すれば抜歯に近づきます。平均寿命も伸びてきている中、自分の歯を長く維持することが重要になってきています。考え方を予防にシフトして、歯を守り、治療にかかる時間的、経済的なコストを自分の好きなことに費やしたほうがいいのでは? と思います。生涯にわたってお口の健康を保てるよう皆さまをサポートしたいと願っていますので、どうぞお気軽にご相談ください。

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