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田島 卓 院長の独自取材記事

たじま歯科クリニック

(伊勢崎市/伊勢崎駅)

最終更新日:2022/06/07

田島卓院長 たじま歯科クリニック main

オレンジ色の看板が目印の「たじま歯科クリニック」は、地元・伊勢崎市出身の田島卓院長が、2013年5月に開業した。同院は、虫歯や歯周病の治療、入れ歯や義歯の作製、インプラント治療から歯列矯正、顎関節症の治療、ホワイトニングまで、幅広く歯科診療に対応する。「大人の歯のトラブルの原因は乳幼児期にさかのぼる」が持論の田島院長は、小児歯科の重要性について説き、子どもの口腔機能の発達についてわかりやすく解説してくれた。その一方、医局時代は入れ歯や義歯を専門にしていたとあって、高齢者の歯科治療の経験も豊富で、訪問診療も行っている。0歳児から高齢者まで、気軽に相談できるクリニックにしたいという田島院長の思いを聞いた。

(取材日2022年3月4日)

歯のトラブルは歯が生える前の0歳から始まると考える

開業までの道のりをお聞かせください。

田島卓院長 たじま歯科クリニック1

漠然と医療の道に進みたいと考えていたのですが、進路を決めるにあたり、いろいろ調べたり、高校の担任の先生に相談するうちに、歯科の分野は面白い学問だと思うようになりました。新潟大学歯学部に入学し、卒業後は新潟大学歯学部総合病院で、義歯入れ歯診療室、次に顎関節治療部で臨床経験を積みました。故郷である群馬県の高崎に戻り、歯科医院に勤務してインプラントの技術を学びました。大学卒業から10年後の2013年に当院を開業するわけですが、開業するなら何か目印になるものがある場所がいいと思っていたので、小学校の目の前のここに決めました。小児歯科に力を入れたいと思っていたので、まさに理想的な立地でしたね。

小児歯科に力を入れたいと思われたのはなぜですか。

もともとは高齢の患者さまを中心に診ていこうと思い義歯・入れ歯を専門分野に選び、その後、顎関節症を専門に診察するうちに、口腔内のトラブルは子どもの頃の口腔機能の問題にさかのぼるのではないかと気づきました。口腔機能がきちんと成育しないと、歯並びが悪くなったり噛み合わせが悪くなったり、嚥下機能にも影響します。それが、大人になって顎関節症を引き起こしたり、高齢者の誤嚥性肺炎にもつながるのではないかと考えたんです。それが、小児歯科を重視することになった理由です。

子どもの口の健康で特に注目しているのは、どこですか。

田島卓院長 たじま歯科クリニック2

舌の発達状態です。舌が機能しないと、きちんと噛めません。歯科医院が必要なのは歯が生えてからだと思うかもしれませんが、その前の0歳の段階で舌の状態を診せていただけたら、卒乳時期のアドバイスができます。皆さん、「生後半年で離乳食始めなきゃ」などと月齢にこだわりますが、妊娠期間も発達に影響しますし、個人差もあります。また、舌小帯という舌の下にある筋が短いと、うまく舌を動かせず、ものを飲み込むときに舌が前に出るため歯並びに影響したり、滑舌が悪くなったり、口呼吸の原因になったりします。僕自身、運動が苦手な子どもでしたが、歯科医師になって自分の舌小帯が短いと気づき、身体に影響していたのではと思い至りました。舌の発達は体の発達と連動しているので、子どもの発達状態を見る上でも舌は重要です。授乳に支障を来すほど短いと舌小帯切除を行いますが、口腔筋機能療法という舌の位置が正しくなるよう促す方法もあります。

幅広い選択肢を提示し、患者に適した治療法を提案する

クリニックの特徴を教えてください。

田島卓院長 たじま歯科クリニック3

虫歯や歯周病の治療、入れ歯や義歯の作製、インプラント治療、歯列矯正、顎関節症の治療、ホワイトニングなど、幅広い診療領域を備え、対応していることが当院の特徴です。例えば、インプラント治療は顎の骨にインプラント体を埋め込む治療なので、十分な骨量がないと難しいですが、そのような患者さんには、骨造成も提案しています。また、患者さんの生活習慣などによってインプラントより入れ歯のほうが適していることもあります。患者さんに適した治療法を提案する上で、幅広い選択肢を提示できることが強みになると思います。

診療の際に気をつけていることは何ですか。

患者さんと情報を共有することです。虫歯治療にしても、ただ削って詰めて終わりました、ではなく、患部の撮影画像を見ながら説明して状態を理解していただき、治療方針をご相談します。当院では、必要な方には唾液検査による虫歯や歯周病のリスク分析も行い、患者さんにお口の状態を客観的に正しく把握していただいた上で治療方針を決定します。そして、問診を通じて患者さんの価値観を把握すること。「以前治療した所はそのまま維持したい」「自分の歯をできるだけ守りたい」など、患者さんによって重視する点ははさまざまです。それによって治療法も変わってくるので、患者さんのお話に耳を傾け、必要な情報を聞き出すことが大切だと感じています。

設備面でのこだわりはありますか。

田島卓院長 たじま歯科クリニック4

診察室としては、広い個室のファミリールームをご用意しています。家族で入室できるので、子どもさんの治療時の不安を軽減したり、子連れで受診した親御さんが他の患者さんを気にせず、子どもを見守りながら治療を受けていただけます。衛生面では、独立した滅菌室を設置し、歯科医療用の洗浄機で器具を洗浄するほか、院内で使用するすべての水を除菌するシステムを導入しています。

気軽に相談できる健康ステーションをめざす

お休みの日は何をしていますか。

田島卓院長 たじま歯科クリニック5

勉強をしていることが多いですね。毎週、勉強会があり、このご時世でオンライン開催も増えましたが、東京だけでなく大阪、福岡など遠方に行くこともあって、なかなか忙しいです。でも、息抜きも大切ですよね。昔から好きなスポーツ観戦でストレス解消します。今、一番ハマってるのはアメリカンフットボール。サッカーも観ますよ。

今後の展望や抱負など、お聞かせください。

歯科医師は乳幼児から高齢者まで診療するので、できるだけ患者さんに長いスパンで関わりたいですね。特に、将来的に口の健康を左右するので、子どもの口腔ケアにはできるだけ早く関与したいと考えています。乳歯の虫歯は永久歯にも影響し、乳歯から永久歯への生え変わりが乱れると歯列や噛み合わせに影響するので、0歳から3歳の時期が一番大切です。妊婦さんのケアにも力を入れたいです。妊婦さんは歯周病になりやすく、出産後は育児で通院しづらくなります。赤ちゃんに虫歯の菌を感染させないためにも、ご自身のケアで受診していただき、同時に赤ちゃんの歯科に関する知識をお伝えしたいです。また、高齢の患者さんや健康上の理由で通院が困難な方には、訪問診療も実施しています。当院から半径16km以内に限られますが、ご希望の方はご相談ください。

最後に、読者の皆さんにメッセージをお願いします。

田島卓院長 たじま歯科クリニック6

「歯科医院に行くのが当たり前」と思われるような、気軽に来ていただける歯科医院をめざしています。歯科医院は怖いイメージかもしれませんが、気になったことを気軽に相談できる健康ステーションのような場所にするのが、僕の理想です。なぜ怖がられるかというと、歯科医院はあくまで治療する場所で、受診したら「どうしてこうなるまで放っておいたんだ」と怒られる、そんなイメージがあるのではないかと思います。でも、そうではなくて「どうしてこうなってしまったんだろうね」と、一緒に考えられる場所にしたい。その不調の原因は、食習慣かもしれないし、生活習慣の変化かもしれない。患者さんとの対話の中でそれに気づける場所であり、治療する場所であり、維持する手助けをできるような場所でありたいと思います。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント治療/35万円~、骨造成/10万円~、唾液検査/3000円~、歯列矯正/70万円~、ホワイトニング/3万円~

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