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多嶋 佳孝 院長の独自取材記事

整形メディカルプラザ

(江戸川区/小岩駅)

最終更新日:2022/04/15

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小岩駅の北口から徒歩3分の場所にある「整形メディカルプラザ」を訪ねた。多嶋佳孝院長は、大学病院や総合病院で治療や手術の研鑽を重ねたのち、2013年に同院を開院。手術よりも圧倒的に需要の高い、リハビリテーションを中心とした保存治療の提供で地域住民の健康に貢献することをめざしている。「高齢者の間で増えている加齢による運動機能不全、ロコモティブ・シンドロームなどを予防すれば、健康寿命を伸ばすことができます」と多嶋院長。充実したリハビリテーションの中身などを中心に、地域医療にかける思いを語ってもらった。

(取材日2021年3月19日/更新日2022年4月13日)

関連医療機関の連携により迅速な検査、治療につなげる

こちらのクリニックはいつ頃開業されたのでしょうか?

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2013年5月に開業しましたから、今年で9年目を迎えます。当クリニックは江戸川病院の関連施設という位置づけになるため、江戸川病院への最寄駅である小岩駅周辺で開業することは決まっていました。開業にあたって地域の現状を調べてみたところ、駅の南口には整形外科病院が多いのですが、北口はいわゆる整体院だけで、整形外科を扱う病院がほとんどないんですね。整形外科に通う患者さんは歩行が困難であったり、階段の昇降がきついといった高齢者の方も少なくないので、北口方面にお住まいの方からは通院が大変だという声が以前から上がっていたようです。そこでそうした地域住民の方のニーズにお応えする形で、小岩駅北口から徒歩3分という現在の場所での開業が決まりました。

江戸川病院の関連施設であることも、利点の一つですね。

当クリニックだけではなく、近隣に5つの関連施設があり、本院である江戸川病院を含め、連携して医療を行っています。大きなメリットの一つが検査施設の充実です。通常、私どものような街の開業整形外科クリニックでは、なかなかMRIの設置は難しいです。当院では同じく関連施設の「小岩駅北口クリニック」でMRIによる検査が可能なため、必要があればすぐにそちらで検査を受けていただけます。結果はその日のうちに、こちらでお知らせすることもできます。検査の結果、より精密な検査や手術が必要と判明した場合にはすぐ江戸川病院にご紹介できますし、逆に手術後のリバビリテーションについては、施設が充実した当クリニックが担当するといった場合も少なくありません。関連施設間には小岩駅を経由したシャトルバスも運行されています。

白い壁に動物や人が大きく描かれた温かい雰囲気の待合室ですね。

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ご存じの方も多いかもしれませんが、本院である江戸川病院は「とかく無機質になりがちな病院を患者さんにとって居心地の良い空間にしたい」というコンセプトで印象的な現代アートなどを多用したユニークな内装になっています。当クリニックについても、特に整形外科というのはリハビリテーションなどで滞在時間も他の診療科と比較すると長いので、できるだけ患者さんの緊張をほぐし、リラックスした雰囲気にしたいということで楽しく、温かく、元気が出る色を用いた空間づくりを心がけたのですが、おかげさまで患者さんにも好評をいただいています。

現在の診療内容を教えていただけますか?

整形外科全般です。腰痛、肩痛といった慢性的な疾患だけではなく、骨折、脱臼といった突発的な外傷への対応、そしてスポーツ障害まで扱っています。私自身は手外科を専門としています。手外科というのはあまり耳なじみがないかもしれませんが、上肢機能再建外科ともいわれるもので、手外科が扱う代表的な症例には腕や指の骨折治療、手の中指を中心に痛みやしびれが起きる手根管症候群、スポーツ障害の一種であるテニス肘、野球肘、手指の関節周辺にこぶ状の物ができて痛みを伴うガングリオンなどがあります。

症状に合わせたオーダーメイドのリハビリを徹底

現在はどのような症状で来る患者さんが多いのでしょうか?

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患者さんは地域にお住まいの70歳代以上の高齢者の方が多いですから、症状としては変形性関節症、脊柱管狭窄症など、主に加齢を原因とした膝痛、腰痛、関節痛で運動器機能不全となるいわゆるロコモティブ・シンドロームの方が中心です。また、江戸川区はサッカーや野球といった青少年スポーツが盛んな地域なので、スポーツ障害の治療目的で通院される方も少なくありません。ですから治療の中心はリハビリテーションになる場合が多いですね。そして骨密度測定も行っていますので、検査の結果、骨粗しょう症の治療が必要となった場合には、投薬から生活習慣指導まで対応しています。

リハビリテーションの施設が充実している印象を受けます。

設備面でも人的な面でも力を入れています。2021年には施設の拡張とリニューアルを行いましたので、リハビリテーションのスペースをかなり広く取ることができるようになりました。一度に多くの患者さんに対応できますし、頸椎・腰椎の持続けん引機、全身マッサージ機能のついたウォーターベッド、疼痛緩和などを目的に用いる中周波治療器といった設備も整っています。人的な面では理学療法士が6人いるほか、これは街の整形外科クリニックとしては少ないのですが、作業療法士も1人在籍しており、特に手の骨折の治療などにおいて専門的なリハビリテーションを提供できる環境が整っています。

リハビリテーションの取り組みについて具体的にご紹介いただけますか?

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1回のリハビリテーションにかかる時間は20〜40分でどなたも共通ですが、同じ膝痛であってもその痛みの原因や年齢、体格差などによって適切な方法は変わります。そこで当クリニックでは、医師と専門スタッフが一人ひとりの患者さんに合わせた、オーダーメイドのリハビリメニューを提案しています。ただ、リハビリテーションというのは、今日やれば明日効果が出るというものではありません。最低でも3ヵ月程度は継続していただくことが前提と思っていただきたいのです。すぐに目に見える効果がないと、どうしてもモチベーションが下がってしまいがちですが、その方のお話をよく聞いて、続けられるような指導やサポートを心がけています。

リハビリに取り組めば何歳でも機能回復は期待できる

どうして整形外科医をめざされたのでしょうか?

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父が内科・小児科の開業医だったのですが、幼い頃から両親から医師になれと言われたことは一度もありませんでした。でもいわゆる父の背中を見て育ったとでも言うのでしょうか、将来の進路を真剣に考えた時、自然と医療の道を志していました。ただ、漠然と父とは違う診療科の医師になりたいという思いがあったのですが、緊張感のある手術室の雰囲気が好きでしたし、手術など治療の結果が目に見えてわかる部分が好きで整形外科医をめざしました。

印象に残っている出来事はありますか?

以前90代で脚立から落ちて骨盤骨折をされ、1ヵ月の入院を経てリハビリテーションを開始した男性がいらしたのですが、その方を通じて、適切なリハビリテーションを行えば、いくつになっても機能が改善する可能性は期待できることを私自身改めて勉強させられました。ですから、年齢を理由に、リハビリテーションを始めることを諦めないでくださいと、強くお伝えしたいですね。

最後に読者の方に何かメッセージがあればお願いします。

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私自身、肩の故障で高校時代に打ち込んでいたテニスを大学では諦めなくてはいけなかった経験があるんです。肘、肩などは私の専門分野でもありますから、私のように故障で競技を諦めなくて済むように、今後は青少年のスポーツ障害治療にももっと力を入れていきたいと思っています。練習で時間がとれないのも理解できますが、症状が悪化する前に、ぜひ医師の診断を受けてほしいと思っています。

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