MFTや予防歯科の重要性とは?
子どもの歯を守るための歯科知識
松野歯科医院
(尼崎市/尼崎駅)
最終更新日:2026/03/13
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近年、歯列矯正が身近になったことで、治療開始の低年齢化が進んでいる。「うちの子も早く始めたほうが良いでしょうか?」と心配する保護者は多いが、タイミングや必要性は一人ひとり異なる。尼崎市の「松野歯科医院」にも、日々子どもの歯並びを気にかけた保護者からの相談が寄せられている。松野麻衣子副院長は「歯並びを整えるための矯正をする前に、まずはMFT(口腔筋機能療法)でお口の中を育てることが大切です」と喚起する。矯正のタイミングや方法、予防の考え方などを丁寧に伝えながら、子どもの成長や個性に寄り添った診療を行っている麻衣子副院長に、保護者が知っておきたい「子どもの歯を守るための歯科知識」について聞いた。
(取材日2025年6月18日)
目次
将来にわたって歯の健康を守るため、予防習慣を身につけ、子ども一人ひとりに根気強く向き合う
- Q歯列矯正は、低年齢の頃から始めたほうが良いのでしょうか?
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A
▲歯磨きが正しくできているか確認し採点も行っている
矯正が一般的になったことで、低年齢の子どもを持つ保護者からのご相談が増えています。子どもの矯正は骨格の成長や生活習慣など、総合的な視点で考える必要があります。中には早期介入が必要な症例もありますが、全員が今すぐ矯正すべき状態とは限らない点に注意してください。歯並びの乱れには、生活習慣も関わっています。「咀嚼の回数が少ない」「固いものを噛まない」「偏食がある」といった習慣が顎の発育不足につながり、歯が並ぶスペースが足りなくなるケースもあります。そのため、成長中の段階で判断せず、まずはお口の使い方や生活習慣の見直しを行うことが大切になってきます。
- QMFT(口腔筋機能療法)について教えてください。
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A
▲虫歯予防では口腔環境を整える習慣を身につけることが大切
当院では、MFT(口腔筋機能療法)という歯並びに関係する舌や唇、頬などの口腔周囲筋の機能を改善するための訓練法を重視しています。それらの筋肉、舌の使い方や飲み込み方の癖を改善せずにいると、矯正をしても良い結果につながらないのです。特に小児期は矯正だけでなく、歯を正しく使えるようにすることが重要です。MFTを継続して行うことで、口腔周囲の筋肉バランスを整えることにつながり、指しゃぶりや舌癖の改善が期待できます。それによって、将来矯正が必要なくなったり、短期間で済んだりするような状態をめざせます。MFTは本人のやる気はもちろん、家族の協力も不可欠ですので、家庭と連携しながら継続的な訓練を行います。
- Qブラッシング指導を重視されていますね。
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A
▲歯科衛生士がマンツーマンで指導を行う
当院では、治療と同じくらいブラッシング指導に力を入れています。片手間ではなく、専任の歯科衛生士がマンツーマンで指導を行っているのです。小さいうちはまず、「歯って何本あるか知っている?」といった声かけから始めて、歯ブラシの持ち方や磨き方までを丁寧にサポートします。実際に一緒に磨いてみて、どこに汚れが残りやすいかを伝えたり、目標点数を設定してお子さん自身が成長を実感できるように工夫したりしながら、継続的に指導していきます。生涯、自分の歯を使い続けるためには、子どものうちに正しいブラッシングを定着させることが大切です。ブラッシング習慣は人生の財産なので、しっかり身につけていただきたいですね。
- Q小児の診療の際に心がけていることはありますか?
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A
▲「小児期は歯を正しく使える状態に整えることが重要」と話す先生
怖がる子どもに対して、すぐに治療を始めず、とりあえずユニットに座らせて慣れるようにするというクリニックもあるようです。しかし、当院ではそのようなことはしません。ある程度の年齢の子どもであれば、きちんと説明すれば理解してもらえて、治療を進められると考えているからです。そのため、じっくりと時間をかけ、責任を持って治療を進めています。また当院は、子育て経験がある女性歯科医師が小児歯科を担当するのに加えて、口の中をすっぽりと覆うラバーダム防湿を採用しています。これによって、口の中に水が流れ込みにくく、楽に治療を受けることができるでしょう。
- Q他院で治療を断られた子どもも、こちらでは通えると聞きました。
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A
▲学校終わりの子どもがブラッシングのために受診することもある
大人が思っているよりも、子どもはさまざまなことを理解できます。子どもが歯科治療を拒んでいるのではなく、親御さんが過剰に心配をし歯科治療に進めないケースもあるんです。そこで当院では、Tell(話す)、Show(見せる)、Do(行う)を実践しながら治療を進めています。最初から治療するのが難しい場合は、これから行うことを丁寧に説明し、実際に使う器具を見たり触ったりしてもらい、その後治療を行うという流れです。治療している同じ年代の子の様子を見学させるのも効果的でしょう。子どもの歯を守るためにいろいろと試しますし、時間をかけて根気強く向き合います。通院がうまくいかなかった方は、ぜひご相談ください。
自由診療費用の目安
自由診療とは小児矯正/33万円~

