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山分 ネルソン 祥興 院長の独自取材記事

希咲クリニック

(大阪市淀川区/十三駅)

最終更新日:2019/09/06

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阪急十三駅から徒歩2分、仕事帰りや買い物のついでなどでも立ち寄れるアクセスの良さに加え、しゃれたカフェのような雰囲気の「希咲クリニック」。2013年の開業以来、一般婦人科診療をはじめ、乳腺外科の診療や、分娩以外の産科にも対応してきた。院長の山分ネルソン祥興先生は、女性特有の問題解決や公衆衛生の向上など社会活動にも積極的で、院外での活動の幅も広い。女性の心と体を思いやり、ときに人生相談の窓口になることもあるという山分院長に、たっぷりと話を聞いた。
(取材日2019年8月7日)

マレーシアから片道切符で日本へ、そして医師の道へ

医師になろうと思ったきっかけを教えてください。

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私はマレーシアの極貧家庭で育ちました。医療費は高く、医療保険もないので、父や母もケガや病気になっても病院にいかず我慢することが多かったんです。いつか私が医師になって治してあげたいと思ったのがきっかけです。両親は十分な教育を受けてきませんでしたが、私には借金して高校を卒業させてくれ、卒業後には日本への片道切符を買ってくれました。日本に来た時は、言葉も分からず、毎日アルバイトしながら日本語学校に通って、いつかは医師になるという夢を描いていました。しかし、そのような状態で医学部は難しく、同じ医療の道の薬学部に進学しました。しかし、このまま夢をあきらめていいのかという思いが心の奥にずっとあり、改めて医学部を受験、夢を叶えることができたのです。

産婦人科の医師を選んだ理由をお教えください。

学生の時、ある産婦人科医師の教授の授業に衝撃を受けたのです。具体的な事案を上げ「その時に医師のあなたならどう対処するか」と質問してくるんです。答えられない自分に対して悔しいというか、未熟さを体験させられました。産婦人科も興味深いと思ったきっかけです。その後、研修医時代に長男が生まれることになったんです。分娩で苦しんでいる妻に手助けもできず、医師として不甲斐なさを感じていた時、妻の担当医師が来てくれました。その先生の背中を見ているだけで、ほっとしている自分に気づいたんです。その時、産婦人科を興味深いと思っていたのに、逃げ腰になっている自分にも気づいたのです。日本で一番足りないのは、産婦人科、小児科の医師といわれています。日本への恩返しのためにも産婦人科の医師になろうと決めた瞬間でした。

どのようなお悩みでお越しの方が多いですか?

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生理痛や生理不順、おりものの増加や痛み、かゆみ、月経周期の調整など、お悩みはさまざまです。年齢層としては、20代から40代の層の方が多いですが、更年期障害やホルモン減少によって引き起こされる骨粗しょう症など、ご高齢の方もおられます。また、32週頃までの妊婦健康診査や、助産師によるご相談窓口、マタニティーカフェや母親教室なども設けていますので、妊娠中や育児中のお母さんも多くお越しですね。当院は分娩は取り扱っておりませんが、里帰り出産をお考えの方や、淀川キリスト教病院や大阪府済生会中津病院など、日頃から連携している病院をご案内することが可能ですので、安心してお越しいただきたいですね。

あらゆる悩みが解決できるクリニックをめざして

乳腺外科も標榜されているそうですね。

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ええ。「あらゆる女性特有のお悩みが一ヵ所で解決できる」そんなクリニックにしたかったんです。特に乳がんは女性のがんで最も多い。地域の皆さんの健康を見守るためにも、開業当初から乳がんへの取り組みの重要性を感じていました。今は、日本乳癌学会乳腺専門医の女性医師に週2回来てもらっています。乳がんは一概に「しこり」だけが病気の症状ではありません。皮膚の色の変化や分泌物、かゆみ、痛みのほか、まったく症状がないことも。また、当院では超音波検査やマンモグラフィ撮影が可能ですが、画像診断は難しいことも多い。そのため、患者さんが気軽に経験値の高い医師に受診してもらえる場所が必要だと思い、乳腺外科を設けました。乳がんが発見された患者さんの中には、子育て真っ最中の方や働き盛りの比較的若い方もおられます。違和感があれば、まずは一歩踏み出す勇気を持っていただきたいと思っています。

患者さんと接する上で心がけていることは何ですか?

新規の患者さんには、必ず名刺を渡すことにしているんです。大概の患者さんはびっくりされますね。まずはしっかりとあいさつすることがコミュニケーションの一つ、大人の常識だと思うんです。また、多くの病院では最後の会計時まで、今日かかった医療費の金額がわからないことが多いですよね。ですが当院では、検査する前に「今日はこれだけの検査をします。料金はこれです」と患者さんにお伝えすることにしているんです。これにも驚かれる人は多いですね。クリニックにおける主役は患者さんですから、知る権利や、取捨選択の自由があるべきだと思っています。そして適切な検査が適切な金額で行われているかチェックする目も養っていただきたいと思っています。

開院の際にこだわった点を教えてください。

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まずは医療の敷居の高さをなくしたかったんです。「友人に相談に乗ってもらうために来たカフェ」をコンセプトに、木目調の内装や間接照明で、リラックスしていただけるような空間になっています。また、通いやすさという点にも力を入れています。ウェブ予約では、診察の順番は予約画面からリアルタイムで確認していただくことができますので、お買い物ついでなど時間を有効に活用することができます。もちろん、緊急な場合などはいつでも受付に来ていただければ結構です。また、キッズルームもご用意しており、絵本やおもちゃ、テレビがあるので安心してお過ごしいただけます。実は、乳腺外科の女性の先生は、お子さんが小さい間、キッズルームを利用して診察していました。優秀な医師の力で救える命を1つでも見つけてほしいという思いがあり、賛同してくれたことで乳腺外科が併設できたんです。もちろん、患者さんも気兼ねなくお使いいただけます。

啓発活動に取り組み、一人でも多くの人を救いたい

今後の展望をお聞かせください。

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まずは皆さんに正しい医療の知識を伝えていきたいと考えています。実は友人が子宮頸がんがもとで子どもを失ったんです。そのつらい経験から、啓発活動の必要性を真剣に考えることになりました。先日も25歳女性の方が生理が乱れると来院されました。インターネットで自分の症状を調べると「ストレスが原因でホルモンのバランスが崩れ、生理不順になる」とあり、自分のことだと思ったそうです。しかし、実際には子宮頸がんでした。安易に手に入れた情報で間違った解釈がされないよう医師としてできることはないかと考え、さまざまなセミナーを行っているほか、動画配信や、異業種の専門家と連携したセミナーなども行っています。医療以外のことも気軽に相談できると、多くの方にお越しいただいているんですよ。

週末はどのように過ごされていますか?

週末は子どもの日なんです。3人子どもがいるのですが、下の二人はまだまだ小さいんです。だから妻を子守りから解放するために、下の子の二人を連れて公園に行くことが多いですね。ボディーガード兼、遊び相手なのですが、なによりも自分自身のリフレッシュにもなります。毎週末の癒やしですね(笑)。今は子育てに忙しく、なかなか時間に余裕がありませんが、以前、競技ダンスをしていたので、自分の時間ができたらまた始めたいと思っています。

最後に、読者へメッセージをお願いします。

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「クリニックは病人のための場所」と、日常の悩みを相談されない方が多いことに気づきました。例えば、生理痛は体質だと諦めている方も多い。しかし、適切な対処をしなければQOL(生活の質)低下を招きます。どんなことでも相談できるのが町のクリニックだと、まずは知っていただきたいですね。私が参加型イベントや動画配信、メディアなど、あえて当院から外れて医療知識の普及に挑戦しているのも、女性が安心して相談できる機会を1つでも多く提供したいからです。また、中高年の方の中には、産科や婦人科はもう関係のない存在という方もいらっしゃいます。しかし、卵巣がんや子宮頸がん、閉経、女性ホルモン減少など、40代以降にリスクが上がる病気も多く、女性であればあらゆる年齢の方が一生関わらなくてないけない科でもあります。産科や婦人科の固定概念を覆し、一人でも多くの女性がハツラツとした生活を過ごせる一助になっていければと思います。

自由診療費用の目安

自由診療とは

子宮頸がん検診コース/5000円~、マンモグラフィ検診/5000円~

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