井口 将人 院長の独自取材記事
菜のはな歯科クリニック
(柏市/豊四季駅)
最終更新日:2026/04/17
「菜のはな歯科クリニック」は、JR常磐線の柏駅西口から車で約10分、柏市篠籠田の一角に看板を掲げる。院長の井口将人先生は、2003年に東京科学大学を卒業後、都内のクリニックで補綴のスペシャリストとして長年研鑽を積み、別クリニックでの院長経験を経て同院を2011年に開業した。開業以来、地域住民に寄り添い続ける同院には、幅広い世代の患者が足を運んでいる。「身近なかかりつけとして、地域の方々の歯を長く守りたい」という思いのもと、初診時のカウンセリングを大切にし、治療の各ステップでも丁寧な情報提供を欠かさない。予防歯科への注力はもちろん、子育て世代へのサポートも重視している。井口先生の診療にかける想いとクリニックのこだわりについて、じっくりと話を聞いた。
(取材日2026年3月26日)
「長持ちするか」を軸に、患者と一緒に治療を選ぶ
どのような患者さんが通われていますか?

40歳以上の方がメインで、長らくこの地域に住まわれている70~80代の方も多いですね。最近だと歯が割れる患者さんが増えたと感じています。金属を入れた部分が欠けてしまったり削れてしまったという方が増えた印象です。歯が割れてしまうと基本的に抜歯をしなくてはならないので、自然と入れ歯やかぶせ物・補綴の治療が多くなります。そういった方は40代以降の方が多く、原因としては20〜30年前に治療した歯が、今になって駄目になってくるというケースがほとんどです。大人だけでなく、小さい頃からずっと通ってくれているお子さんもいますよ。お子さんに多い症状はやはり虫歯ですね。
入れ歯の診療も増えているとお聞きしました。
はい。もともと大学では入れ歯が専門でした。開業してすぐの頃はそこまで入れ歯の需要はなかったのですが、最近増えてきているので、その専門性が役に立っていると感じています。入れ歯の診療にあたっては、長持ちさせるということを意識しています。やはり皆さん歯を抜きたくないという方が多いんです。でも、ぐらぐらしているのに残しておくと、隣の歯の骨などに悪影響が及び、2〜3年後には隣の歯も含めて治療しなくてはならなくなる可能性があります。ですので、抜かないことだけにこだわるのではなく、長持ちするかどうかという観点で判断することが大切だと考えています。抜歯が必要な理由や残しておくことのリスク、抜歯後の治療方法などを詳しく説明した上で、予後の悪い歯はきちんと抜歯し、治療できる歯であれば治療してから入れ歯を作るようにしています。その方の口腔環境が適切な状態となるよう、丁寧に治療を進めることを心がけています。
治療において、特に大切にしているモットーを教えてください。

できるだけ長持ちするように治療することです。当院で受けた治療で、その歯に対する治療はなるべく終えられるように、再度治療しなくて済む状態をめざしています。また、患者さんに情報提供をし、選択していただくことも心がけています。保険診療か自由診療か、メリットだけでなくデメリットも含めてすべて話します。「こちらがいいのでは」とは言わず、選択は患者さんにお任せするスタイルです。選択肢があるということを知らない方も多いので、だからこそ全部話すようにしています。
治療の選択肢を知ることから、歯の健康は始まる
治療中のカウンセリングも大切にしていると伺いました。

はい。治療のステップが進むごとにカウンセリングを行います。例えば、かぶせ物や詰め物といった補綴治療の段階になったら、患者さんが何を大切にしたいか・何を重視しているかを聞きながら、どんな方法が適切かを一緒に話し合って決めていきます。できるだけ情報提供をしっかりするということを意識しています。カウンセリングを重ねていくことで、患者さん自身の歯に対する意識が高まることにつながるのではないかと思っています。また、当院は、歯科用CTとマイクロスコープを導入しています。これによって、より精度の高い治療を提供できるようになりました。人材の面でも設備の面でも、安心して治療を受けていただく体制が整っていると思いますのでお気軽にご相談ください。
カウンセリングで心がけていることを教えてください。
まず初診時にしっかり話を聞くことを大切にしています。初診では、患者さんのお悩みや今後どのようになりたいかを丁寧に聞き取りながら、口腔内検査で現状を把握することを目的とした一次カウンセリングを行います。1回目からすぐに治療に入ることは基本的にはしません。2回目に来られた時に、今後の治療の進め方や通院回数、治療期間などをお伝えしています。これは、途中で治療を諦めずに治療を続けてほしいという想いと、患者さん自身に、今どの段階で、何をしているかを理解していただきたいという想いからです。
スタッフとの連携はどのように行っていますか?

月に1回のミーティングを行っています。スタッフ同士で言うと、例えば歯科衛生士は歯科衛生士だけでの話し合いの場も持つようにしています。長く通ってくれている患者さんは定期的なメンテナンスで来られることが多いのですが、メンテナンスはスタッフが行っているので、私とメンテナンスの患者さんが接する機会はそれほど多くないんです。信頼関係はむしろスタッフと患者さんの間でできてきているのかなと思っています。
治療する場から、通い続ける場へ
歯科医師になったきっかけを教えてください。

歯科医師をめざしたきっかけは、小学生の時にお世話になった歯科医院の先生の存在です。その先生は見た目もかっこいいと思っていたんですが、それだけではなく、子どもの私に対してもちゃんと治療の内容を説明してくれたんです。子どもだからといって手を抜くのではなく、患者としてきちんと向き合ってくれる先生だったんですね。それがすごく印象に残っていて、自分もこういう歯科医師になりたいと思いました。中学生の時にはもう、どんな歯科大学があるかを自分で調べていましたね。その先生の診療姿勢が今の私の原点です。あの先生のように、患者さん一人ひとりにきちんと向き合える歯科医師でありたいという気持ちは、今も変わらず持ち続けています。
プライベートはどのようにお過ごしですか?
休みの日は子どもと遊びに行くことが多かったんですが、今ちょうど受験生なので、機会が少し減っています。体を動かすという意味では、なるべく歩くようにしていて、駅までのウォーキングは長年続けています。
今後の展望についてお聞かせください。
定期通院の大切さを患者さんに伝え、治療というよりは、予防という形でしっかり診ていきたいというのがあります。また、矯正の患者さんも今後増やしていきたいと考えています。矯正専門の先生が月に1回来ているので、その体制も生かしながら対応していきたいですね。
最後に、読者の方へメッセージをお願いします。

歯科医院を治療する場としてではなく、虫歯がなくても、歯が痛くなくてもいいのでクリーニング・メンテナンスをする場として使ってほしいです。歯のトラブルは痛みが出てから来院される方が多いのですが、その時にはすでにかなり進行しているケースも少なくありません。定期的に来ていただくことで、早い段階で問題を見つけられますし、そもそも大きなトラブルになる前に防ぐことが期待できます。また、歯ブラシの当て方はもちろん、フロスの使い方も含めて、全部お伝えすることができます。予防という形でしっかりサポートしますので、気軽に来ていただければと思います。
自由診療費用の目安
自由診療とは小児矯正/40万円~、成人矯正/90万円~、セラミックを用いた補綴治療/8万円~

