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今井 清美 院長の独自取材記事

今井眼科

(藤井寺市/藤井寺駅)

最終更新日:2024/02/26

今井清美院長 今井眼科 main

近鉄南大阪線藤井寺駅から徒歩15分、近鉄バス藤ヶ丘停留所からすぐの場所に「今井眼科」はある。近くには世界文化遺産に登録された古墳群があり、歴史のロマンを感じる緑豊かなエリアだ。一歩クリニックに入ると、木目やオレンジ色を使った内装で、明るく親しみやすい雰囲気の空間が広がる。これは今井清美院長の「クリニックぽさを感じさせず、患者さんに安心して受診してもらいたい」という思いに基づくもの。14年間、大学病院などで幅広い症例を経験し、2012年に地元に開業。「地域のかかりつけ医として、何でも相談できる存在でありたい」と話す今井院長に、開業までの経緯や地域医療への思いを聞いた。

(取材日2023年2月16日)

父への憧れ、地元への愛着から開業へ

先生のご経歴を教えてください。

今井清美院長 今井眼科1

関西医科大学を卒業した後、同大学病院の眼科学教室に入局しました。その後、松下記念病院や大阪府済生会泉尾病院など地域医療の中核を担う病院で、幅広い症例と年代層の患者さんを診てきました。病院ごとに専門的に診ている疾患が異なるので、例えば小児の斜視、弱視を強みにしている病院では、お子さんや保護者の方とのコミュニケーションの取り方についても学びを深めました。勤務医としての14年間でいろんな病院を回らせていただいたおかげで、眼底疾患をはじめいろんな分野の疾患と診療を目にし経験を積むことができましたし、何より手術や高度な治療が必要になった際の紹介先を、より多く具体的に患者さんに提示できることが、地域のかかりつけ医としての今の強みにつながったと感じています。

医師を志し、この場所に開業したのはどうしてですか?

父が歯科医で、50年前にこの地で開業していて、子どもの頃から医療が身近にあったことが大きいですね。患者さんと接している父の姿に憧れ、「ありがとう」と言われている父への尊敬と相まって医師をめざしました。また、私は動植物が大好きで。2019年に、ここ藤井寺市から羽曳野市にかけて広がる古市古墳群が世界文化遺産に登録されましたが、幼い頃は父や姉と犬の散歩をしながら、虫を採り、草花を見つけながら遊んだ場所でした。いつかは父のように地域医療に携わりたいと思っていたこと、そして緑豊かで歴史もある地元への愛着から、40歳を前に、今は姉が引き継いだ父の歯科医院の隣に開業しました。

眼科医をめざされたきっかけは何だったのでしょう。

今井清美院長 今井眼科2

大学に入って、最初に関心を持ったのは循環器だったんです。命に直結する医療への憧れもあったと思います。しかし眼科医療に触れ、検査も診療も手術も医師1人で対応でき、患者さんの病気に対して、最初から最後まで責任を持って道筋を見出しながら診ることができるという点に魅力を感じました。もちろん、チーム医療もとても大切です。例えば循環器科であれば放射線科などに検査を依頼しますが、眼科であれば検査も自分で行い、症状を自分で診ていくことができます。おそらく他の科にはない眼科の醍醐味で、やりがいを感じています。その中でも当院では、スタッフとの連携を密に取り、院内でのチーム医療を意識して診療にあたっております。

地域の患者のニーズに応える医療を提供

クリニックに来られる患者層に特徴はありますか?

今井清美院長 今井眼科3

今日はレディースデイなんじゃないかと思う時もあるほど、女性の患者さんが比較的多いです。スタッフも全員女性ですし、女性の患者さんのクチコミ力のおかげなのかもしれません。父の代から歯科を受診、眼科はこちらにという方もいて、年代は赤ちゃんからご高齢の方まで、親子3代で通われている患者さんもいらっしゃいます。

どのような主訴でいらっしゃる患者さんが多いのでしょうか?

症状はさまざまですが、最近は「40歳を過ぎたら眼科検診を」という呼びかけが広まり、相談したいと受診される方が増えています。また緑内障や白内障の症状があり、大きな病院に行くと、すぐ手術という選択肢を示されるのではないかというご不安からの相談もあります。検査や診察はもちろん、生活の中での不自由さを伺いながら相談に応じ、手術が必要な方には、紹介状をお出しします。お話を伺うことで、少しでも安心を与えられたらうれしいですね。また、お子さんに初めてのコンタクトレンズを処方してほしいと親子で来院される方も多いです。コンタクトレンズは、今はインターネットなどで気軽に購入することができますが、使用する際に正しい知識と取り扱い方法をお伝えすることが重要で、地域のクリニックとしてできることだと考えています。そのため、スタッフと定期的に勉強会をして、取り扱い方法やケア製品について知識を深めています。

新たな治療にも挑戦されると聞きました。

今井清美院長 今井眼科4

手術と入院に対応していないので、それ以外はすべてここで完結できる治療を増やし、少しでも地域の方の負担軽減につなげたいという思いで、毎年スタッフと今年取り組む目標を共有しています。また、保護者からの問い合わせが増えていた「オルソケラトロジー」の治療を新たに始めました。周辺に小学校が多く、学校検診で視力が落ちていることがわかり、来院されるお子さんも増えているんです。新型コロナウイルス感染症予防で外出を控え、家の中でタブレットなどの画面を見ることが多くなった影響かもしれません。オルソケラトロジーは、睡眠中に専用のコンタクトレンズをはめることで眼球の形を矯正し日中の視力の改善を図っていくもので、まだまだ発展途上の治療方法ですが、関心を持たれている保護者のニーズに応える形で、診療に加えました。

気軽に通ってもらえるクリニックをめざして

診療方針や診療において大切にしていることは何ですか?

今井清美院長 今井眼科5

来院時のあいさつです。初診の患者さんは、やはり緊張されていると思いますし、再診の患者さんは、スタッフであれば誰でも「私の症状をわかってくれている」と思って来院されると思うんです。だからこそ、例えば再診の方であれば、どのような経過なのか、また前回の受診から間が空いていれば、何か別の症状で受診されているのかもしれないなど、スタッフは状況を把握した上で声をかけるよう心がけています。ファーストコンタクトがうまくいかなければ、患者さんは心を閉ざしてしまいます。だからこそ、その日の第一印象を決めるあいさつを、大事にしています。また、せっかく受診して診療代を払っていただいているのですから、費用に見合う治療、説明をしっかり行い、来て良かったと思ってもらえるよう努めています。

休日はどのように過ごされているのですか?

開業してから、ゴルフを始めました。年齢を重ねてもできますし、母がプレーしていたので、一緒に趣味を楽しめたらいいなと思ったのがきっかけです。80歳近い母から「人と一緒にコースを回れるような腕前になったら行ってあげる」と言われています。スコアはまだまだです。

最後に読者へメッセージをお願いします。

今井清美院長 今井眼科6

目の健康に関してはもちろん、全身のことでも、不安や、大きな病院では言いづらいなと思うようなちょっとしたこと、気になることなど、なんでも構いません。遠慮なく相談にいらしてください。ほかの病院に通われていたとしても、担当医に質問できなかったことなどがあれば、セカンドオピニオンなどと仰々しいことを言うつもりはありませんが、気軽に寄ってください。どこの病院がどんな治療を得意としているか、勤務医の経験から把握しています。過信することなく、患者さんにとって最も得策ではないかと考える点を忌憚なくお伝えし、場合によっては症状に合わせて病院を紹介します。地域の安心につながる、相談所でありたいと思っています。

自由診療費用の目安

自由診療とは

オルソケラトロジー/16万5000円~(両目)

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