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小島 孚允 院長の独自取材記事

小島眼科医院

(さいたま市浦和区/北浦和駅)

最終更新日:2023/08/31

小島孚允院長 小島眼科医院 main

北浦和駅から歩いて5分の場所にある「小島眼科医院」。2012年の開業以来、目の病気全般に対応しているが、特に眼腫瘍と呼ばれる目の腫瘍について専門的に診療している。小島孚允(たかよし)院長は、患者一人ひとりに丁寧に向き合い、その要望をくみ取りながら治療の道筋を立てていく。また、他の医療機関と適切に連携を図っていくことにも重きを置いている。「専門分野に関する患者さんについて紹介をいただくことも、私のモチベーション向上につながっています」と語る小島院長に、同院の特徴や、専門分野である目の腫瘍について話を聞いた。

(取材日2022年7月22日)

目のできものをはじめ多彩な目の病気に対応

先生のこれまでのご経歴についてお聞かせください。

小島孚允院長 小島眼科医院1

群馬大学を卒業後、大学病院や総合病院で長く勤めてきました。このような病院では患者さんの症状も多種多様です。緑内障、網膜疾患、眼腫瘍など、失明につながる疾患も多く診てきました。かつては交通事故も多く、救急で運びこまれる患者さんの中には、目に重大な損傷を負って、眼球を摘出しなければならなかったケースなども度々経験しました。その後、眼腫瘍に興味を持つようになり、眼科医人生の中盤からは目の腫瘍に多く携わる一方、開業前の20年間はさいたま赤十字病院に勤務し、後進の育成にも注力してきました。眼腫瘍と呼ばれる、目の腫瘍を専門的に診られる医師が少なかったことから、遠方から来院する患者さんもいます。現在も他の医療機関からの紹介があり、これまでのキャリアを生かすことができるのはありがたいことだと思います。

開業医として、どのような医療を提供されているのでしょうか。

これまでの経験をもとに目の疾患に幅広く対応しているつもりです。また、多彩な疾患に対して、どの医療機関でどのような治療をしているのか把握しているのも大切なことだと考えています。標準治療を基本としますが、一人ひとりの患者さんの状況やご希望を考慮し、必ずしも杓子定規でない個々に適切と思われる治療を提案します。その治療が当院で完結するものならば最善を尽くしますが、状況に応じて適切な医療機関を紹介することもあります。これからも地元である埼玉県で、地域医療に貢献できれば幸いです。

先生はなぜ医師を志したのですか?

小島孚允院長 小島眼科医院2

専門的な技術を取得して自立した仕事を得たいと思ったからです。祖父や母も医師で、環境としても医師を志すことに抵抗がなかったこともあります。これまで長く医師として勤めてきて緊張感や責任の重さを感じることもありましたが、これまでなんとか無事にこられたので、結果として医師を選択したことが間違いでなかったと感じています。

目の腫瘍の専門家としての経験を今後も地域で還元

先生の専門である目の腫瘍について教えてください。

小島孚允院長 小島眼科医院3

目の腫瘍はできる場所によって性質が異なり、診断法や治療法も違います。眼瞼というまぶたや、白目といった結膜にできた腫瘍は突出したできものとなり、外観から発見は容易です。眼球の中にできる腫瘍は発生はまれですが、外からは発見されにくく、診断には眼底検査が必要です。自覚的には視力低下、視野欠損などの症状が見られます。健康診断でたまたま発見されることもあります。目の後ろの骨の凹みを眼窩といいますが、そこに発生する腫瘍を眼窩腫瘍といいます。眼窩腫瘍ではまぶたが腫れたり、眼球が前方に突出する眼球突出という症状が現れます。眼窩腫瘍の診断には、CTやMRIといった画像検査が必要です。眼腫瘍の治療は診断に基づいて、手術や薬物治療が行われます。良性の腫瘍で障害の少ないものではそのまま経過観察することもあります。

良性腫瘍と悪性腫瘍はどのように見分けるのでしょうか?

一般に高齢者になるほど悪性腫瘍の比率が高くなります。腫瘍そのものでは進行が速いもの・拡大傾向が強いものでは悪性腫瘍の疑いがあります。腫瘍の表面に潰瘍が生じていたり、出血を伴う場合も悪性腫瘍を疑います。良性腫瘍の診断で手術後、繰り返し再発するときには悪性腫瘍の可能性があります、これらの症状がなく長期間変化がなければ良性腫瘍の可能性があります。しかし最終的に患者さん自身で判断することは難しく確実に見分けるには医師の診断を要します。

日常生活で気をつけるべき目の症状はありますか?

小島孚允院長 小島眼科医院4

今までなかったほくろやイボができた場合は注意が必要です。自覚的には視力が低下した、物がゆがんで見える、視野の一部が欠けるなどに症状があれば腫瘍以外にも目の疾患の疑いがあるので眼科受診が必要です。たとえ悪性腫瘍でも早期に治療すれば完治が見込めますので、早期の発見、早期の治療が最も大切です。

診療の際に心がけていることを教えてください。

患者さんが何に悩み、何を希望されているのかを知ることを大切にし、できるだけ患者さんの気持ちをくみ取れるよう努めています。患者さんの中には、医師の前では話しにくいという方もいらっしゃるでしょう。一度の説明で不安を感じる方には、日を改めて説明することも有効であると考えています。

どんな症状にもより良い状態をめざす治療を

どのような時に医師としてやりがいを感じますか?

小島孚允院長 小島眼科医院5

眼腫瘍の治療は手術が必要なことが多く、当院では毎週手術を行っています。手術が成功して患者さんや家族のほっとした表情を見ることができたら、たいへんやりがいを感じますね。また、主として手術を受ける目的で、他院からの紹介で来院される患者さんもいます。治療後信頼に応えることができたら、その際も大いにやりがいを感じます。

こちらで働くスタッフについてご紹介ください。

医師は私を含め2人、その他に事務職、視能訓練士、看護師が在籍しています。当院のスタッフは皆、接遇に気を配り、患者さんに対してこまやかな心配りをしてくれるメンバーばかりです。言葉遣いはもちろん、お困りの患者さんへの対応も丁寧ですね。私からは何も指示をしていないのですが、スタッフ自ら考え、患者さんに寄り添った対応をしてくれるので本当に感謝しています。

最後に読者へメッセージをお願いします。

小島孚允院長 小島眼科医院6

当院の特徴は目の病気全般に対応するとともに、眼腫瘍について専門的な治療をすることです。臨床経験に基づき基本的かつ標準的な治療を効率良く行うことをめざしています。結果として安心して受診できるクリニックでありたいと思います。

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