佐藤 正樹 院長の独自取材記事
いつきクリニック石川橋
(名古屋市昭和区/桜山駅)
最終更新日:2026/07/30
川名駅から徒歩15分の「いつきクリニック石川橋」は、昭和区の山崎川に架かる石川橋の交差点付近にある。8階建ての建物の1階がクリニックで、2階から上は、透析センターや介護老人保健施設、デイケア施設、フィットネスクラブ、レストランなどだ。同院は、「医療法人いつき会」のグループクリニックで、医療、福祉、健康のそれぞれの面から地域住民を支えている。法人理事長であり、いつきクリニック石川橋の院長を務めるのは佐藤正樹先生。「身近な人を医療で助けたい」という思いで、工学部から医学部へと転じ、医師を志した行動力あふれるドクターだ。開業までの経緯やクリニックの診療内容について話を聞いた。
(取材日2026年6月12日)
透析センターを併設した複数診療科のクリニックを開業
医師をめざされたきっかけと、ご経歴を教えてください。

岐阜県各務原市に生まれ、子どもの頃から運動が好きで、高校まで野球をしていました。運動は今でも継続していて、月に数回のゴルフやシーズン毎のスキー、スノーボードを今でも楽しんでいます。運動は健康にとって大切ですからね。大学は建築家をめざし名古屋工業大学へ進学しましたが、医師をめざしたきっかけは、まさにその時期にあったんです。学生のときの友人が病弱で、それを何とかしてあげたいと思いました。矢も楯もたまらず、名古屋工業大学を中退して名古屋市立大学医学部に入学し、医療の道へ進んだんです。若さゆえの情熱ですかね。
開業までの経緯を教えていただけますか?
大学病院に2年ほど勤務した後、あま市民病院の腎臓内科で外来や透析治療を担当していました。当時は、腎臓を悪くして命を落とす方が増えていたにもかかわらず、透析を専門とする医師や透析ができる医師が少ないという状況で、「私がやらなければ」という思いが強くなりました。そこで、犬山市に「樹クリニック」を開業したことがスタートです。2つ以上のクリニック運営には医療法人にする必要があったため「医療法人いつき会」を設立し、「いつきクリニック一宮」を開設しました。その後、各地で透析患者さまの十分な受け入れを実現したいという想いから、「いつきクリニック石川橋」と「守山いつき病院」も開設しました。2012年に開業した「いつきクリニック石川橋」は、腎臓内科をはじめ呼吸器内科、消化器内科、循環器内科など、内科の専門の医師による診療体制が充実しており、幅広い診療を得意としています。
専門の医師が複数在籍しているのですね。患者さんにはどんなメリットがありますか?

特に高齢者や生活習慣病の方は、合併症といって複合的に病気を抱えていることが多いです。例えば、慢性腎不全なら、高血圧や胃腸障害などを伴います。そういった複合的な症状のある患者さまにとっては、1つのクリニックで治療が完結することは利便性が高いのではないでしょうか。また、法人グループ内に在籍する別の専門の医師に相談したり、検査機器を使ったりすることも可能です。医師間の連携と検査機器の充実があるからこそ、適切な診断につながると思います。
透析治療が必要にならないよう、腎機能の維持に注力
先生のご専門の腎臓内科について教えてください。

腎臓内科の大きな目標は、患者さまが透析治療が必要な状態にならないように指導していくこと。そもそも高血圧などで血管が悪くなると、腎臓の中の血管が動脈硬化を起こして血流も悪くなり、腎機能が落ちてしまいます。そこを予防していくことが大事です。血圧を安定させることで、腎機能が悪くなるスピードをぐっと抑えることが見込めます。半年に1回、血液検査をして経過観察をしつつ、血圧やコレステロール値のコントロールを図ります。下の血圧はなかなか下がりにくいのですが、体重を落とせば下げることがめざせますから、そういった情報をお伝えしながら、腎機能を落とさないよう総合的に見守っていくのです。とはいっても、一人で減量をするのはつらいと思いますので、体重管理のフォローまで一貫して当院で支える体制を取っています。
診療の中で心がけていることは?
われわれは医療者だから患者さまの病気を治療する。これが第一です。また、自分たちでは手に負えない病気に関しては、適切な病院に任せるという判断をするのも、同じぐらい重要だと考えています。また、早期発見と早期治療のために、設備の更新と、技術や知識の研鑽も欠かせないと考えています。専門性の高い医療を提供するには、先進の設備や高性能な道具、そして新しい知識が必要であり、それは治療はもちろん病気の早期発見にもつながりますよね。がんというのは、早期発見できれば、過度に恐れる必要はありません。早期発見と早期治療は、非常に重要なことだと捉えています。
設備の更新にも注力されているのですね。

医師の能力は当然のこととして、医療機器の更新や新しい機材の導入など、設備投資は重要だと思っています。そのため当院では、エックス線や心電図、内視鏡、CT、MRIなど、内科で必要な検査機器が完備しており、血液検査機器一つとっても、5分で結果が出せる精度にこだわって選んだ機器を使用しています。例えば、健診の結果に不安を抱いて相談に来られた患者さまであれば、その場で答えを知りたいでしょう。結果を後日や再診に延ばさずできるだけその場でお伝えし、適切な診断を出せるよう努めています。
今後も医療知識と機器をアップデートしていきたい
先生の仕事に対するモットーを教えてください。

「Always say yes」ですね、私の信念です。何事もチャンスがあれば「やります!」と言う。断るとか、できないとか、マイナスなことは考えません。まずは、すべてを実行する方向で考えることが重要だと感じています。挑戦しないと失敗もできませんから、進歩を止めてしまうのは何より恐ろしいことです。もちろん、できない場合もあるでしょう。その時はしっかり考えて、別の方向で実現できないか、そのための努力をします。いつき会としては「Enjoy my life」という言葉がモットーであり、理念です。楽しんで仕事をする環境であれば、自然と良い仕事につながり、患者さまへの対応も素晴らしいものになるでしょう。心の余裕というのが、何をするにも重要だと思いますよ。
患者さんや地域の方へメッセージをお願いします。
クリニックは病気を治療するための施設ではあるのですが、そもそも病気にならないための体づくりにポイントを置いています。当院は、人間ドックや健診などのメニューも充実していますので、病気の早期発見や健康維持に役立てていただきたいですね。私自身も、3ヵ月に1回は健康状態を確認し、運動も継続しています。やはり、日々の生活習慣と運動は健康の基本。そして見えないところの管理は、ぜひ健診を受けて確認してください。
医師としての今後の展望を教えてください。

医療をレベルアップさせていきたいと思っています。高血圧症や糖尿病でも新しい薬剤や治療法がどんどん出てきていますよね。医師はその医療の進化に遅れないようにしなければいけません。医療知識のアップデートは必須ですから、名古屋市立大学病院の腎臓内科が開く勉強会にも参加させていただいています。教授からのエビデンスを受け、先進の情報に基づいた医療を提供しつつ、今後も診療のレベルを維持していきたいですね。
自由診療費用の目安
自由診療とは人間ドック/3万6300円~

