子どもの健康をしっかりサポート!
小児科・歯科のクリニック連携
エンゼルこどもクリニック
(碧南市/碧南中央駅)
最終更新日:2021/10/12
- 保険診療
子育て中は、些細な体調の変化に敏感になるもの。健康管理を含め育児にまつわるさまざまなことを相談できる存在と言えば、小児科のドクターに他ならないだろう。「エンゼルこどもクリニック」の院長を務める山路和孝先生も、そんなドクターの一人として、日々多くの保護者の相談に応えている。その中には、口腔内のケアに関するものもあるとか。小児科の医師として応えられる面は対応しつつ、より専門的な検査や処置が必要な場合は、妻である山路歩先生が院長を務める「エンゼル歯科」に紹介をしているそう。小児科と歯科が連携し合うことで、口腔内を含めた子どもの全身の健康を支える両院の院長に、連携のメリットから取り組みなど、詳しく話を聞いた。
(取材日2017年6月8日)
目次
小児科と歯科を上手に活用して、子どもの全身の健康を支える
- Q小児科と歯科、それぞれが連携するメリットとは何ですか?
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A
【和孝先生】小児科での診察時にお口の中のトラブルを見つけて、歯科を紹介することも、その反対も少なくありません。感染症によってお口周りに症状が出ることもありますし、噛み合わせが原因で炎症を起こしてしまうということもありますから。そういった時にそれぞれを紹介し合えるのは、とても頼りになると感じています。 【歩先生】状態や原因によっては歯が原因のトラブルも小児科で治療することがベストな場合もありますので、すぐにドクターに紹介できるのはありがたいですね。お口の中をけがしてしまった患者さんの場合、その時頭を打っている可能性もあります。ケガの処置後、他に異常がないか調べてもらえる点も心強いです。
- Q小児科から歯科にご紹介するのはどんなケースがありますか?
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A
【和孝先生】お口の中を切ってしまったという相談はこちらでも受けることがありますので、状態によっては「エンゼル歯科」で処置をしてもらいます。他にも、乳児検診や3歳児健診の中で、保護者の方から口腔内ケアに関する相談を受けることが多くあるんです。例えば、歯の生え始めのケアであったり、歯磨き指導に関する相談であったり。隣が歯医者さんだということを知っていることもあって相談しやすいのかもしれません。僕自身もそういった時にすぐに「お隣で相談してみては?」と持ち掛け、時にはその場で電話をして、親御さんの代わりに予約を取ってあげたりしています。
- Q歯科から小児科へご紹介されるケースについても教えてください。
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A
【歩先生】お口の中に強い炎症反応を起こしていると、お薬の処方だけではコントロールが難しい場合があります。状態によっては入院を必要とすることも。しかしだからといって、すべての方がすぐに入院できるというわけではありませんよね。そんな時は「エンゼルこどもクリニック」で血液検査や点滴処置をお願いし、素早い原因解明と通院での処置につなげています。診察時は歯やお口の中を診るだけでなく、手や顔の皮膚、お口の中の粘膜など全身の状態に目を配り、ウイルス感染や他の病気の可能性を踏まえながら正確な診断につなげていきます。時には血液検査のデータが必要な場合もあるため、すぐにお願いできる環境にあるのはありがたいですね。
- Q連携で心がけていることは何ですか?
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A
【和孝先生】相談を受けた時は、できる限りその場で僕自身が歯科の予約を取ってあげるようにしています。隣に歯科のクリニックがあることだけ伝えて予約してください、とお願いしても、なかなかご自身ではしづらいものだと思うんです。それに、その場で僕が橋渡し役で調整することで、お母さんのご負担も少しばかり軽くなると思いますので。また、僕たちが家族として日ごろから顔を合わせられる環境にあるところも、連携で生かされる部分だと感じますね。僕たちは文字通り、「勝手知ったる仲」でもあるので、互いの言葉のニュアンスを感じ取ることができ、スムーズな連携をはかれます。
- Q全身の健康を守るために気をつけるポイントとは何でしょうか?
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A
【和孝先生】何よりも大切なのは、病気にならないように予防すること。その第一歩が予防接種です。ですので、まずはきちんと定期的に受けることから取り組んでいただきたいです。生活習慣においては、歯科とも共通しますがお箸や食器の共有は避けるべきですね。同じペットボトルの飲み物を飲むことも避けましょう。虫歯菌だけでなく、風邪の原因となる細菌が親御さんからお子さんへ移動してしまいますので。