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山路 和孝 院長の独自取材記事

エンゼルこどもクリニック

(碧南市/碧南中央駅)

最終更新日:2019/08/28

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碧南市役所や文化会館などにもほど近い「エンゼルこどもクリニック」。院長の山路和孝先生は常に笑顔を絶やさず、患者が話しやすい温かな空間をつくっている。「優しいだけじゃダメなんです。知識の裏付けとエビデンス(根拠)がなければ」という言葉のとおり、専門に学んだ小児血液内科だけでなく、アレルギーや発達相談にも注力し、学会やセミナーに参加するなど知識の習得にも熱心だ。診療のモットーは「患者第一」。隣にある「エンゼル歯科」は妻が院長を務め、親密な医科歯科連携体制もママたちにはうれしい魅力。患者ごとに真摯に向き合う山路先生に、日々の診療についてや、近い将来開設したいという病児保育への思いなどを語ってもらった。
(取材日2017年4月13日)

未来ある子どもの力になりたいと、小児科のドクターに

開業から4年ということですが、デザインや設備にこだわりを感じますね。

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デザインに関しては、隣のエンゼル歯科の院長である妻の意見も取り入れながら、建築士の方にイメージをお伝えしてお任せしました。設備面では、授乳室や予防接種の方用の待合室などを設けました。患者さんには赤ちゃんも多いので、待ち時間が長くなった時に授乳室は必要です。また予防接種用の待合室は風邪をひいていない乳幼児がメインです。感染症が移ってはいけませんから、部屋は分けるようにしています。インターネット予約システムも導入していますが、予約外の方は特に待ち時間が長くなってしまうので、一度ご自宅に帰っていただいて、時間が近づけばこちらから電話でご連絡するようにしています。そういう形で、なるべく院内の患者さんの人数が多くならないように工夫していますね。そのほか、2階には栄養相談室や子ども用の簡易シャワールームも備えています。

小児血液内科も診療されていますが、珍しいですね。

医師になる時、小児科で血液を専門にするか、大人の血液内科にするか迷ったのですが、未来のある子どもたちの力になりたいと思い、小児科を選んだんです。あまりこの分野の医師は多くありませんから、少しでもお役に立てればと思い標榜もしました。一般的には聞き慣れない分野かと思いますが、身近な症状だと貧血がありますね。小児科ではわりと多い病気で、ほとんどが良性ですが、まれに悪性のものや変わったものもありますから、見つけた場合は専門の医療機関にご紹介しています。ほかには「血が止まらない」といった症状で受診してみたら、血友病だった患者さんもいらっしゃいますし、首のリンパ腺の腫れも、この分野に関連していることがあります。今は白血病も治せる病気になってきていますから、そういった病気のお子さんの手助けをしたいと思ったのが、この分野を学ぶようになったきっかけですね。

患者さんの主訴で最近増えていると感じるものはありますか?

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季節の変わり目ですと、夜尿症の患者さんが増える印象がありますね。小学校に上がったり、学年が変わったりすると、相談されることが多いです。ストレスが原因と思われがちですが、ストレスよりはむしろ膀胱機能の未発達やホルモンの問題が多いですね。親御さんはご自身に責任を感じてしまったり、お子さんご本人も夜尿が続くことで、大人には言いませんが傷ついていたりすることが多いので、診療では内面的にも寄り添うよう心がけています。夜尿症は珍しいものでも恥ずかしいものでもありませんから、悩んでいるお母さんは気軽に相談してほしいです。

患者が安心して話ができる雰囲気を常に意識する

患者さんと接する際に心がけていることを教えてください。

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僕も人間ですので、疲れていたり、調子が悪い時もあるのですが、それが顔や態度に出てしまうと患者さんも話したいことが話せなくなってしまうと思うんです。忙しかったり、疲れていたりするのはこちらの都合ですので、そういうことは患者さんに悟られないよう努めています。お子さんが嫌がらずに来てくれたらいいなと思っていますよ。もちろん優しいだけではダメで、知識の裏打ちがなければいけません。親御さんに対しては、できるだけ病名や病気をはっきりとわかりやすくお伝えして、安心していただくことをモットーに考えています。

アレルギーの栄養指導をされていらっしゃるそうですね。

アレルギーのお子さんは非常に多く、最近では診療の中核と言っていいくらいですね。乳児ですと湿疹について、アトピー性皮膚炎ではないかと心配されるお母さんも多いです。それから食物アレルギーも非常に多いですし、喘息やアレルギー性鼻炎もありますね。当院では、NPO法人のアレルギー支援ネットワークさんにお願いして栄養士さんを派遣してもらい、栄養指導をしていただいています。僕自身もよりアレルギーの診療に力を入れていきたいと思い、数年以内に日本アレルギー学会認定のアレルギー専門医の資格を取得することを目標に、日々勉強していますよ。

発育・発達の相談も力を入れていると伺いました。

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想定していたより多くの親御さんが、お子さんの発達を心配していてたこともあり、大学病院時代の上司であった小児神経科の先生に頼んで来ていただいています。僕も普段の診療でご相談いただいた時に、一人ひとりのお話をしっかり聞くようにしていますが、ご相談の数が増え、僕自身も納得できるレベルの対応が難しくなってきてしまいました。また僕はこの分野の専門家というわけではありませんので、時間もとれて、より詳しい先生に診察していただいたほうが良いと考えて、お願いしたところご快諾くださいました。僕が気付かない問題も、その分野の先生方から見たら気付くことがあると思います。当院のような一般の小児科クリニックでも、うまく支援をすることで、日常に支障なく過ごせるケースもたくさんありますから、手助けができれば良いなと思っています。

医療とは自分のためではなく、患者のための仕事

クリニックのモットーについて、お聞かせください。

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僕やスタッフにとっては1日に何人も診る患者さんのうちの1人でも、患者さん側にとってはお子さんは1人のうちの1人です。ですから、どんなに忙しくても煩雑になってはいけないんです。その点はスタッフにも伝えています。医療機関ですので、事務的な対応は好ましくないと個人的に思っていますが、当院のスタッフは、僕の目から見ても申し分なくやってくれていると思います。僕たちの職業は、患者さんがいて初めて成り立っていますから、その点をおろそかにしてはいけません。誰のために仕事をしているのかというと、自分のためではなく患者さんのため。「患者さん第一」なんです。ただその分、僕がつい診療時間をオーバーしてしまうことも多く、それでも丁寧に明るく対応してくれるスタッフには本当に感謝しています。

休日はどのようにお過ごしですか?

勤めていた時代は、休日も呼び出しなどで仕事になることが多かったのですが、今は医師会の休日当番や、学会に出席していなければ休みなので、小学生の一人娘と一緒に買い物や遊びに出かけています。周りの話を聞いていると、そろそろ一緒に買い物に行くのも恥ずかしがる時期のようで、うちの娘も最近は昔みたいには寄ってこなくなってしまいましたが、まだ大丈夫なうちは遊びたいと思います(笑)。

最後に、読者の皆さんにメッセージをお願いします。

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ちょっとした困ったことでも気軽に相談していただきたいですね。お母さんから見たら大したことがないように感じることも、医師の目で診たら問題があることがあります。当院はどうしてもお待たせする時間が長くなってしまいますが、診療時間を過ぎているからといって、診察しないということもありません。困ったことがあれば、とりあえず連絡してみてください。また今後の展望として、病児保育設備の設置を考えています。僕自身も共働きですし、当院のスタッフもそうなのですが、子どもの具合が悪くなった時は仕事を休まなければいけません。この地域で病児保育をしているところは、まだあまりないので地域の課題解決に貢献できたらなと考えています。これからも、地域の方のかかりつけのクリニックとして、皆さんに活用していただきたいですね。

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