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山路 和孝 院長の独自取材記事

エンゼルこどもクリニック

(碧南市/碧南中央駅)

最終更新日:2021/03/01

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碧南市役所や文化会館などにもほど近い「エンゼルこどもクリニック」。院長の山路和孝先生は常に笑顔を絶やさず、患者が話しやすい温かな空間をつくっている。「優しいだけじゃダメなんです。知識の裏づけとエビデンス(根拠)がなければ」という言葉のとおり、専門に学んだ小児血液内科だけでなく、アレルギーや発達相談にも注力し、勉強会やセミナーに参加するなど知識の習得にも熱心だ。診療のモットーは「患者第一」。隣にある「エンゼルデンタルクリニック」は妻が院長を務め、親密な医科歯科連携体制もママたちにはうれしい魅力。患者ごとに真摯に向き合う山路先生に、日々の診療についてや、病児保育への思いなどを語ってもらった。
(取材日2017年4月13日/情報更新日2021年2月22日)

患者が安心して話ができる雰囲気を常に意識する

院内のデザインや設備に先生のこだわりが感じられますね。

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デザインに関しては、隣のエンゼルデンタルクリニックの院長である妻の意見も取り入れながら、建築士の方にイメージをお伝えしてお任せしました。設備面では、授乳室や予防接種の方用の待合室などを設けました。患者さんには赤ちゃんも多いので、待ち時間が長くなった時に授乳室は必要です。また予防接種用の待合室は風邪をひいていない乳幼児がメインです。感染症が移ってはいけませんから、部屋は分けるようにしています。インターネット予約システムも導入していますが、予約外の方は特に待ち時間が長くなってしまうので、一度ご自宅に帰っていただいて、時間が近づけばこちらから電話でご連絡するようにしています。そういう形で、なるべく院内の患者さんの人数が多くならないように工夫していますね。そのほか、2階には栄養相談室や子ども用の簡易シャワールームも備えています。

どのような主訴で来院されるお子さんが多いですか?

風邪や発熱、ケガ、予防接種など来院のきっかけはさまざまです。季節の変わり目ですと、夜尿症の患者さんが増える印象がありますね。小学校に上がったり、学年が変わったりすると、相談されることが多いです。ストレスが原因と思われがちですが、ストレスよりはむしろ膀胱機能の未発達やホルモンの問題が多いですね。親御さんはご自身に責任を感じてしまったり、お子さんご本人も夜尿が続くことで、大人には言いませんが傷ついていたりすることが多いので、診療では内面的にも寄り添うよう心がけています。夜尿症は珍しいものでも恥ずかしいものでもありません。お子さんの健康に関するお悩みはお気軽にご相談いただきたいと思っています。

患者さんと接する際に心がけていることを教えてください。

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僕も人間ですので、疲れていたり、調子が悪い時もあるのですが、それが顔や態度に出てしまうと患者さんも話したいことが話せなくなってしまうと思うんです。忙しかったり、疲れていたりするのはこちらの都合ですので、そういうことは患者さんに悟られないよう努めています。お子さんが嫌がらずに来てくれたらいいなと思っていますよ。もちろん優しいだけではダメで、知識の裏打ちがなければいけません。親御さんに対しては、できるだけ病名や病気をはっきりとわかりやすくお伝えして、安心していただくことをモットーに考えています。

未来ある子どもの力になりたいと、小児科のドクターに

先生は小児血液内科をご専門にされているそうですね。

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医師になる時、小児科で血液を専門にするか、大人の血液内科にするか迷ったのですが、未来のある子どもたちの力になりたいと思い、小児科を選びました。あまりこの分野の医師は多くありませんから、少しでもお役に立てればと思い標榜もしました。一般的には聞き慣れない分野かと思いますが、身近な症状だと貧血があります。小児科ではわりと多い病気で、ほとんどが良性ですが、まれに悪性のものや変わったものもありますから、見つけた場合は専門の医療機関にご紹介しています。ほかには「血が止まらない」といった症状で受診してみたら、血友病だった患者さんもいらっしゃいますし、首のリンパ腺の腫れも、この分野に関連していることがあります。今は白血病も治せる病気になってきていますから、そういった病気のお子さんの手助けをしたいと思ったのが、この分野を学ぶようになったきっかけですね。

アレルギー治療についてもお聞かせください。

開業して以来、アレルギーに関するご相談は非常に多く、最近では診療の中核と言っていいくらいですね。僕自身もよりアレルギーの診療に力を入れていきたいと思い、日本アレルギー学会アレルギー専門医を取得しました。乳児の場合、湿疹についてアトピー性皮膚炎ではないかと心配されるお母さんがいらっしゃったり、食物アレルギーや喘息、アレルギー性鼻炎のご相談もあります。アレルギーには治るものもあれば、付き合っていかなければならないものもありますが、病気の特性や付き合い方などを正しく理解していただきたいと思っています。当院では、NPO法人のアレルギー支援ネットワークさんにお願いして栄養士さんを派遣してもらい、栄養指導もしていただいています。

その他、小児循環器の疾患や発育・発達の相談も力を入れていると伺いました。

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当院では、月に1度小児循環器専門の外来を森啓允先生に、隔週で小児神経(発達)専門の外来を中村有里先生に担当していただいています。僕自身も普段の診療では一人ひとりのお話をしっかりお聞きするようにしていますが、先生方に診察していただくことで、より専門性の高い診断・治療につなげていけると思います。当院のような一般の小児科クリニックでも、うまく支援をすることで、日常に支障なく過ごせるケースもたくさんありますから、手助けができれば良いなと思っています。

医療とは自分のためではなく、患者のための仕事

クリニックのモットーについて、お聞かせください。

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僕やスタッフにとっては1日に何人も診る患者さんのうちの1人でも、患者さん側にとってはお子さんは1人のうちの1人です。ですから、どんなに忙しくても煩雑になってはいけないんです。その点はスタッフにも伝えています。医療機関ですので、事務的な対応は好ましくないと個人的に思っていますが、当院のスタッフは、僕の目から見ても申し分なくやってくれていると思います。僕たちの職業は、患者さんがいて初めて成り立っていますから、その点をおろそかにしてはいけません。誰のために仕事をしているのかというと、自分のためではなく患者さんのため。「患者さん第一」なんです。ただその分、僕がつい診療時間をオーバーしてしまうことも多く、それでも丁寧に明るく対応してくれるスタッフには本当に感謝しています。

こちらでは病児保育も受け付けていらっしゃるそうですね。

僕自身も共働きで子育てをしてきたので、子どもが体調不良になった時にいきなり仕事をお休みしたり、親御さん同士がお互い調整をしたりすることの大変さはよくわかります。そこで妻が院長を務める「エンゼルデンタルクリニック」の2階を病児保育施設として開放し、碧南市内外のどんな方でもご利用できるようにしています。病気によって保育園・幼稚園・小学校などに通学できず、ご家族の都合で自宅療養も難しい時は、事前予約制で利用が可能です。保育士3名が常駐し、症状の異なるお子さんが別の空間で過ごせるよう感染対策にも配慮しています。看護師が定期的に様子をみるなど、当院との連携も密にとっており、場合によっては僕自身も診察を行っています。

最後に、読者の皆さんにメッセージをお願いします。

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ちょっとした困ったことでも気軽に相談していただきたいですね。お母さんから見たら大したことがないように感じることも、医師の目で診たら問題があることがあります。当院はどうしてもお待たせする時間が長くなってしまいますが、診療時間を過ぎているからといって、診察しないということもありません。当院でもできるだけ幅広い診療ができる体制を整えておりますが、必要に応じてより高次の医療機関との橋渡しも行っております。困ったことがあれば、とりあえず連絡してみてください。これからも地域の方のかかりつけのクリニックとして、皆さんのお力になりたいと思っています。

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