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服部 理志 院長の独自取材記事

駒込歯科クリニック

(北区/駒込駅)

最終更新日:2021/10/12

服部理志院長 駒込歯科クリニック main

山手線の内側、駒込駅から徒歩5分、田端駅から徒歩8分という立地ながら、のどかな雰囲気の漂う、田端銀座商店街。ほどよい下町感があり、子どもも多く見られる街の風景にほっとする。そんな街並みに建つ、しゃれたマンションの1階にあるのが「駒込歯科クリニック」だ。清潔感のある明るい院内は、診療スペースに入るとさらに広く、診療ユニットが点在している。完全個室も2室あって、プライバシーへの配慮も欠かさない。院長の服部理志(はっとり・ただし)先生は、「患者さんに笑顔で帰っていただけるよう、またリラックスして診療を受けてもらえるよう、工夫を凝らしています」という。同院の診療の特徴や、最近特に力を入れているという、院内の滅菌対策についても聞いた。

(再取材日2019年3月22日)

子どもと打ち解け、歯科医院という空間に慣れてもらう

開業は2012年ですね。

服部理志院長 駒込歯科クリニック1

この界隈の下町風情が気に入って、住まいをもつとともに、この地で開業を決めました。もう6年以上もたちますので、公私ともにすっかりなじんでいます。田端銀座商店街で買い物をしていると、患者さんに声をかけられることもしばしばですね。古くからの街なので、当初のイメージでは、患者さんも高齢の方が多くいらっしゃるだろうと思っていました。私自身、研修医の頃から噛む機能の回復について学んできていましたので、入れ歯治療などでお役に立てると意気込んでいたのです。実際、そうした患者さんも多いですが、思った以上にいらしているのは子どもの患者さんです。平日の夕方だと、ほとんどが3歳くらいから小学生くらいの患者さんになりますね。

子どもの患者さんが通いやすい雰囲気があるのでしょうか?

そうですね、院内をバリアフリーにしてあって、個室の診察室にもベビーカーが入れるようになっています。ですから、お子さん連れのお母さんが通院しやすいですし、造りも広いので周りを気にせず、治療に専念してもらえると思います。この個室はニーズが高かったので、1室増設して、今は2室にしています。また、お母さん方にお願いしているのは、お子さんが歯科医院を怖がらないよう、月1回くらい、虫歯になっていないかのチェックに来ていただくことです。私のほうでも、お子さんの口にいきなり治療器具を入れるようなことはせずに、最初はお話から始め、少しずつ雰囲気に慣れてもらうよう心がけています。また、お母さんの治療で一緒に訪れていると、自然と慣れてくれるというのもありますね。

そうやって、小さい頃から予防歯科にかかるというわけですね。

服部理志院長 駒込歯科クリニック2

通院が習慣になると良いですね。また、通いなれて信頼関係ができてくるとお子さんでも怖がらずに、お口の中をよく見せてくれるようになるものです。そうすると、いざ虫歯などが見つかって治療となっても、嫌がらずに、一緒に頑張って治そうねという雰囲気におのずとなります。また、頑張って治療を終えると必ず、小さなおもちゃをご褒美として渡しているので、また頑張ろうと思ってもらえているようですね。このように通ってくれるお子さんが、3歳くらいから小学生でしょうか。開院して6年を超えましたので、小さかった子がもう中学生くらいになったり、ご兄弟の下のお子さんも通い始められたり……。地域のお子さんたちの成長を、親御さんと一緒に見守らせていただいている感じです。これまで、ちゃん付けで呼んできたけれど、そろそろさん付けに変えなきゃなどと考えることもありますね。地域のかかりつけ医として長年診療する、醍醐味でもあります。

治療への意識を高めるため口腔内状況を理解してもらう

診療にあたって、心がけておられることはありますか?

服部理志院長 駒込歯科クリニック3

患者さんに、ご自身のお口の中の状況を正しく知っていただこうと、口腔内カメラで撮影しながら、お手元のタブレットで見ていただけるようにしています。どこがどう悪いのか、これからどのように治療していくのかをご説明し、納得して進めていくことが大事だと考えています。また、ご自身で理解されることで、きちんと治そうとか、よい状態を保ちたいというモチベーションにもつながるので、患者さんのためになっていると思いますね。同様に、位相差顕微鏡も導入しています。それで歯垢を見てみると、いわゆる歯周病原菌であるスピロヘータなどがうごめいているのがわかり、大抵の患者さんは驚き、真剣に治療に取り組まねばと思っていただけますね。

治療への意識が高まるわけですね。

もちろん、ただ驚かせるだけではなくて、治療が進むにつれて、そうした菌が減ってくるというのも見ていただきます。治っていく実感が得られるのですね。また、最近当院で力を入れているのが、治療する際に使うお水です。歯科治療というのは外科的な処置が多く、患者さんにお口をゆすいでいただくほかにも、治療しながら口内を水で流しているのです。その中にはどうしても血液や菌が混じるので、配管自体が汚染されやすいもの。そのため、一般的に、歯科医院の配管内の水は汚れていると考えられます。時に、感染症を引き起こすようなリスクもあり得るのです。

貴院では、どのように対策されているのですか?

服部理志院長 駒込歯科クリニック4

次亜塩素酸を含む、電解機能水を使っています。次亜塩素酸は、ノロウイルス対策にも使われるもので、人間の体内で免疫担当細胞として働く白血球が、進入してきた微生物に対して殺菌する過程で体内で使われる成分です。これが菌をくるみ、分解してくれるのです。電解機能水でもこの機能が生かされています。内科で採血などする際は、必ずアルコール消毒してから針を刺しますよね。同様に、歯科治療する際も、汚れた水ではなく、きれいな水を用いながら行うべきと考えています。電解機能水を使うことで、治療中の口腔内をできるだけ清潔な状態に保つことができると考えています。

さまざまな取り組みを通し、患者の健康を守る

治療の際に使う水というのは大事なのですね。

服部理志院長 駒込歯科クリニック5

一般に歯科医院では、治療器具は必ず滅菌したものを使うなど気が使われていますが、水にまでこだわるところはまだあまり多くはないようです。ですが、電解機能水は、一部の介護施設でも使われ始めており、肺炎など感染症の予防につながっているともいわれています。実は当院では、受付の前でもこの水を細かく噴霧しているんです。衣類や皮膚に付いた雑菌などに作用して、風邪などの予防につながればと思っています。同様に、ホームケアでも利用いただけるので、ご希望があれば指導させていただいています。

ほかに、この水を使うメリットはあるでしょうか?

歯垢、歯石といったタンパク質の汚れや菌も、分解して落としやすくなります。ですから、歯科衛生士がメンテナンスで歯石除去する場合も、普通なら超音波の機械を使って20~30分かけて落とすようなところを、例えて言えば、一度汚れを浮かせて落としやすい状態にしてから行うことができるのです。こびりついた歯石を落とすには、多少歯に響いてしまうなど、不快な場合もありますが、それを軽減することにつながります。

最後に、今後の抱負と読者に向けてのメッセージをお願いします。

服部理志院長 駒込歯科クリニック6

お母さん方の努力もあって、小さいお子さんの予防歯科のための通院は定着しつつあります。ですが、大人については、それぞれお仕事や生活もあるので、なかなか難しいところがあります。もちろん当院は、虫歯や歯周病などの一般歯科治療から、入れ歯やインプラントの治療まで、幅広くお口の中の不具合や疾患に対応ができます。また、私自身、口腔外科の経験も積んできましたので、歯茎に埋まっている状態など、扱うのが難しいような親知らずの抜歯なども行うことができています。それでも、やはり予防に越したことはありません。治療を終えたら元の生活に、ではなく、定期的にお口の中を見せていただき、きれいな状態を保てるよう指導させていただくことで、10年、20年と長く使い続ける歯の健康をお守りしていきたいと思っています。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント治療/26万~33万円、歯列矯正/リンガルハーフ:85万円、マウスピース型装置を用いた矯正/50万円、ブリッジ/30万円~
※詳細はクリニックにお問い合わせください。

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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