池田 嘉徳 院長の独自取材記事
イケダ歯科医院
(横浜市中区/関内駅)
最終更新日:2025/02/10

JR根岸線・関内駅、みなとみらい線・日本大通り駅から徒歩5分の場所にある「イケダ歯科医院」。1900年代初頭から地域に根を張ってきたクリニックで、池田嘉徳先生が後を継いでからは2025年で30周年を迎える。診療の歴史は長いが院内には歯科用CTや先進モデルの治療用レーザーがそろい、現代的かつ高度な治療に対応できる環境が整っている。設備だけでなく知識をアップデートすることにも尽力する池田先生の理想は、患者に年を取っても友達と楽しく食事に出かけられるようになってもらうこと。その基礎となる口腔内の環境を守るため、先々のリスクを見越した治療を心がけ対応している。歯科医師としての丁寧な仕事を通じて患者の生涯の幸せを一緒に考えたい、そんな思いを持つ池田先生に診療方針や得意な治療など、さまざまな話を聞いた。
(取材日2025年1月16日)
いくつになっても自分の歯で食べられるように導く
先生が診療において大切にされていることは何ですか。

近年は後期高齢者の患者さんが増えていますが、やはり自分の歯で食事を楽しめている方には活力があり、大きな病気とは無縁の生活を送っている傾向があります。つまり「食べること」は「生きること」ですから、何歳になっても満足に食べられる状態に導くことが歯科医師である私の使命だと思っています。当院は私が院長になって2025年で30周年を迎えます。さまざまな患者さんと長くお付き合いさせていただく中で蓄積された知見を生かし、虫歯や歯周病の治療も目先の痛みに対処するだけでなく、一人ひとりの10年後や20年後を見据えた治療を行うことを心がけています。自分の技術に自信はありますが、歯科医療はどんどん進化しているので、治療方針が時代遅れにならないように、最新のエビデンスをチェックして知識を更新することにも力を入れています。
歯科用CTを導入するなど、先生は設備投資にも積極的な印象です。
正確な記録が残っていないのですが、地元の歯科医師会の先輩に聞くと、当院は1904年頃に祖父が開業したそうです。とても歴史が長いクリニックですが、できる限り設備を新しくすることにこだわっています。歯科用CTを導入してからは、インプラント治療や歯周病治療において今まで見えなかった骨の状態が見えやすくなり、より患者さんに適した治療計画が立てられるようになりました。近年は治療用のレーザーも買い足しました。一方、患者さんと一緒に治療計画を立てるためには、じっくりコミュニケーションを取ることが大切になります。私が説明をする時には専門用語や難しい言葉は使わず、なるべく簡単な言葉を使うだけでなく、モニターや動画などのツールを使って目で理解していただけるような準備もしています。
患者さんとのコミュニケーションで心がけていることを教えてください。

診察の際には「体調はいかがですか? お変わりないですか?」とお声がけして、患者さんの全身の健康に目を向けるようにしています。高血圧の方は歯茎を切開するような治療は慎重になる必要がありますし、骨粗しょう症の治療中である場合はインプラント治療ができないケースもあります。そういった患者さんの健康状態を詳しく把握することで「今、優先するべき治療」が見えてきます。歯科治療に関係ないことでも、体調のことで気になることがあれば遠慮なくお話しいただきたいですね。
全身に影響を及ぼす歯周病の予防・治療を徹底
日々の診療では予防歯科に力を入れているそうですね。

私が担当した患者さんには、いくつになっても家の外に食事をしに行けて、家の外で活動できるお年寄りになってほしいと思います。そのような生活を送るためには健康な体が必要ですし、お口の中のさまざまな問題を解決しておかなければならないでしょう。そこで患者さんには、年に3回は痛みがなくても定期的に検査を受けてくださいとお伝えしています。当院の予防歯科では、歯科衛生士による虫歯や歯周病の原因になる細菌の数の検査、効率的で正しい歯磨きの方法の説明、歯垢・歯石の除去などを行います。歯科医師による治療ももちろん大切ですが、歯を守ることに関しては、私たちのアドバイスを聞いた患者さんが最終的にはご自分で達成できることだとも思っています。自分の歯は自分で守らなければならないし、自分で守れるのだということをご理解いただきたいですね。
現在、先生が得意とされている治療は何でしょう。
歯周病治療を得意としています。日本臨床歯周病学会によると、30歳以上の成人の約80%が歯周病にかかっていて、歯を失ってしまう原因の中でも第一位とされています。それでも歯周病を自覚している人は少ない印象です。歯周病は歯を支えている土台の部分の歯肉と骨が細菌に侵される病気で、重症になると虫歯がない状態でも抜歯になることは珍しくありません。治療は、歯周病の診療ガイドラインに沿って行います。歯周病というのは科学で解明されているものですから、それにのっとって定められたガイドラインに沿った治療を続けていけば状態の回復につながると考えており、当院は基本に忠実な治療を進めることを心がけています。
歯周病が悪化すると全身の健康に悪影響を与えることもあるそうですね。

糖尿病を患う方は歯周病になりやすいことがわかっています。一方で、歯周病になると血糖コントロールが悪くなるともいわれています。つまり歯周病と糖尿病はお互いに悪い影響を与え合う関係なんですね。また、歯周病菌の中には、誤嚥により気管支から肺にたどり着くものがあるといわれており、誤嚥性肺炎の原因について調べる研究が進んでいます。40~50代できちんと歯周病を治療したかどうかで、70代以降の口内環境や全身の健康が大きく変わるかもしれません。しかし、若い方は仕事や子育てが忙しく、歯周病を放置してしまいがちです。そんな患者さんには「20年後、自分の歯で食べたいですよね?」と、今のうちに適した治療をしておくことの重要性をお話しするようにします。
歯科治療の基本である保存学に注力
歯科医師をめざしたきっかけを聞かせてください。

祖父だけでなく父も歯科医師でしたし、幼い頃から身近な人が仕事をする姿を見て、自然と自分も同じ道に進みたいと思うようになりました。患者さんが笑顔で帰っていく場面が印象的でしたね。自分が院長になって30年たった今でも、患者さんの笑顔を見ることが私の生きがいになっています。
これまで専門的に学んでこられた分野を教えてください。
大学院生時代に歯科保存学の教授に師事して、さまざまな研究に携わらせていただきました。虫歯と歯周病は、口の中に見られる病気の代表です。虫歯が進行しなければその歯をなくさずに済みますし、歯をなくさなくて済めば入れ歯も必要ありませんよね。虫歯をいかに治療するかをスタートとして考えるのが歯科保存学という学問なので、すべての治療の基本となる部分をきちんと押さえていきたいと思いました。現在も当院が虫歯の治療で心がけていることは「なるべく歯を削らない」「なるべく神経を残す」「なるべく再治療が必要にならない」「噛み合わせをきちんと確保する」です。患者さんが自分の歯を長持ちさせ、いつまでも元気に食べて元気に生きるためのお手伝いをすることに力を入れています。
読者へメッセージをお願いします。

やはり人生は健康第一です。皆さんお忙しいと思いますが、日頃からできる限りご自身の健康と向き合っていただきたいと思います。歯科クリニックから足が遠のいてしまっている人も、例えば横浜市が実施している歯周病検診を利用するなど、気軽に来院していただきたいですね。年を取ってからに限らずどんな年代の方にも言えることですが、歯が痛いとお友達と楽しく食事にも行けません。そういった意味では、口内環境は、人と接する、あるいは健康を維持するために一番最初に考えるべき部分ではないでしょうか。当院はコミュニケーションアプリを活用しての情報発信を導入しておりますが、今後も予約管理がしやすい環境を整え、より通いやすいクリニックにしていきたいと考えております。
自由診療費用の目安
自由診療とはインプラント治療/33万円~、ホワイトニング/2万2000円~