ひばりの森歯科

ひばりの森歯科

篠田宏文院長

頼れるドクター

医療トピックス

高血圧や糖尿病でも
安心して治療が受けられる「有病者歯科」

ひばりの森歯科

保険診療

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「有病者歯科」とは、高血圧や糖尿病、循環器疾患など、何らかの病気を持つ人に行う歯科治療のこと。社会全体の高齢化の進行と共に内科的な病気を持つ患者が増える中で、重要度が増している分野だが、どんな病気の時にどんなケアや配慮が必要なのかは、患者はもちろん医療機関の側にもまだ十分に知られてはいない。そんな中、院長の篠田宏文先生は、大学病院で約16年間口腔外科と医科の放射線科に勤め、医科と歯科の両面から患者を診てきた経験を持ち、早くから有病者歯科に取り組んできた歯科医師の一人。「有病者歯科も患者さんに合わせた治療することには変わりありません。薬の服用状況など注意すべき点を知り、内科の先生とコミュニケーションを取ることが大切」という篠田院長に、治療の実際について聞いた。(取材日2016年10月19日)

丁寧なカウンセリングと内科の医師との連携、豊富な医療の知識が患者を守る

有病者の歯科治療・口腔ケアはなぜ重要なのですか?

1 ▲幅広い患者のニーズに応えるクリニックづくりをめざす もともと有病者の口腔ケアが重視されはじめたのは大学病院のような大規模病院で、特にICUで人工呼吸器を付けている患者さんの多い超急性期の医療現場と余命数週間というような終末医療の現場でした。口腔内の汚れが原因で肺炎になり、治療途中、また余命を全うできずに亡くなっていく方を少しでも減らしたいというところから口腔ケアが必要とされたんです。一方で、がんや循環器疾患などで入院中の患者さんでも口腔内の状態の悪さから想定外の肺炎になる、薬の副作用で口腔内が荒れるなどの場合もあります。思わぬ事態を防ぐ「転ばぬ先の杖」としても、質の高い生活を送るためにも、有病者歯科・口腔ケアは患者さんにとって当然必要なのです。

どんな人が有病者歯科の対象となるのでしょう?

2 ▲治療用ユニットでは2台の画面を使い分けて説明を行う 心臓病のある方、高血圧や糖尿病などをお持ちの方、抗がん剤治療中の方など、何らかの基礎疾患をお持ちだったり薬を服用されたりしている方々です。ご高齢者の場合、まったく医師にかかっていない、薬も使っていないという方が珍しいので、ほとんどの方が対象になると言えますね。また、現在治療を行っている方だけに限らず、例えば過去に脳血管障害を起こしたとか癌の治療経験があるなど、何らかの病歴がある人も対象になります。

通常の歯科治療とはどう違うのでしょうか?

3 ▲「誰もが当たり前に歯科治療を受けられる社会を」と語る篠田院長 「患者さんに合わせた治療をする」という意味では、通常の治療と何も変わるところはありません。例えば、血圧は午前中に大きく上がり午後から安定するという変動サイクルがあります。高血圧の方を治療する場合は、午前中は親知らずの抜歯など患者さんがひどく緊張するような処置は避けるといったことですね。あと大事なのは飲んでいるお薬。例えばカルシウム拮抗剤という血圧を下げる薬には、毛細血管を広げる作用があるため、副作用として歯茎の腫れや歯槽膿漏の悪化が出ることがあります。患者さんにそういう情報を伝えると共に、歯ブラシやケアだけでは対応しきれないレベルなら、内科の先生と相談して薬を切り替えてもらうことも行います。

「ひばりの森歯科」での実際の治療はどのように行われますか?

4 ▲歯科衛生士の笑顔と丁寧な説明が安心 初診時に時間を取って、今までの病歴や現在服用している薬をきちんと聞くようにしています。例えば、心臓病で血栓ができないように血液がサラサラになる薬を使っている場合、「治療中に出血が止まらなくなるのでは」と心配される方が多いです。しかし、本当の問題は、傷ついた血管から口腔内の細菌が入り込み、心臓の弁や頸部の動脈まで運ばれることなのです。このような場合でも抗生物質を使い、口腔内から血液中に入る細菌を処理することができれば歯科治療は可能です。その方の抗生物質の必要性を一番理解しているのは、実際に薬を出している内科の先生なので、その先生に確認して話し合いをしてから治療に入るという流れです。

院内の連携体制についても教えてください。

5 ▲医療に対する知識を深め、常に連携をとって診療している 毎週水曜日には症例検討会を開き、新しく受診された患者さんのカルテや飲んでいる薬の情報共有も行っています。日頃患者さんに接する歯科衛生士や院内のスタッフが、医療について知っておくことは大切なこと。抗癌剤治療中の患者さんも結構いらっしゃるので、衛生士から癌治療の経過についても質問を受けることも多いです。抗癌剤は、味覚障害や嘔吐、粘膜の荒れなどを伴い、栄養摂取の入り口である口腔の機能に大きく影響を与えます。また、気持ち悪いのが収まって、食べようとしたら入れ歯が痛くて噛めない、ということもあります。症状の変化に注意しながら患者さんのQOL(生活の質)を上げることを第一に治療に臨んでいます。

ドクターからのメッセージ

篠田宏文院長

大学病院で口腔外科と医科の放射線科の病棟を長く経験し、医科と歯科両方を診てきましたが、リスクに対処する方法さえ知っていれば、有病者歯科は何も特別難しい治療ではありません。ただ現実には、心臓病の薬を服用していたり糖尿病だったりすると、歯科医師側の医療知識の不足などから、大学病院などを紹介されることが多くなっています。すでに疾患があって体の具合が悪いのに、電車やバスを乗り継いで遠くの病院まで行かないといけなというのは、患者さんにとっては非常に不利益な話。地元で治療が受けられることが一番ですし、当院がそういう地域の拠点になれればいいなと思っていますので、必要としている方は気軽に利用してください。

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