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福永 ひろ美 院長の独自取材記事

かんない駅前眼科クリニック

(横浜市中区/関内駅)

最終更新日:2024/03/12

福永ひろ美院長 かんない駅前眼科クリニック main

JR根岸線関内駅北口を出てすぐの立地にある「かんない駅前眼科クリニック」は、長きにわたって地域の信頼を集めてきた眼科クリニック。特筆すべきは、50年以上前からコンタクトレンズを処方してきた歴史と実績を持つ点だ。同院の3代目院長を務める福永ひろ美先生は、視覚障害のある人々の助けになりたいと眼科医師を志したというドクター。小児の弱視治療から、高齢者の白内障・緑内障治療まで眼科全般に幅広く取り組んできた経験を生かし、多くの患者をサポートしている。包み込むような優しい笑顔と、親身なアドバイスで多くの患者やその家族に慕われる福永院長に、コンタクトレンズに精通した同院ならではの診療のメリットや、眼科検診の大切さについて詳しく聞いた。

(取材日2023年12月4日)

専門的なコンタクトレンズ処方も行う、かかりつけ眼科

とても歴史のあるクリニックだそうですね。

福永ひろ美院長 かんない駅前眼科クリニック1

当院は50年以上前に開院した眼科医院で、私は3代目院長です。地域に根差した眼科医院として、年齢を問わず大勢の患者さんが来院されます。特筆すべきは50年以上前の早い時期からコンタクトレンズの処方を行ってきたことです。目の病気の中には一般の眼科では取り扱いの少ない治療用の特殊なコンタクトレンズが必要なものもありますが、当院ではそのようなレンズも取り扱っています。当然、検査員も経験豊かなベテランばかり。患者さんの中には若い頃から、80代、90代になってもコンタクトレンズを使い続けている方も少なくありません。また関内の駅前というアクセスの良さから、近隣にお住まいの方や近くのオフィスにお勤めの方だけでなく、横須賀市や鎌倉市などの県内や県外からもお越しいただいています。

今は、多様な眼科疾患にも対応されていると聞きました。

私は加齢黄斑変性症や糖尿病網膜症などの眼底疾患、小児の弱視治療や高齢者の白内障、緑内障などの手術や治療を経験してきましたので、当院では手術以外の眼科全般に対応しており、特に小児眼科から、ドライアイ、緑内障、白内障、糖尿病網膜症、眼精疲労などの診療、コンタクトレンズの処方まで幅広く対応しています。目の病気は全身からの影響も大きいので、眼科検査に加え、ストレスや体の不調のチェックのほか、食事指導やサプリメントのアドバイスも行っています。最近はコロナ禍を経たことでの不調のご相談が増えていますね。また、お子さんの視力を悪化させないための予防にも力を入れており、裸眼での視力の改善を図る治療やアドバイスなどを行っています。眼科というと高齢の患者さんが多い印象があるかもしれませんが、当院はお子さんやコンタクトレンズを使う若い世代の方が多いのも特徴の一つかもしれません。

先生の診療方針について聞かせてください。

福永ひろ美院長 かんない駅前眼科クリニック2

その場しのぎの治療ではなく、病気を根本から治すことをめざしています。また、一人ひとりの患者さんに合う処方で、必要最小限の薬の使用で済むよう心がけています。そのために大切にしているのが、丁寧な問診と精度にこだわった検査です。目の病気には自覚症状が出にくい疾患も多いため、来院された患者さんには、本人が訴えているところだけでなく一通りの検査を行うようにしています。また、目だけではなく、患者さんの背景も踏まえながら全身の健康状態を診るよう心がけています。例えば、女性の場合、妊娠しているかどうかで処方する薬も変わるため、雑談を交えるなど、デリケートな話もしやすい雰囲気づくりを心がけ、きめ細かい配慮を大切にしています。

豊富な経験を生かして乳児から高齢者まで幅広く診療

コンタクトレンズの選び方のポイントを教えてください。

福永ひろ美院長 かんない駅前眼科クリニック3

コンタクトレンズは視力だけではなく、運転や読書などの目的によっても適切な度数が異なります。見えづらくなったからと安易に度数を上げてしまうと「過矯正」となってしまい、かえって視機能に悪影響を与えてしまうほか、ピントの調節力の落ちる中高年以降だと、肩凝りや頭痛を引き起こすこともあります。また、最近は遠近両用や乱視用、アレルギー用などコンタクトレンズの種類も増えていますので、視力だけでなく、用途や生活環境に合うものを選ぶことが大切です。インターネットで購入する人も増えていますが、コンタクトレンズは人体へのリスクが高い「高度管理医療機器」に分類されています。必ず年に2度は眼科で検査を受けて医師の処方をもとに購入していただきたいですね。

こちらでは、眼底を詳細に調べるOCT検査を活用していると聞きました。

本来は、緑内障や網膜色素変性症、加齢黄斑変性症などの診断を目的とするものですが、眼底は体の中で唯一血管を直接観察できる部位なので、眼底検査や視野検査をきっかけに高血圧や動脈硬化の進行や、糖尿病などの全身疾患が見つかることも少なくありません。また20代前半で緑内障が発見されることもあるため、当院ではドライアイや眼精疲労で受診された方でも念のために眼底検査を行っています。緑内障は進行してしまうと手の施しようがなく、失明の恐れのある疾患です。一度検査を受ければ、緑内障の予兆があるかどうかもわかりますので、若い方にも、もっと気軽に検査を受けていただきたいと思っています。

目の異変から、全身の病気がわかることもあるのですね。

福永ひろ美院長 かんない駅前眼科クリニック4

そうです。脳梗塞や脳腫瘍などで視神経に何らかの障害を受けた場合、視力や視野に悪影響が及ぶため、眼科受診をきっかけに脳疾患が見つかることもあります。目の疲れが頭痛や肩凝りなど全身に影響したり、糖尿病などの病気が目の症状として現れたりすることもあるので、目と体をトータルで診ていきたいと考えています。重篤な病気の早期発見にもつながりますので、目に何かしらの異常を感じたら眼科を受診していただきたいですね。

全身疾患の早期発見や予防にもつなげることをめざして

専門家の立場から気になることはありますか。

福永ひろ美院長 かんない駅前眼科クリニック5

ドライアイの方が多いことですね。眼科ではゲーム機、スマートフォンも含めた「パソコン」「エアコン」「コンタクトレンズ」をドライアイになりやすい三大要素と呼んでいます。仕事やゲームで画面を集中して見るとまばたきの回数が減って目が乾燥しやすくなりますし、最近は職場や自宅、学校や乗り物の中など、多くの場所でエアコンが効いているため、お子さんから高齢者まで、ほぼすべての人にドライアイになるリスクがあると言っていいでしょう。ドライアイは点眼薬による治療が主となりますが、市販の点眼薬には防腐剤以外にも余計な成分が入っているものもあり、用量を守らないと角膜を傷つけたり、アレルギー性の結膜炎になったり、眼圧が上がったりと、最悪の場合失明につながる恐れもあるため注意が必要です。

今後の展望について聞かせてください。

お子さんの弱視はなかなか外見からはわかりづらく、本人もその見え方が当たり前と思っているので、保護者が発見するのは難しいと言われています。一方、子どもの視覚の発達は9歳頃までなので、小さいうちに早期発見し、発達期の間に治療を行うことが重要です。目の周りの緊張をほぐすケアなども含めて子どもの視力改善に取り組んでいきたいと考えています。就寝時に装着することで手術をせずに近視の矯正をめざすオルソケラトロジーを希望される方も増えていますが、強度近視や乱視の強い方、生活が不規則で決まった時間の睡眠時間が確保できない方は実施が難しいですし、装着を開始したら定期的な通院が必要な点なども伝えていきたいと考えています。また、大人の場合も目の病気は早期発見が重要です。今後は視覚に障害が出てしまう前の予防にも注力し、緑内障の進行にも影響する喫煙などについても啓発していきたいですね。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

福永ひろ美院長 かんない駅前眼科クリニック6

目の病気には緑内障や糖尿病網膜症など、自覚症状が出にくい上に予後が悪い疾患も多いため、「あと3ヵ月でも早く来てくれていれば」と思うケースに遭遇することもあります。気になることがあればすぐ、また気になることがなくても定期的に眼科を受診してください。中高年になって見えづらさを感じた場合の多くは、ドライアイや白内障などの病気か、度の合わないコンタクトレンズや眼鏡を使っていることが原因のようです。当院では専門的なものも含め豊富なコンタクトレンズを扱い、患者さんに本当に合うレンズを提案できるよう心がけています。毎年さまざまな機能を持つレンズが開発されており、当院ではそれらを積極的に導入しています。豊富なコンタクトレンズを用意しておりますので、年に一度の定期検診は新型のレンズを試すチャンスと思っていただけたらうれしいですね。

自由診療費用の目安

自由診療とは

オルソケラトロジー/6万6000円~

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