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安田 康紀 理事長、三浦 昂 先生の独自取材記事

おおこうち内科クリニック

(稲沢市/森上駅)

最終更新日:2025/04/30

安田康紀理事長、三浦昂先生 おおこうち内科クリニック main

専門性の高い医療の提供とホスピタリティーを大切にする「おおこうち内科クリニック」。前院長の大河内昌弘先生が2012年に開業し、現在は安田康紀理事長と三浦昂(こう)先生が中心となって地域に根差した医療を継続している。そしてそれをサポートするのは、おもてなしの心を持った看護師や管理栄養士、臨床検査技師、医療事務などのスタッフたち。「スタッフはホスピタリティーの精神で患者さんと接しています」と安田先生は話す。関西出身の三浦先生はユーモアたっぷりの人柄、話好きの安田先生は豊富な経験値で的確な説明を心がけている。2人のことをスタッフ皆が頼りしているという。そんな2人に、これまでの経緯やクリニックの魅力を聞いた。

(取材日2025年3月24日)

専門を極めてきた経験ある2人の医師が協力

今年の1月に安田先生が理事長に就任されたそうですね。ご経歴を教えてください。

安田康紀理事長、三浦昂先生 おおこうち内科クリニック1

【安田先生】前任の大河内昌弘先生と出会ったのは、18年前に私が現在の稲沢厚生病院に研修医として在籍していた頃です。その後、私は愛知県内の市中病院で経験を積んだ後、名古屋大学医学部附属病院で9年間、糖尿病・内分泌の研究と診療をしていました。その間には、2年間アメリカのジョンズ・ホプキンス大学でも甲状腺の研究をしており、甲状腺に関してはおよそ20年近く携わっています。その勤務医時代から大河内先生からのお誘いもあり、2024年4月からこのクリニックに勤務していました。私が当院に来る前、大河内先生は大勢の患者さんを一人で診療していて、心身のお疲れもあったのでしょう。私と三浦先生が診療に加わったことで大河内先生も少し安心されて肩の荷が下りたのもあり、療養に入られるとのことで院長を任されました。

三浦先生のご経歴を教えてください。

【三浦先生】僕は、兵庫医科大学病院で消化管を専門に研鑽を積み、過敏性腸症候群(IBS)という病気の研究で博士号を取得しました。ストレスがかかると下痢をしてしまうような病気で、メンタルが弱っている方も多い傾向にあります。原因を突き止めるのが難しい病気なので、生活面までしっかりと話を聞き、患者さんの生活改善にどうアプローチできるかを考えながら診療を行ってきました。ここへ来たきっかけとなったのは、大河内先生が書かれた本です。僕はずっと感動の医療をしたいと思っていたので、内容に共感をしてすぐに大河内先生に連絡をし、2023年6月から月に1回、兵庫県から診療に来ていました。2024年4月からは常勤医として診療にあたっています。

三浦先生は、何がきっかけで感動の医療を提供したいと思い始めたのですか?

安田康紀理事長、三浦昂先生 おおこうち内科クリニック2

【三浦先生】2023年のWBCで日本が優勝した時、日本中が感動しましたよね。その時に「なぜ僕はこんなに感動したんだろう」と考えました。大リーグで活躍する二刀流投手は確かに感動を与えたけれど、僕はそんなスーパーヒーローになりたいわけではなく、感動というキーワードが自分の心にヒットしたのだと考えました。これを医療でやれないかと思い、感動、クリニックで検索して最初にヒットしたのが大河内先生の本だったのです。大河内先生が開業当初、スタッフのキャパシティーを超える多くの患者さんが来院したことで診療がうまく回らず、スタッフがボロボロになって毎月のように辞めていきました。そんな潰れる寸前のクリニックを「感動」というキーワードをもとに立て直したのです。もしこの本を読んでいなかったら、関西から祖父江町にも来ていませんでした。大河内先生がつないでくださったご縁です。

患者を大切にする精神でおもてなしをするクリニック

前院長が考えた感動のクリニックは、どのように形づくられていったのですか?

安田康紀理事長、三浦昂先生 おおこうち内科クリニック3

【安田先生】クリニック存続の危機に陥った大河内先生は、結局、スタッフを大切にすることが、患者さんを大切にすることにつながり、その先に患者さんに感動を与えられるクリニックがあると思ったそうです。そこで考えたのが、これまでの常識を覆すような“おもてなし”。診察はもちろんですが、診察前の電話対応についてもおもてなしの心でお迎えしています。多くの患者さんがいらっしゃる中で、スタッフ全員がそれぞれの患者さんのキャラクターを把握し、一人の人として接している印象です。一流レストランなどの他業種の接遇を勉強してホスピタリティーを磨いたというのも聞いています。

安田先生から見て、ホスピタリティーはどんなところで感じられますか?

【安田先生】このクリニックに来て驚いたのが、診察ではない日にちょっと野菜を届けに来たとか、近くまで来たからスタッフの誰々さんにあいさつしたいといって患者さんが来院されていたことです。このクリニックは、病気の人のためだけでなく、地域のコミュニティーの役割も果たしているのだと思いました。私が診察中にも、隣で採血される患者さんとスタッフの会話が聞こえてくるのですが、ご近所さん同士の会話のような感じで、とても和やかなんです。また、前院長は診療に励みながら、より地域に根差すという目的でメディアでの発信力も強めていました。ここで診療していると、これまで築き上げた地域の皆さんとおおこうち内科クリニックの強いつながりを日々感じます。

三浦先生は、このクリニックで実際働いてみてどう感じられましたか?

安田康紀理事長、三浦昂先生 おおこうち内科クリニック4

【三浦先生】本を読んでいた時は、華やかな感じのクリニックかなと思っていたのですが、それよりも人との温かいつながりがあることに感心しました。地域に根差したクリニックをめざすと理念に掲げていても、医療制度の問題もあって実践できているクリニックは意外と少ないのではないかと思います。でも、このクリニックはまさに地域に根差したクリニックで、スタッフにもホスピタリティーの精神がしっかりと根づいているんです。患者さんだけならわかるのですが、スタッフ間でも優しさや思いやりの関係ができていることが、すてきだなと感じました。

先進の知見を生かした治療の提供

安田先生が理事長となって変化した部分はありますか?

安田康紀理事長、三浦昂先生 おおこうち内科クリニック5

【安田先生】大河内先生がお一人で診療していたことを今はそれぞれの専門を持つ私と三浦先生が2人医師体制で診療しているので、患者さんにかけられる時間も増えたように感じます。大河内先生が築いた医療を高めているという感じで、一人ひとりの患者さんにオーダーメイドな治療ができています。私も三浦先生も、大学院で医学博士を取得し、最近まで研究に携わっていたので、先進の知見を治療に生かせるというところも強みだと感じています。患者さんの治療方針で迷った時やこれまでに診たことのない病態に出合った時は、培ってきた知見や最新の文献から解決していく能力を生かしています。

経験を生かして、より患者さんと深く関わっているのですね。

【安田先生】自分の家族同様に患者さんのことを考えて、最善の方法を提案したいと考えています。診察時に治療の選択で患者さんが迷っておられたら「私の母親が同じ病気なら、あの病院のこの先生に診てもらいます」という伝え方をします。今はいろいろな選択肢を提示することが基本ですが、ご高齢の方にとっては、病院や医師、治療を自分で選ぶのは難しいと思います。そこで、私が実際にお世話になっている先生やつながりのある病院を紹介すると、安心される方は多いですね。病院でこれまで築いた多くの専門分野の先生方との協力関係を生かして治療を行っています。

糖尿病教室も開催されていますね。

安田康紀理事長、三浦昂先生 おおこうち内科クリニック6

【安田先生】当院は生活習慣病の患者さんが多いので、食生活の改善は大きなテーマ。「減塩って実際どうすればいいの?」「自分の作っている料理が本当に減塩できているかが不安」など、患者さんからも要望が多いので管理栄養士が栄養相談を行っています。ほかにも、腸活や節約食材の活用法など、さまざまなテーマでお話ししています。私からは、最新の研究をわかりやすく患者さんにお伝えし、日々の生活に生かしていただけるように意識しています。これからも地域の方にとって役立つ情報を提供していきたいですね。

今後の展望を教えてください。

【安田先生】今後も変わらず、内科領域をはじめ、糖尿病や甲状腺疾患、消化器疾患など専門性を生かしながら幅広い疾患に対応していきたいと考えています。そして、「患者さんを大切にする精神」という前院長の理念を引き継ぎ、スタッフたちと協力しながら日々の診療に努めていきたいと思っています。ちょっとした体調不良から隠れた病気が見つかることもありますので、遠慮なく、これからも気軽に通えるクリニックとして利用していただければと思います。

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