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澤田 真人 院長の独自取材記事

本山デンタルクリニック

(名古屋市千種区/本山駅)

最終更新日:2020/08/17

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本山駅より徒歩3分、「本山デンタルクリニック」は2012年開院。建物2階にあるが、エレベーターから車いすやベビーカーの方向転換が不要の構造になっており、澤田真人院長が患者目線でこだわり抜いた設計になっている。澤田院長は、大学院時代に味覚障害の研究をし、夜学で調理師免許も取得したという経歴の持ち主。味覚障害に関する治療指針や顎関節症のリハビリテーションに良い食事についての著書にも携わるなど、積極的に活動している。診療では患者との接点を見つけ、会話で緊張をほぐすことを大切にしているという。さらに英語も堪能だという澤田院長から、普段の診療やクリニックについて話を聞いた。
(取材日2016年9月27日)

誰もが気軽に来院できるこだわりの院内設計

こちらに開院された経緯などをお聞かせください。

私は祖父の代から続く歯科医師の家庭で育ちました。両親の歯科医院をそのまま引き継ぐつもりでいたのですが、建物が古くなっていたこともあり、小中高と過ごした地元で新たに開業を決意しました。妹が耳鼻科の医師で、同じ建物でやっています。母は小児歯科を扱っていますから、いろいろなことを教えてもらいましたね。院内は、バリアフリーにこだわりました。歯科医院は、1歩上がってスリッパを履くところが多いでしょう。あれは、配管を通すために必要な段差なんですが、それもなくしました。私は、骨折して車いすを経験していて、ちょっとした段差でもつらく、スロープですら、自分一人で上がるのは大変でした。そんな自分の体験をもとにこだわったんです。エレベーターはクリニックに直結していますし、方向転換せずに降りられます。通路も広めに確保し、どのユニットも車いすで入れるようにしました。ベビーカーで来られる方にも配慮しています。

キッズコーナーも広々していて過ごしやすい環境ですね。

キッズコーナーが診察室から見えると安心だろうなという思いを形にしました。キッズコーナーにいる子が、ただ泣いているだけなのか、非常事態で泣いているのかわからないと不安ですよね。当院は診察中も子どもの様子を確認でき、親子ともに良い環境のようです。診察室は少し開いた半個室にしてあります。というのも、完全に密閉してしまうと、かえって近すぎると感じる方がいるからです。患者さん同士は見えないけれど、適度な開放感があるのが特徴です。メンテナンスの方を中心に使うユニットは1つですが、椅子が回転して鏡に向かえるようにしてあります。手鏡ではわかりにくい歯磨きの練習も、自宅にいるようにできるんですよ。

先生は口腔外科で学ばれたそうですが、どのような研究をされていましたか? 

私はずっと文系で、高校1年生で英語検定準1級を取りました。その後高校3年生になって家を継ぐ意識が芽生え、大学卒業後にもっと勉強したいと大学院へ行きました。父の同級生が口腔外科の教授をしていて、ご縁を感じましたね。また、大学時代から料理が好きだったので、調理のアルバイトもしていました。そんな関係で選んだ研究テーマは、味覚障害。味覚異常がなぜ起こるのかなどを研究していました。味覚障害はおいしい・おいしくないとは違って、視力で例えるなら見るか見えないかに近い。味覚には甘い・苦い・しょっぱい・酸っぱい・旨みがありますが、それをなぜ正常に感じることができないのかが解明されていませんでした。舌の表面は垢と同じで、剥がれ落ちて再生します。その新しい神経がいつ出てくるか、今は解明されつつあります。

味覚障害研究のため、調理師免許を夜学で取得

服部栄養専門学校で教鞭を取られていたそうですね。

実は、大学院時代に夜間学校で服部栄養専門学校を卒業し、調理師免許を取得したんです。その頃、専門学校の校長が昭和大学医学部の公衆衛生分野で博士号を取ろうとしていて、「君も博士号を取るなら、卒業後に教えてみないか?」と誘っていただき、面白そうだなと思ったことが始まりです。研修医時代は、週1回研究日として外勤するのですが、みんなは歯科医院に行くのに、私だけ調理学校へ。不思議そうにされましたね。そんな服部栄養専門学校でのご縁もあって、有名レストランやホテルに勤務する卒業生や、近隣の飲食店の方々も来院します。待合室には料理の本を置いてありますし、話が盛り上がるんですよ。

患者さんはどのような方が来院されてますか?

住宅地にある歯科医院のため、長年、患者さんのご家族の成長を見守っている印象です。スタッフもともに、その変化に寄り添うように対応してもらっております。私自身も患者さんも地元の方が多く、患者さんの世代その時その時の変化に即した対応ができるように伝えていますね。ファミリー層の方が多いのですが、この近くに名古屋大学があるので、留学生もたくさん来ます。留学生同士でコミュニティーをつくっていて、英語が通じるスーパーや病院のマップがあり、その中に当クリニックが入っているのだそうです。学生時代に勉強した英語が役に立っていますね。私の卒業した大学では、東南アジア・フィリピン・韓国・中国といったアジア圏の留学生が多かったのですが、当院に来るのはヨーロッパ圏やアフリカ方面からの学生が中心です。地図で見て、こんな遠くから来ているんだなと感心しますよ。いろいろな国の方と出会えて良かったなと感じますね。

診療時に心がけていることはありますか? 

私は虫歯ができやすいタイプで、今も悩まされることがあるんです。できるなら歯科医院には行きたくないと自分で思っていますから、患者さんも同じだと思うんです。ですから、いきなり治療はしません。緊張をほぐせるように会話し、患者さんと僕の接点を探して、話が弾むように心がけています。私は、鉄道会社の列車が1日乗り放題になる企画乗車券で宮崎県以外は全国を回りました。患者さんの地元がわかれば、会話の切り口にもなりますし、リラックスされると患者さんのほうから質問が出るようになります。それが、信頼してもらえた証拠かなと思いますね。やはり安心感を持っていただいてから、診察できるのが理想です。

子どもが楽しくなる工夫をこらした診療スタイル

小児歯科も標榜されていますが、お子さんの診療で注意していることはありますか? 

当院は、検診をきっかけに来院するお子さんが多いです。キッズスペースで遊べるので、楽しくなってしまうようですね。治療は泣かずに終わるのに、帰る時に泣く子がいるので、いつも順番が逆だよって(笑)。お子さんの治療で気をつけているのは、一生懸命話しかけて、上手だねって励ましてあげることです。1回目から治療せず、最初の1〜2回はトレーニングします。器具から出る水や風を感じて、クマのぬいぐるみを使って実際に遊んでもらいます。だんだん緊張がほぐれてくると、その後の治療もしやすくなるんです。保護者の方にも、大人とお子さんの治療は違うんですよときちんとお伝えします。1〜3歳・幼稚園児・小学生と、年代別に対応は変えていますね。

矯正歯科や在宅診療なども幅広く扱われていますね。

矯正歯科は、専門の先生に、月1〜2回来てもらっています。また、私が勤務医時代に在宅診療を担当していたこともあり、来院できない状態の患者さんを診ています。口腔外科出身なので、全身疾患や薬について詳しく、看護師と相談できるのが強みです。さまざまな得意分野の先生がいるので、小さな総合病院のような機能を果たせていると思います。

先生がやりがいを感じるのはどんな時ですか? 

痛みがなくなった・また食べられたと言われるのは最高にうれしいです。治療について、身をもって知っていることは患者さんにきちんとご説明しています。説明ツールや模型も用意し、今の状況をしっかり伝えます。納得できずに、患者さんが後悔するのは避けたいんです。満天の星で「あの星」と言っても、違うものを見ているかもしれませんよね。ですから、同じものを見て話さなければいけないと心がけています。

今後の展望や読者へのメッセージをお願いします。

例えば車でも乗る限り事故の可能性がありますが、医療事故は、歯科医師にとっても、患者さんにとってもダメージが大きいものです。日頃から講習会へ参加するなど、事故を起こさない努力をしています。早い段階で治療ができるように、定期的に受診してもらうことも大切です。クリニックに行こうと思う時に行けるよう、土日や平日も遅くまで診療しています。ただ、患者さんをいかに増やすかより、今いる目の前の患者さんを確実に、そして誠実に対応したいと思っています。

自由診療費用の目安

自由診療とは

矯正歯科
・小児/54万円~
・成人/15万円~
※口腔内環境により異なりますので詳しくは医療機関にお問い合わせください。

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