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錦織 恭子 院長の独自取材記事

漢方女性クリニック・mio

(松江市/松江駅)

最終更新日:2021/10/12

錦織恭子院長 漢方女性クリニック・mio main

JR山陰本線・松江駅から徒歩5分。ビル2階の一室に入ると、そこにはおしゃれなソファーや小物が置かれた明るい雰囲気の落ち着いた空間が広がる。「漢方女性クリニック・mio」は、婦人科・心療内科をベースに、食事の改善や体の動かし方などの指導も行い、幅広い知識から女性の心と体の悩みに応じている。錦織恭子(にしこり・きょうこ)院長は「人生の十字路で少し疲れたり、迷ったりした時に、ふと立ち寄ってまた次に進める場所でありたい」と語る。さまざまな症状に苦しむ女性たちの声に耳を傾け、より良い“私”探しを応援する錦織院長に話を聞いた。

(取材日2021年2月18日)

女性の心と体の悩みの道しるべになりたい

漢方女性クリニック・mioはどんなクリニックですか?

錦織恭子院長 漢方女性クリニック・mio1

「mio」とは、イタリア語で“私”という意味です。当院は、婦人科と心療内科をベースにした女性のための心と体のクリニックです。一般のクリニックで行う、診察・検査・投薬などの治療に加え、カウンセリングで皆さんのお悩みやお困り事に耳を傾け、解決方法を探るほか、医療とは別のサービスとして、食生活のアドバイスや体の調子を整える動かし方の指導も行っています。さまざまな診療メニューと、症状緩和に役立つ対応策を用意し、一人ひとりに合わせた診療で「より良い私(mio)探し」のお手伝いをしています。

どのような経緯で今の診療スタイルになられたのですか?

もともと私は産婦人科からスタートして、不妊治療を専門にしていました。その中で、頭痛や疲労感、食欲不振など、明らかな原因が認められないにもかかわらずさまざまな症状に悩まされている女性たちに出会い、自分で勉強していろいろな知識を身につけていく過程で、メンタルヘルスの重要性に気がついたのです。そこで九州大学で心療内科について、鳥取大学の精神科で精神医学について学ばせていただき、女性の不定愁訴について視点を広く持って考えることができるようになったと思います。

診療内容を教えてください。

錦織恭子院長 漢方女性クリニック・mio2

月経前症候群や月経不順、冷え、頭痛、腹痛、不眠、慢性疲労などの体調不良、更年期に起こるさまざまな症状、イライラや不安感、抑うつ気分といった心の不調に関する相談に乗り、患者さんの症状に合わせて、通常の処方薬に加え、漢方薬や、ホルモン療法で用いる低用量ピルなどの処方も行っています。婦人科から心療内科、漢方などの診療に加え、食事、体の動かし方のアドバイスなど、たくさんの「引き出し」の中から、その時のその人に合った方法をコーディネートしてご提案するのが当院のスタイルです。さまざまな体調不良で道に迷われた患者さんのお話を聞き、「あなたはこういう症状だからこっちの道がいいですね」「このお悩みでしたら、この方向に進まれてはいかがでしょう」と案内する、いわば“人生の信号機”のような役割を担っているクリニックです。

女性のさまざまな悩みに幅広い知識で対応

先生が産婦人科の医師になったのはなぜですか?

錦織恭子院長 漢方女性クリニック・mio3

医学部に進学して専門の科を選ぶ際、内科や外科、耳鼻科、皮膚科など、いろいろな科で働くことをイメージして、一番自分に合っていると思ったのが産婦人科でした。いつ始まるかわからない出産に対応するため、産婦人科医には体力が求められます。私は体力がありましたし、さっぱりとハキハキした性格も産婦人科の医師に向いていると思いました。また、女性だからこそ女性の患者さんの気持ちも理解しやすいと思い、患者さんにとってもプラスになるかもしれないと感じて、産婦人科を選びました。

産婦人科から心療内科や精神科の分野を学ぼうと思ったきっかけは?

産婦人科では妊婦健診や出産に対応しながら、不妊治療を専門としていました。不妊治療中の女性や、妊娠中、産後の女性から体調に関するさまざまな悩みの声を聞き、その多くがなぜそうなるのか原因がわからないような症状でした。そのような症状が起こる要因として、心も関係していると思われたので心療内科の知識を持っていないといけないと思い、九州大学に行きました。その後、九州大学の名誉教授であり、動作法の基礎を築かれた故・成瀬悟策先生のもとで学び、「心と体を分けて考えるのはおかしい」という考え方に強く影響を受けました。そして、うつ状態の人と関わることもあったので、さらに精神科の分野も学び始めました。患者さんにとって何が必要かを考えて、持っていたほうがいいと判断した知識を得ていった結果、現在に至っています。

現在のクリニックを開設された経緯は?

錦織恭子院長 漢方女性クリニック・mio4

いくつかの総合病院での勤務を経て、2000年から米子市内の産婦人科医院「ミオ・ファティリティ・クリニック」に入りました。こちらでは専門の不妊治療のほか、精神的なサポートも重視した女性のための外来を立ち上げ、私が担当することに。週2回診察しながら、ほかの日は不妊治療や妊娠・出産などにも対応していましたが、患者さんにとってより良い診療や方法を案内できる体制にするため、実家のある松江市に「漢方女性クリニック・mio」を開院しました。ミオ・ファティリティ・クリニックでの診察は今も続けており、週に1回、女性のための外来を担当しています。

生活の中で困っていたら気軽に相談を

先生の診療方針やモットーについて教えてください。

錦織恭子院長 漢方女性クリニック・mio5

自分の症状が、何が原因で起こっているのかわかっていない人は多いです。「なんだか調子が悪い」と感じている時、人は体に力を入れて防御している状態にあることが多く、診療の中で少しずつ力が抜けて心も緩んでくると、自分でも気がつかなかった気持ちや出来事が思い出せるようになるはずです。お話を聞いて、場合によっては「それはほかの科のほうが適した治療が受けられます」と別の病院をお勧めすることもありますね。また、心療内科は通院の期間が長いイメージがありますが、当院では「もう来なくても大丈夫」と判断したらそこで通院は卒業。通院しなくてもいい状態になることが一番だと考えています。卒業される時には「今度はギリギリまで頑張らずに、ちょっと不安になったらまた来てね」と話しています。人生の十字路で少し疲れたり迷ったりした時に、ふと立ち寄ってまた次に進める場所でありたいと思っています。

患者さんに接する時に意識していることは何ですか?

患者さんがどんな表情をしていて、どんなことを感じて考えているのか、どんな姿勢で話しているかをよく観察するようにしています。姿勢は、その人の緊張状態と深く関係しています。決して良い姿勢がとれていればいいというわけではありません。反対に、私自身がどんな姿勢や格好で患者さんに話をしたり、聞いたりするのがいいのかということも気をつけるようにしています。そうした視覚から得られる情報を重視しているので、患者さんの顔を見て、対面でお話しする時間を大切にしています。

女性に気をつけてほしい症状はありますか?

錦織恭子院長 漢方女性クリニック・mio6

重い生理痛は、運動不足解消や食生活の見直しなどから緩和を促していきますが、子宮内膜症などのほかの病気のリスクも考えられます。「たかが生理痛」と軽く見ず、一度相談してもらいたいです。また、生理前にイライラする、体がだるい、強烈に眠たいなどの症状がある人は月経前症候群である可能性があります。「自分だけ」と思わないで話を聞かせてほしいです。その症状が病院に行くべきものかそうでないかは「生活の中で困っているかどうか」で判断すべきだと考えます。イライラや眠気も、生活の中で困っているのであれば、「これは病院に行くほどではない」と自己判断せずに医療機関を受診されることをお勧めします。症状の解決法は患者さん自身が持っておられることも多いので、私たちは患者さんからしっかりお話を聞いて一緒に考えながら、患者さんが持っている「答え」を引き出すお手伝いをしています。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

以前、私が尊敬する先生が「日本の女性は自分の体に冷たい」とおっしゃっていました。例えば体が疲れていても、「ここまで仕上げないといけない」と心が頑張ろうしたら、体も頑張って付き合ってくれます。だから、皆さんには体をもっと大切にしてほしいです。時々「わざわざ病院で相談するほどのことではないと思うんですけど」と遠慮される人もいますが、何か困っていたら気軽に相談に来てほしいです。

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