サージカルガイドを用いて
安全性を重視したインプラント治療

検診・治療前の素朴な疑問を聞きました！

Qインプラント治療の特徴やメリットについて教えてください。

A

インプラントは失った歯を補うための方法で、顎の骨に人工の歯根を埋め込み、その上にセラミックでできた人工歯を取りつける治療です。周りの歯を利用して固定するブリッジや入れ歯と違って独立した治療なので、周りの歯を削ったり負担をかけたりする心配がありません。しっかりと固定されるため天然歯のような噛み心地が期待でき、見た目も自然です。外科手術が必要なこと、ごく一部の症例を除けば保険適用でないことがデメリットですが、入れ歯やブリッジで想定される「噛めない」「外れる」といった不具合が起こりにくいため、食事や会話を思う存分楽しんでほしいですね。お口全体の健康維持の面から考えても、非常に優れた治療だと思います。

Qサージカルガイドを使った手術とはどんなものですか？

A

従来のインプラント治療は、歯科医師の技量や経験によって誤差やブレが生じる可能性がありました。顎の骨の状態や歯肉の状態を見極め、予測を立てるのはとても難しいことだからです。そこで当院ではモニターの上で精密なシミュレーションを行い、手術の際は、適切な位置に適切な角度・深さで人工歯根を埋入するためのサージカルガイドを作製しています。サージカルガイドは、患者さんのお口の中の状態を適切に反映したテンプレートのこと。マウスピース型で、お口に装着して手術を行います。手術はマウスピースにあいた穴に沿って行うためミスの防止や手術時間の短縮、術後の痛みや腫れの軽減にもつながります。

Q治療の流れや、患者さんへのサポート体制について伺います。

A

当院では痛みに配慮した治療をめざし、手術の際には笑気吸入鎮静法を積極的に使用し緊張や痛みの緩和に努めています。また治療前には現状の説明、インプラント治療の流れや費用を詳しく説明します。インプラント治療は高額な治療ですし、何をされるかわからないのは何よりも怖いことだと思います。治療前にはしっかりと時間を取り、3D画像によるシミュレーション画像を見ながら、なぜ歯がなくなったのか、今はどんな状態なのか、これからどんな治療をするのか、それによってどんな経過が予想されるかなど詳しく説明します。また、定期メンテナンスをきちんと受けてくださる患者さんには、10年間の保証制度も用意しています。

検診・治療START！ステップで紹介します

1カウンセリング

まずはインプラントの治療内容やメリット・デメリットなどについても詳しく説明。その上で、患者一人ひとりの状態に合わせた最適な治療方法の提案に努めているという。治療に関する不安や疑問、治療に関する希望があればしっかりと伝えたい。

23Dの歯科用CT画像で土台となる顎の骨を確認

安全性を重視した治療を行うため、基本検査のほか、デジタルエックス線撮影装置、歯科用CTを使用した精密検査を実施。残存歯の本数、顎の骨や歯茎の状態などお口の中の状態を詳しく診査・診断する。虫歯や歯周病が見つかった場合には、それらの治療をまずは優先。顎の骨が足りない場合には、骨を増やすための専門的な治療を行うことも可能。また、全身疾患の既往歴についても確認。持病や常用の薬がある場合は忘れずに伝えたい。

3人工歯根を埋める位置や角度を示すガイドを作製

口腔内の型採りをして、一人ひとりに合わせたオリジナルのサージカルガイドを作製。サージカルガイドを使用することで、事前のシミュレーションどおりの精密な手術をめざしていく。安全性の向上や手術時間の短縮が期待でき、患者の負担軽減にもつながるとのこと。

4サージカルガイド下で人工歯根を埋入

局所麻酔を施した後、サージカルガイドを使いシミュレーションどおりに手術を行う。歯茎を開いて顎の骨にドリルで穴を開けて人工歯根を埋め込む手術だが、ガイドを使用すれば所要時間は1本15分程度と短い。術中の痛みはほとんどなく、麻酔が切れた後のために痛み止めを処方。ほとんどの人が翌日には通常通りの生活へ戻れるそうだ。人工歯根が定着したら人工歯を装着。同院では美しい歯の色や形を実現にもこだわっているという。

5メンテナンスのための定期的な通院

インプラントを長期間快適に使い続けるためには、自宅での適切なケアと、歯科医院での定期メンテナンスが欠かせない。基本的に3ヵ月に1回程度のペースでメンテナンスを推奨しており、定期メンテナンスの際には、噛み合わせ、歯槽骨の吸収も詳しくチェックする。インプラントに不具合を起こすインプラント周囲炎についても丁寧に観察し、自宅でのケアに向けたアドバイスなど、全力でバックアップしているとのこと。