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永木 正仁 院長の独自取材記事

ながき内科クリニック

(羽島市/新羽島駅)

最終更新日:2022/08/22

永木正仁院長 ながき内科クリニック main

JR東海道新幹線の岐阜羽島駅にほど近く、開放的な場所にある「ながき内科クリニック」は2011年に開業した。永木正仁院長は、岐阜大学病院に長く身を置き、肝臓や消化器疾患において専門的な医療に携わってきたエキスパートだ。「時間をかけて大規模病院に行かなくても済むから助かる、と言っていただけるよう、大規模病院で診療を受けているのと同じ安心の提供を心がけています」と語り、かかりつけ医として地域に貢献することを使命だと感じている。内科一般、肝臓疾患、消化器疾患、生活習慣病、人間ドックなど幅広く患者に対応できるよう各種機器を取りそろえ、専門性を生かしながらすそ野の広い内科診療を行う点が特徴だ。患者との対話と丁寧な説明を大切にする永木院長に、治療に対しての思いを語ってもらった。

(取材日2019年4月4日)

地域に寄り添い病気に苦しむ患者を支えるエキスパート

開業に至ったきっかけを教えてください。

永木正仁院長 ながき内科クリニック1

天命というのか、人生のあやみたいなものですね。長年、大学病院で肝臓の研究をしながら、若い先生の研究や博士号の指導、および臨床に取り組んできました。未来の医療に挑み、さらに研鑽を積む道もありましたが、臨床が比較的好きだったので開業に至ったのです。大学病院では研究して新しい情報を発信したり、入局してきた若い先生たちと切磋琢磨して一緒に頑張っていくという感じでした。一方開業後は、地域の人に寄り添って、病気で苦しんでいる患者さんの手助けになることが主眼となっています。これまでに培ってきた肝臓病疾患の診療や、内視鏡検査の実績を生かして、これからも地域医療への貢献に努めていきます。

開業医として周囲との連携も大切にしているそうですね。

ええ。さまざまな患者さんが来院されるので、幅広い疾患を診療するための勉強をし続けることが大切だと考えています。そこで、開業してからはこれまでに研究して学んできた知識・経験を生かして、近くで開業されている先生方とともにいくつかの講演会を定期的に開いているのです。こうした機会を通して、医療の向上に貢献したり、協力して地域の医療を守ったりできたらと思っています。そして、当院や地域のクリニックへの来院で、患者さんに大規模病院と同じような安心を提供できたらうれしいですね。また、以前指導してきた、今は大学病院や基幹病院で働いている先生たちからも「さすが、よく勉強している」と思ってもらえる存在をめざし、これからも研鑽を積んでいきます。

こちらにはどのような患者さんが来院されていますか?

永木正仁院長 ながき内科クリニック2

開院当初は、これまで各病院で診療していた肝臓病の患者さんにメインで来ていただいていました。大学病院では肝臓と糖尿病の関連性について研究をしていたため、糖尿病や高血圧、高脂血症などの生活習慣病、いわゆる代謝性の疾患の診療も得意としています。そのため現在は、肝臓や消化器の疾患だけではなく、生活習慣病で悩む患者さんも多くいらっしゃるようになりましたね。当院では一般内科も対応しているので、体調不良を全般的に診てもらえるかかりつけ医として頼っていただけているのではないでしょうか。

さまざまな設備を導入し、適切な検査と診断を心がける

院内で導入している機器へのこだわりをお聞かせください。

永木正仁院長 ながき内科クリニック3

検査のためだけに大規模病院に行かなくても済むように、血液生化学検査装置やエックス線、心電図、血圧脈波検査、神経伝達検査、睡眠時無呼吸検査などの先進機器を取りそろえてあります。最近、内視鏡についても病変の発見、診断の精度向上をめざして、多機能高画質のものを導入しました。また、苦痛を少しでも軽減できるように、経口と経鼻から選択可能に、そして検査のときには鎮静剤を使用しています。超音波診断装置は、これまでは組織を採取しないと診断できなかった肝臓の硬さを測定できるものを選びました。時間をかけて検査を行うことで、肝臓がんなどの病気の早期発見につなげていきたいですね。

治療においてどのようなことを大切にしていますか?

異常に気づく目を持つことと、そのための日々の研鑽と勉強が大切だと考えます。患者さんの訴えや診療、検査データの中に糸口があっても、こちらが異常と気づかなければ病気を見つけることはできません。逆に、ここがおかしいかも、と気づきさえすれば、あとはいくらでも調べようがあります。ですから、たとえ似たような症状やお悩みで来院された患者さんでも、先入観は持たず、自分の全力を尽くすことも大切にしているのです。より専門的な検査が必要な時には地域の病院との連携も行っています。

病院とはどのように連携を取っていらっしゃいますか?

永木正仁院長 ながき内科クリニック4

患者さんの希望をお聞きした上で、羽島市民病院や松波総合病院、大垣市民病院、肝臓疾患の関係で岐阜市民病院など近隣の病院を紹介することが多いです。本当の病診連携はお互いを深く知り、実際のところをよく理解することから始まると私は考えています。そのため、できるだけ紹介した病院に出向いて、入院した患者さんの様子を見に行くようにしています。自分の目で見ることで患者さんの病態や、スタッフさんも含め院内の感じを確認できますからね。

丁寧な説明と早期発見が健康への近道

スタッフの方々についても教えてください。

永木正仁院長 ながき内科クリニック5

当院には、看護師6人、医療事務員が5人、管理栄養士が1人います。年齢的にも若いスタッフが多く、明るい雰囲気だと思います。月1回のミーティングでは、順番に司会をしてもらい、1ヵ月間のヒヤリハットの報告と改善点などを話し合っています。また、それぞれが勉強してきてもらったことを1人ずつ発表し皆で共有することも行っているんですよ。医療は安全が一番なので、その都度困ったことや意識していることを改善していかないといけませんから。また、管理栄養士には定期的に患者さんの食事チェックや指導、運動についてのアドバイスもしてもらっています。私が言うより、素直に耳を傾けてもらえることが多く、それが治療へのモチベーションアップにもつながっていくと考えてのことです。スタッフにはそれぞれのセクションで専門性を高めていってほしいですね。

食事、運動など生活習慣に関するお話もされていますが、患者側が気をつけるべきことはありますか?

普段からお伝えしていることですが、早期の検査や受診を心がけていただきたいですね。初期にはあまり症状に現れないものが怖いんです。例えば、血管性の疾患。動脈硬化はほぼ症状が出ずに進行するのですが、動脈硬化の予防ができれば患者さんの負担は少なくて済みます。動脈硬化を引き起こす原因は、糖尿病、高血圧、高コレステロール血症といわれています。動脈硬化で体中の血管が硬くなってしまっている状態を完全に元に戻すというのは、今の医療では無理があり、脳梗塞や心筋梗塞など重篤な病気につながるリスクも高まります。健康診断でコレステロール値や血圧が高い、糖尿病などの結果が出ても、症状がないことで日々の仕事の後回しにしてしまう方も少なくありません。症状がなくても、健診の結果などを参考に早いタイミングでの来院をお願いしたいです。

最後に、患者さんへのメッセージをお願いします。

永木正仁院長 ながき内科クリニック6

がんも同様に早期には症状に現れません。ただ、がんに関してはリスクの要因がわかっているものもあります。肝臓がんを患う方に多い疾患は、B型肝炎、C型肝炎です。胃がんはピロリ菌の感染の有無が影響します。これらも自覚症状がないことが多いのです。検査を受けて、もしも陽性であった場合、B型肝炎、C型肝炎、ピロリ菌は薬で対処することができます。早期には症状が出にくい疾患こそ怖いこと、そして、予防に勝る治療はないことを知っておいていただければと思います。繰り返しにはなりますが、何か気になることがある方は、気軽に検査や相談に来ていただきたいですね。これからも患者さんに心強いと感じていただけるような医療を心がけていきます。

自由診療費用の目安

自由診療とは

人間ドック/3万4500円

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