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鈴木 雅登 院長の独自取材記事

ベル小児科クリニック

(前橋市/群馬総社駅)

最終更新日:2021/10/12

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前橋市川原町にある「ベル小児科クリニック」。2011年の開業以来、子どもの気持ちに寄り添いながら、一人ひとりに合わせた医療を提供しているクリニックだ。診察室の壁に動物のイラストが描かれ、子どもが楽しめるような空間づくりをしている同院。院長の鈴木雅登先生は物腰がやわらかく、優しい雰囲気にあふれたドクターだ。自身の名字にちなんだ「鈴=ベル」のように、「患者さんのお困り事にいつでも良質の診療で響き合えるような関係でありたい」と想いを話す鈴木院長に、医師をめざしたきっかけや小児科を選んだ理由、小さな子に多い食物アレルギーのことなど、たっぷり話を聞いた。

(取材日2021年5月19日)

子どもの明るさに惹かれて小児科の道へ

医師をめざしたきっかけがありましたらお聞かせください。

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建築や設計をやりたいと思っていたのですが、数学が苦手だったので迷っていました。そんな時に高校の担任の先生から医学部を勧められたのが、医学部をめざすようになったきっかけです。先生に言われて興味を持ち、人の体を診るということは、科学的な部分と人間的な部分があっておもしろいかなと思うようになりました。医師になってから親から聞いたのですが、僕の家系は教師が多いのですが、数代前の先祖が医師だったそうです。ですから「ご先祖さまに戻った」と親に言われましたね。群馬大学の医学部に入ったのは推薦入試にチャレンジして受かったからです。関東甲信越の大学の受験も考えていたのですが、推薦入試のほうが先にありましたので群馬大学に決めました。実家に近いのも決め手でした。

なぜ小児科を専門に選んだのですか?

今は医学部を卒業してから2年間、いろいろな科を回ってから専門にする科を選べますが、当時はそのような制度はありませんでした。代わりに学生の時の臨床実習で、いろいろな科を回って学生として勉強するのですが、その実習で小児科に魅力を感じました。お子さんは明るいですし、病棟の雰囲気もすごく明るくて、わいわいしているような感じでした。みんな病気だから入院しているのですが、それでも明るい雰囲気がありました。こんな雰囲気の中で仕事をしたいと思って小児科を専門に選びました。

実際に小児科に進まれていかがでしたか?

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小児科での診療は、治療をするのはお子さんですが、付き合っていくのは親御さんですから、お子さんにとっても、親御さんにとっても最適な医療を心がけます。お子さんを相手にしながら、半分は親御さんを相手にしています。例えば、赤ちゃんは何も言わないですから、状況を見極めて親御さんにも納得してもらえるような説明を常に心がけます。小児科の対象年齢は、一般的には0~16歳、高校生になったら内科でOKとなりますが、これは決まりではなく、高校生でも小さい頃から診ている子は、20歳になっても診ています。

一人ひとりの体質に合わせて微調整しながら薬を処方

このエリアを開業地に選んだ理由をお聞かせください。

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自宅に近いこと、小児科が少なかったことが大きな理由です。太田市や藤岡市なども診療圏調査をしたのですが、世代別人口や人口の増減などを考慮して、ここが一番開業に適しているという結論に至りました。患者さんはこの近辺の人が半分、もう半分は他の地域、吉岡町や渋川市辺りからも来院されます。このエリアは、小さいお子さんが比較的多いと思います。0~1歳児の患者さんも多いですね。新しい家が増えているので若いご夫婦が多く、赤ちゃんも多い印象です。お父さんもお母さんもお仕事でお子さんを連れて来られず、おじいちゃんやおばあちゃんがピンチヒッターでお孫さんを連れていらっしゃるというケースもあります。お子さんの状態を知らせる手紙を親御さんから託されて来院されることもありますので、そんな時は僕も診察の結果などの返事の手紙を書いています。

どんな症状で来院する子が多いですか?

おおむね2割がアレルギー、2割が予防接種や健康診断、6割が風邪などの体調不良です。風邪は自宅での生活に気をつけていても、保育園や幼稚園で集団生活をしているともらってしまうこともあります。高熱が続いていたり、こじらせて肺炎になっているようなとき、川崎病など入院が必要と思われるときなどは、近郊の病院に紹介します。当院周辺の病院には親切な医師が多く、すぐに受け入れてくださるので本当に助かっています。アレルギーは食べ物が多いですね。「赤ちゃんに卵を食べさせたら顔が赤くなった」など、一般に子どもに多いといわれている卵や乳製品などのアレルギーがよく見られます。そばアレルギーはそれほど多くありません。春先になると花粉症が増えます。アレルギーの薬は強い・弱いではなく、飲み薬も目薬も、お子さんと薬との相性みたいなものがありますので、いつも微調整をしながら処方しています。

食物アレルギーは治るのでしょうか?

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食物アレルギーは、特に小さいお子さんに多いのですが、成長すると食べられるようになるケースも多くあります。小学校くらいになると「もう食べても平気」と。そばやナッツ系は大人になっても残念ながら食べられないケースが多いのですが、卵や乳製品は比較的食べられるようになることが多い。一方で、例えば食物依存性運動誘発アナフィラキシーなどの要因が複雑なアレルギー疾患は対応が難しいです。食べることと運動することの組み合わせで症状が出るもので、どちらか一方では症状は出ません。これは結構判断が難しい。食べさせて、運動させてという検査、負荷試験になりますので診療所ではなかなか対応が難しいですね。

食物アレルギーについて、生活上の注意点などありますか?

食物アレルギーの場合は、やはり間違って食べてしまわないようにということですね。まったく食べられないのではなく、少量だったら食べてもいいというお子さんも多いのですが、それを食べ過ぎたり、風邪をひいているときなどに食べると症状が出やすかったりします。保育園での給食については、給食の指示書がありますので、毎年、年度替わりに親御さんと相談しながらその書類を作ります。

子どもの気持ちに寄り添い、わかりやすい言葉で説明

お忙しい日々の中、健康のために気をつけていることや休日の過ごし方などお聞かせください。

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健康のために実践していることは特別ありませんが、生活のリズムを崩さないことはとても大事だと思います。休日は、早朝からテニスをすることが多いですね。テニスは大学生の時からやっていて、以前は大会などにも出ていましたが、今は体を動かす目的で週に1回くらいできたらいいかなと思っています。夏場だと朝6時頃から11時頃まで、テニスクラブで同じくらいの年代の仲間としています。下手くそにも付き合ってくれる仲間で、ありがたいです。

こちらのクリニックの感染症対策について教えてください。

入り口と待合室を感染症用・非感染用それぞれ2つに分けています。コロナ禍の現在は、発熱などの症状がある場合や、コロナの疑いが少しでもある場合は基本的に待合室を使わず、車で待機していただき、順番が近くなると呼び出して院内に入っていただくようにしています。発熱しているお子さんは、他の患者さんとすれ違うこともないように配慮しています。そのお子さんと保護者だけを発熱者用入り口から呼び入れて隔離診察室で診察し、すぐに車に戻ってもらっています。お子さんの車まで行って窓越しに診察することもたびたびです。僕も必要に応じてフェイスシールド、防護服、手袋、マスクをしてから診察します。患者さんの診察が終わったら診察用具、椅子やベッド、ドアなど診察室を毎回消毒しますので、この場合、お一人の診察時間が長くなりますが、これはやむを得ません。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

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当院は、お子さんの「気持ちに寄り添い、わかりやすい言葉で説明する」ことを診療方針に、できるだけ一人ひとりのお子さんに合った医療を提供しています。必要なことは伝えますが、あとはお子さんの性格によって幅をもたせるようにしています。例えば薬が大嫌いな子に、あれこれ薬を出しても飲めませんので、薬は最低限で、生活上の注意を説明するなど、お子さんの性格や特徴によって微調整しながら診療します。心配なことや不安なことがありましたら我慢しないで、お気軽にご相談ください。より専門的な検査や治療が必要な場合は、その道筋をつけていきますので、ご安心いただければと思います。

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