ながともクリニック

ながともクリニック

永友 章 院長

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COPD(慢性閉塞性肺疾患)はタバコ病とも言われ、昨年日本では1万6千人以上の方が亡くなられている。またCOPDは死亡率第三位の肺炎や癌死亡率第一位の肺癌の基礎疾患としても重要である。また近年若年者を中心とした気管支喘息の増加も見受けられる。こうした呼吸器疾患を中心に診療しているのが、横浜駅のほぼ西に位置する「ながともクリニック」。開院して今年でちょうど10年の節目を迎える。院長の永友章先生は、今後の高齢化社会に対応すべく開院以来、在宅医療にも取り組んでいる。在宅医療を進めるためには、患者はもちろん、家族の受け止め方、さらには医療者の意識革命も必要と話す。なぜなら、延命を図る積極的な治療よりも心身のケアが優先される場合が少なくないからだ。「人間を相手にするには、肉体の科学のほかに心を学ぶ学問も必要」と考える同院に、高齢化社会に向けた在宅医療の可能性を取材した。

(取材日2014年8月4日)

病は患者自身が癒すもの、医師はそれを手助けする「良き縁」

―「呼吸器内科」とは、どのような治療を行う科目なのでしょう?

当院では、「咳」や「息切れ」などの症状で困っている患者さんの診療や、予防としての禁煙外来などを主に扱っています。今まで何ともなかった坂道や階段が、息苦しく感じるようになってきたら、何かしら進行性の肺機能障害が起こっている可能性があります。長年の喫煙習慣や排気ガスなどの大気汚染が原因とされるCOPD(慢性閉塞性肺疾患)も中高年で増えてきています。日頃から健康に無関心の方も多く、重症になってから来院されるケースもあるので、診療には細心の注意を払っています。例えば初診で進行した肺がんの患者さんに遭遇することもあります。肺がんは早期でないと、手術を中心とした集学的治療による治癒は難しくなり、延命を図るということが治療の中心となります。また近年では気管支喘息の患者さんも増えてきており、ゼーゼーやヒューヒューなどの音がしない咳だけの喘息も若い方を中心に多くなっている印象があります。

―呼吸器ならではの難しい点などはありますか?

一般の外来診療では、救急車を必要とするような命に関わるほどの呼吸苦を訴えて受診される方はほとんどいません(時に喘息発作で受診されますが)。その手前の段階で来院される患者さんが対象になります。自覚症状としては、「長引く咳」「息切れ」などの方がほとんどです。一見同じような症状から、色々な疾患を考え、調べていくところが呼吸器疾患の難しい点といえるでしょう。さらに、複数の疾患が合併してくる可能性もあります。例えばCOPDの典型例だと判断しても、その治療を漫然と続けるだけでなく、肺がんなどの合併症が起こっていないか常に意識することも必要です。そのために、X線などの画像診断はもちろん喀痰検査や採血検査などを必要に応じて適宜行い、穴の無い診療を心がけています。また咳や喘息発作のコントロールがどうしても難しい患者さんは、総合病院や大学病院などに紹介してより詳しい検査をお願いすることもあります。

―続いて、在宅医療の難しさもお願いします。

基本的に在宅の患者さんはお一人での通院が困難な方が対象です。必然的に年を重ね、人生の終わりを迎える方もおられます。その過程では完治を目的とはできず、心と体のケアに注力することとなります。この場合大切なのはご本人が病をどう受けとめているかだと常々思います。病は年を取れば多くの方が患います。それを必要以上に不安や恐怖と感じ、その先にある死を受け入れられないと心が落ち着かず、痛みや苦しみも長引くように思われます。私はどれだけ命を長引かせるかではなく、患者さんが人生を閉じる時でも周囲の方々と穏やかに過ごせ、そして生かされてきたことに感謝の気持ちを持てるようになる、そのための良き縁になれればと願っています。やはり医者の立場ではこうしなさい、ああしなさいと指示することが多いのですが、それに止まらず、その先にどのような最後を迎えさせてあげたいのかということを常に思い続けることが大切だと感じています。



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