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萬谷 直樹 院長の独自取材記事

ベイサイドクリニック

(横浜市西区/横浜駅)

最終更新日:2022/03/09

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大学では、漢方薬と西洋薬、それぞれの長所を生かす和漢診療を学び、その後も、東洋医学と、内科・西洋医学を並行して研鑽を積んできた「ベイサイドクリニック」萬谷直樹院長。日本東洋医学会漢方専門医、日本内科学会総合内科専門医として、専門分野に偏らない幅広い視点と、心身の状態に寄り添って患者の症状を多角的に捉える柔軟な姿勢で、消化器内科や糖尿病内科、婦人科、皮膚科関連まで幅広く診療する。横浜市内はもとより、遠方からも多くの患者が来院するという同院。「遠距離通勤や競争社会の中で疲れている人の多い都会でこそ、漢方は求められると思います」と語る萬谷院長に、同院の特徴や漢方診療について詳しく聞いた。

(取材日2022年2月14日)

漢方薬と西洋薬、互いの長所を生かし幅広い症状に対応

こちらは、専門的な漢方診療を行うクリニックとのことですね。

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東洋医学と西洋医学の両方を活用し、患者さん一人ひとりに適した医療を提供しようという心構えで、総合的な診療を行っています。漢方薬と西洋薬を併用することで、お互いの薬の長所を生かすことができるので、患者さんの症状や体力、体質に合わせた処方が可能です。また、漢方内科の診察や漢方薬処方も健康保険が適用されます。患者さんの約8割は女性で、生理痛や生理不順など月経に関する悩み、不妊症、更年期障害などの方が多いですね。そのほかに、メタボリック症候群、糖尿病、アレルギー、冷え症、関節リウマチ、慢性膵炎、腎炎、喘息、腰痛、不眠など多岐にわたる病気や症状の患者さんが受診されます。西洋薬だけでは症状が改善されず行き詰まりを感じている方や、副作用が気になるという方が漢方薬に頼られることが増えていますね。

不妊症やアレルギーに悩む患者さんも多いと聞きました。

そうですね。不妊症に関して、西洋医学は精子と卵子そのものに注目しますが、当院では不妊治療によって発生するストレスや疲れなど、心身を含めた体全体に目を向けて体調を整えていくことを重視しているのが特徴です。またアトピー性皮膚炎でステロイド剤を使いたくないからと漢方薬を求める方も多いのですが、私は併用することをお勧めしています。ステロイド外用剤は皮膚炎症状に有用な薬ですから、まずは皮膚の炎症を抑える目的でステロイド外用剤を使った上で、アレルギー症状を起こさない体にしていくために漢方薬を使い、だんだんステロイド剤の量を減らしていきましょうとお伝えしています。

糖尿病内科にはどのような特徴がありますか。

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日本糖尿病学会糖尿病専門医をはじめ、糖尿病の治療経験の豊富な医師が在籍していること、検査設備が整っており15分ほどで血糖やヘモグロビンA1cの検査結果がわかり、外来でのインスリン療法導入も行っていることが特徴です。また私も糖尿病の療養指導を学ぶなど糖尿病に詳しく、漢方薬も活用した治療を行っています。というのも、西洋医学では血糖値を改善するための治療薬はたくさんありますが、腎機能の悪化などの合併症を改善するための薬は乏しいのです。そこで、当院では単に血糖値を改善することを目的にせず、ときには漢方薬も使い、脳梗塞や心筋梗塞を起こさず、一生、自分の目と腎臓で生きられるようにすることを目的とした治療を行っています。

心と体を一元的に捉えて、心身の症状に働きかける

そもそも漢方薬にはどのような特徴があるのでしょうか。

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漢方薬は自然の植物や鉱物などを由来とする生薬を組み合わせたものです。数千年もの間、淘汰されずに生き残ってきた漢方薬は、西洋薬に比べて副作用が少ないことや、複雑で多彩な症状にアプローチできることがわかっており、体質改善に役立ち、一つの薬でさまざまな症状に対応できるなどの特徴があります。作用するまでに時間がかかるイメージがありますが、例えば風邪のときなどに用いる葛根湯(かっこんとう)のように、即効性が期待できる漢方薬もあります。

漢方をどのように学んだのか、経緯を教えてください。

私は富山県出身で、富山医科薬科大学(現・富山大学)の和漢診療学講座で学びました。西洋医学と東洋医学を使いこなせれば、治療の幅が広がるとの思いもありました。卒業後、西洋医学と漢方の両方を学び、東西医学両方で診療する機会に恵まれました。初期から東西医学を並行して研鑽できたことは私の財産であり、東西医学のどちらが適するかを考えながら、両方で診療するスタイルが身についたと思います。また、私は一貫して漢方薬の副作用研究にも携わってきました。漢方薬も副作用がゼロというわけではありませんから、東西医学のバランスに加えて、治療効果と副作用のバランスをとりながら、多種多様な悩みや病気に対応したいと考えています。

診療する上でどのようなことを大切にしていますか。

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東洋医学には心と体を一元的に捉え、精神と肉体の両方を診る「心身一如」という考え方があり、心身の状態や症状に寄り添うように治療薬が決まります。ですから、まずは患者さんの訴えをよくお聞きすることを大切にしています。特に初診では遠慮されて、本当は気になっている細かい症状を言われない方も多いので、「どんな些細なことでも話してください」とこちらから引き出すよう心がけています。その後は顔色や動作を目で読み取る「望診」、耳や鼻で匂いや声の調子などを確かめる「聞診」、体質や過去の病気についてヒアリングする「問診」、直接体に触れて脈や腹部の状態を診る「切診」という流れで五感をフルに働かせて診療を行います。またひとつの専門分野に偏らず、患者さんに必要な検査や治療を見極めることをおろそかにしないように心がけ、高度医療やがん治療など他の医療機関での診療が適する場合には速やかに紹介するようにしています。

仕事や生活に追われて疲れている人に漢方を役立てたい

先生の立場から、気になることはありますか。

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横浜駅の近くで診療に携わる中で、通勤や仕事に疲れている人が多い都会でこそ、漢方が役に立てるのではないかと感じています。というのも、現代社会では、短い睡眠時間で、体の不調にも構わず仕事を続けられる人が求められがちです。しかし、そんな状態は決して正常ではないと気づいてもらうことも重要だと思います。そもそも漢方薬を求める方は圧倒的に女性が多いです。女性は、月経や妊娠などのタイミングで、自分の体の本質に目を向ける意識が強くなるのでしょうね。未病という言葉があるように、病気は未然に防ぐことが大切。男性女性を問わず、重い病気になる前に自分の状態に気づき、メンテナンスをしながら体調を整えるという発想を持っていただきたいですね。

漢方を中心とする診療に対する思いを聞かせてください。

「北風と太陽」の童話のように、力ずくでコートを脱がすだけではなく、体を温めて自然にコートを取り去るように働きかけるのが漢方薬だと私は考えています。西洋医学のように病気と闘うのではなく、病気と闘っている体そのものに目を向けるのが漢方薬。つまり、漢方薬はウイルスと闘うのではなく、ウイルスと闘う体に働きかける薬なのです。この特徴を生かして、ご縁をいただいた患者さん一人ひとり、一日一日を大切にしながら、痛みやつらさに悩んでいる方が少しでも前進できるように努力したいと思っています。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

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患者さんが100人いれば100人それぞれのお役に立てる漢方薬があると考えています。自分に合った処方を見つけるには、やはり専門の漢方クリニックや信頼できる薬剤師に相談することをお勧めします。また漢方診療では、心と体を一元的に捉え、心身の状態や症状に寄り添って治療薬が決まります。子育ての悩みなどが体調に影響していることもあり、患者さんの何げない訴えが漢方薬を選択するヒントになることも多いので、診療の際はありのままに話してください。当院には、家族ぐるみで通われる患者さんもたくさんいらっしゃいます。親子は体質が似ますし、夫婦も長年ともに生活していると体調や症状が似てくる傾向がありますので、ご家族で受診していただくとよい場合も多いです。

自由診療費用の目安

自由診療とは

動脈硬化検査/500円、糖尿病検診/500円

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