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萩原 義信 院長の独自取材記事

北千葉整形外科美浜クリニック

(千葉市美浜区/京成稲毛駅)

最終更新日:2023/07/04

萩原義信院長 北千葉整形外科美浜クリニック main

京成稲毛駅から徒歩約10分の国道14号線上り沿いで、地域密着の診療に取り組んでいるのが「北千葉整形外科美浜クリニック」だ。市内に3院を展開する北千葉整形外科グループの2つ目のクリニックとして、2011年に開院した同院。部位ごと・疾患ごとに高い専門性を持つ医師が集まり、毎日のリハビリテーションから専門的な治療まで幅広く対応している。2023年4月より院長を務める萩原義信(はぎはら・よしのぶ)先生の専門分野は、脊椎疾患と骨粗しょう症だ。正しい診断とわかりやすい説明をモットーとし、近隣の他科との連携も強化しながら、高齢者にとって利用しやすい医療の実現に取り組んでいる。「どのような症状であっても、我慢せずにいらしてください」と話す萩原院長に、同院の特徴や今後の展望について聞いた。

(取材日2023年4月27日)

整形外科疾患を幅広くカバーし、専門的な診療にも対応

こちらではどのような診療が受けられるのでしょうか?

萩原義信院長 北千葉整形外科美浜クリニック1

当院では整形外科一般の診療に加え、各分野の外来を設けています。脊椎、肩、手、足、膝、股関節の疾患、小児整形外科、スポーツ障害、リウマチ、側弯症などを専門とする医師が在籍し、大学病院並みの専門的な診療にも対応することをめざしています。整形外科の専門家がそろっていますので、初診は曜日担当の医師が診察を行い、症状に応じて各分野の専門の医師につなぎます。院内にはMRIや全身型DXA法の骨密度測定器、超音波診断装置などを導入。2階には広いリハビリテーション室と運動療法の指導を行うスタジオを備えています。

さまざまな痛みに対応する、地域の「頼れるクリニック」なのですね。

北千葉整形外科の2つ目のクリニックとして2011年に開院して以来、地域に根差したクリニックとして、多くの患者さんにいらしていただいています。足腰の痛み、ケガや骨折、その他には赤ちゃんの先天性股関節脱臼など他科の先生からのご紹介も多いですね。高齢の方ですと腰痛のお悩みが多いのですが、腰部脊柱管狭窄症や椎間板ヘルニアなど、その原因はさまざまで治療法も薬も異なります。放置しているうちに悪化することもあり、もし脊椎の病気だった場合には、排尿障害につながることもあるんですよ。また、痛みを我慢すると脳が痛みを覚えてしまい、治りが悪くなるといわれています。普段と違う痛みを少しでも感じたら、できるだけ早くいらしてください。

特に力を入れている分野はありますか?

萩原義信院長 北千葉整形外科美浜クリニック2

私の専門でもある「骨粗しょう症」の治療に力を入れています。年齢を重ねると誰でも骨密度が減りますが、自覚症状がほぼないんです。あえて挙げるならば「最近、身長が低くなった」と感じたら、それは骨密度低下のサインかもしれません。背中の痛みの原因を調べたら骨粗しょう症だったというケースもあります。進行して骨がもろくなると、転倒で腰骨が折れたり、力がかかって背骨が折れる圧迫骨折を引き起こしたりすることもあります。高齢の方の場合、骨折から寝たきりになってしまうこともありますし、骨はできるだけ強く保ちたいですね。男性は70代くらいから、女性は閉経後から、骨粗しょう症の割合が増えてきます。60歳を過ぎたら一度骨密度の検査を受けることをお勧めします。

正しい診断とわかりやすい説明がモットー

リハビリテーションにも力を入れておられますね。

萩原義信院長 北千葉整形外科美浜クリニック3

2階にあるリハビリテーション室では、主に理学療法士が運動指導やストレッチなどを行い、スタジオでは、トレーナーが理学療法士と実際に体の動きを見ながら、日常生活に即したトレーニング指導を行っています。骨粗しょう症の治療でも、骨に適度な刺激を与えるリハビリを取り入れているんですよ。また、主に脳性麻痺をはじめとした先天性の障害がある方のリハビリにも対応しており、筋力測定の専門機器などアスリートの方に効果的なリハビリを行うための設備も整えています。

診療ではどのようなことを心がけていらっしゃいますか?

まずは患者さんの話をしっかり聞くように心がけています。特に初診時は時間を取って、どのような痛みなのか、いつから続いているのか、思い当たるきっかけなど、さまざまな角度から情報を引き出します。患者さんときちんと顔を合わせ、MRIやエックス線撮影などの検査結果を見るだけではなく、疑わしい部分は必ず患部を触って異常がないかを確認します。痛みを言葉で表すのは難しいこともありますし、肩の張りや腰骨の状態など、触らなくてはわからないことは多々ありますからね。そうして正しい診断につなげ、それをわかりやすく説明するのが私のモットーです。例えば整形外科疾患の治療では、病気を完全に治すのではなく、症状の緩和を目的とすることがあります。患者さんが不安に思われないよう理由をきちんと説明し、複数の選択肢がある場合には、患者さんにとってより良い方法を一緒に考えていきます。

骨粗しょう症の治療を受ける際に、注意すべきポイントがあれば教えてください。

萩原義信院長 北千葉整形外科美浜クリニック4

途中でやめてしまわずに、継続して治療を受けることが大切です。骨粗しょう症は自覚症状がないので、治療の結果がご自身でわかりにくいのですね。ですが途中でやめてしまうと、それまでの努力が無駄になってしまいます。骨粗しょう症の治療は、骨折や歩けない状態を防ぐために行うもの。自己判断で治療をやめてから間が空き、痛みを感じて久々に来院したら骨が折れていた、というケースも少なくありません。骨粗しょう症そのものは命に関わる病気ではありませんが、いつまでも元気で過ごすために大切な治療です。新型感染症流行の影響で受診を控える方もいらっしゃいましたが、当院では安心してご来院いただけるよう、感染症対策もしっかり行っています。

高齢者にとって利用しやすい医療の実現に取り組む

ところで、先生はなぜ整形外科の医師を志したのですか?

萩原義信院長 北千葉整形外科美浜クリニック5

私は学生時代にラグビーをやっていたのですが、半月板損傷で関節鏡の手術を受けたことがありました。その入院時に、整形外科では脊椎や関節などさまざまな疾患を診ているのだと知って興味を持ったのです。薬の処方、理学療法、手術など治療の選択肢も幅広く、患者さんの生活の質を高められる点にも魅力を感じました。その時に担当してくださった先生は、画像だけではなく、実際に患部を動かして説明してくださいました。私が今、問診や触診を重視し、わかりやすい説明を心がけているのも、あの時に患者として安心感を抱いたからかもしれません。

お忙しい日々の中、休日はどのようにリフレッシュしていますか?

動画配信サービスでドラマを楽しんでいます。そのうち時間ができたら、ドラマに出てきた食堂などに行ってみたいですね。ラグビーは、試合に出る側から見る側に変わりました。2019年に日本で開催されたラグビーの世界大会の準決勝も、会場に見に行ったんですよ。

今後の展望をお聞かせください。

萩原義信院長 北千葉整形外科美浜クリニック6

当院は医師同士で意見を出し合い、スタッフ間の連携もスムーズで、院内全体がとても風通しが良いんです。これからもチームワークを大切に、患者さんに頼られるクリニックであり続けたいと思います。院外では、地域の他科との連携を強化していきたいですね。今は近隣の内科の先生方と勉強会を開き、情報共有を行っています。高齢の方は内科と整形外科の両方に通うことも多いため、例えば骨粗しょう症の検査は整形外科で、薬は内科の受診時にまとめて受け取れるような体制づくりを考えています。骨粗しょう症の薬は歯に影響することもありますから、今後は歯科との連携も視野に入れています。他院と協力し合いながら、高齢の方にとって利用しやすい医療の実現に取り組んでいきたいと思います。

最後に、読者にメッセージをお願いします。

同じように思える痛みにもさまざまな原因があり、薬の選択も治療法も異なります。どのような症状であっても、我慢せずにいらしてください。また骨粗しょう症のように自覚症状の少ない病気もありますから、年齢やライフスタイルから少しでも気になることがあれば検査を受けることをお勧めします。整形外科全般を幅広く、また症状に合わせてより専門的に、各種検査機器と広いリハビリテーション室を備え、皆さんの健康的な生活をサポートします。

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