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篠原 裕治 院長の独自取材記事

北千葉整形外科美浜クリニック

(千葉市美浜区/京成稲毛駅)

最終更新日:2022/05/27

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京成稲毛駅から徒歩約10分の国道14号線上り沿いで地域密着の診療に取り組んでいるのが、「北千葉整形外科美浜クリニック」だ。市内に3院を展開する北千葉整形外科の2つ目のクリニックとして2011年に開院した同院。篠原裕治院長は、小児整形外科や足の外科などを専門とするベテラン医師で、同院でもその豊富な経験を生かしながら、小さな子どもから高齢者までの運動器の幅広い痛みや病気の診療に尽力している。「診察ではエックス線撮影だけで判断するのではなく、必ず患部を触ることを大切にしています」と話す篠原院長に、同院のことや地域医療への思いなどを聞いた。

(取材日2022年5月9日)

整形外科疾患を幅広くカバーし、専門的な診療にも対応

クリニックを紹介していただけますか?

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当院は、北千葉整形外科の2つ目のクリニックとして2011年に開院しました。整形外科一般の診療に加え、脊椎、肩、手、足、膝、股関節、小児整形外科、スポーツ、リウマチ、側弯症など整形外科疾患の各分野を専門とする医師の外来を開設することで、大学病院並みの専門的な診療にも対応することをめざしています。当院独自の特徴としては、私が小児整形外科や障害のある方のリハビリテーションも専門として対応していることが挙げられます。設備的には、MRIや全身型DXA法の骨密度測定器、超音波診断装置などを導入しているほか、2階には広いリハビリテーション室と運動療法の指導を行うスタジオを備えています。開院当初は、関節鏡などによる手術も行っていましたが、現在それらの手術は幕張クリニックで対応しています。

どのような患者さんが訪れていますか?

当院は幸いにも広い道路に面していて、地域の皆さまにもかなり認知していただいており、たくさんの患者さんにいらしていただいています。そして、特に当地域は若い家族も比較的多くお子さんもたくさんいることに加え、近隣の小児科の先生との連携も非常に良く取れています。赤ちゃんの整形外科疾患には先天性股関節脱臼などがありますので、小児科の先生から紹介されたお子さんの患者さんも来られます。また、スポーツ整形外科にも力を入れていますので、スポーツ障害の学童や学生さんも多く受診されます。あとは、一般的な膝や腰などの痛みで悩んでいる患者さんですね。特に萩原副院長先生が骨粗しょう症の専門でもあるので、高齢の方では骨粗しょう症の患者さんも多く受診されています。このように高齢の方だけでなく、本当に幅広い年齢層の方々にご利用していただいています。

力を入れていることは何ですか?

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地域の人口構成が比較的若いということもあって、赤ちゃんから学童、学生までの成長に伴う運動器の障害の治療には非常に力を入れています。小さなお子さんの場合は、扁平足や足指の変形、O脚やX脚と呼ばれる足変形のほか、「歩き方が少しおかしいです」と小児科医院から紹介されるケースも多いですね。ほかに、成長期のスポーツ障害は基本的にオーバーユースが原因であることが多く、膝のオスグッド病や踵骨のシーバー病、足の内側の骨が出っ張ってきてしまう外脛骨障害などが代表的です。特にお子さんの病気の場合は、親御さんが成長に伴い何か大きな障害になるのではないかと心配をしていますが、実際に手術的な治療が必要となるケースは少なく、多くの場合は運動療法をすることになります。また、実際に運動をしている現場にトレーナーや理学療法士が行って、そこで障害を予防するような指導をする活動も積極的に行っています。

検査だけに頼らず、必ず体に触れて症状を確認

リハビリテーションにも力を入れておられますね。

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当院では、理学療法士とトレーナーがリハビリテーションに携わっています。リハビリ室では、主に理学療法士が運動指導やストレッチなどを行い、スタジオでは、トレーナーが理学療法士と実際に体の動きを見ながら、日常生活に即したトレーニング指導を行っています。また、主に脳性麻痺をはじめとした先天性の障害がある方のリハビリにも対応していることに加え、私は障害者相談センターの所長をしていた経験もあり、障害者手帳の交付のお手伝いや装具に関するアドバイスなど、医療に加えて福祉に関する相談にも乗ることもできます。一般の医療機関では、コミュニケーションが難しいことなどから障害者の受け入れを敬遠しがちなところがありますが、当院はそのような方にも身近なクリニックであることを大切にしています。

診療をしていて何か思うことはありますか?

2016年より学校での運動器検診が始まりました。以前も側弯症検診はありましたが、それに加えて足変形やしゃがみ込むことができない、運動する時のバランスの悪さなど学童の運動器の問題を学校医が診て、必要な場合には専門の医療機関への受診を促します。ですが、現実として受診を勧められても部活などを優先したり、自覚症状がなかったりすることから、すぐに受診をしてくれないことが少なくないのです。しかし、側弯症は治療のタイミングが重要ですし、受診が1年遅くなると症状が進んでしまうこともあります。当院では、私が小児整形外科を専門としていることに加え、側弯症を専門とする医師の外来を月に1回行っており、より専門的な診療が受けられます。せっかく運動器検診が始まったのですから、何か指摘をされたらできるだけ早く整形外科を受診していただきたいと思います。

診療で心がけていることは何ですか?

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エックス線撮影だけで判断をするのではなく、必ず患部を触って異常がないかを確認することを大切にしています。特に、小さなお子さんは自分で症状をうまく訴えることができませんので、触ることはとても大切です。エックス線撮影では異常がなかったものの、触診で熱感と腫れがあることから悪性腫瘍の発見につながったというようなケースもあります。また、患者さんは今の症状が将来的に何か大きな病気につながらないか心配されていたり、痛みがあって日常生活に困っていたり、痛みの原因を知りたかったりと、いろいろなニーズを持っています。ですから、限られた時間の中で的確にニーズを読み取り正確に診断をした上で、そのニーズにできるだけ応えることを心がけています。お子さんの場合は親御さんに対しても病気のことをわかりやすく説明し、不安をできるだけ取り除いてあげることに努めています。

骨粗しょう症の診療も専門性を追求していきたい

ところで、先生はなぜ医師を志したのですか?

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私が生まれ育った場所の近くに国立病院があって、そこは筋ジストロフィーという難病の患者さんが多く入院していました。私は、小学生の頃に肺炎でその病院にしばらくの間入院したことがあったのですが、筋ジストロフィーの患者さんの病棟は小児病棟と一緒だったので、その患者さんたちと接する機会がありました。でも、筋ジストロフィーの患者さんは、当時は20歳くらいまでしか生きられないことが多かったんですね。その時に、そういう病気があることを知って、何か解決策はないのだろうかということを思ったのが、最初に医療を意識したきっかけでした。専門に整形外科を選んだのも、筋ジストロフィーをはじめとする神経系の病気に興味があったことと、手先が器用だったので外科的な視点から神経や運動器の診療に携わりたいと思ったのが理由です。

どのようにリフレッシュしていますか?

テニスをしています。大学を卒業してからずっと硬式テニスをしているのですが、先日は千葉市の市民大会に出て、残念ながら負けてしまいました(笑)。でも、四街道市の市民大会ではシニアの部で優勝したこともあるんですよ。運動は学生の頃から好きでしたし、それもあってスポーツ整形外科も専門としています。

今後の展望とメッセージをお願いします。

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開院してから10年以上たち、皆さまにもだいぶ認知されて、地域の小児科や整形外科の先生方との連携もかなり取れるようになっています。今後は、副院長が専門とする骨粗しょう症の診療にもさらに力を入れ、地域の内科の先生方とも連携しながら、高齢者の寝たきりや骨折の予防に取り組んでいきたいと考えています。新型コロナウイルスが流行する前は年に数回、行政と協力して公民館でロコモティブ症候群をテーマに講演会をしていましたが、それもできれば再開したいですね。当院では、小さな赤ちゃんから90歳を超える高齢の方まで全世代を対象に、自分の足で歩く機能を最後まで温存できるよう、私とスタッフがしっかりケアし、サポートいたします。運動器の痛みなどでお悩みの方は気軽に相談にいらしてください。

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