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松下 仁 院長の独自取材記事

松下クリニック

(松山市/大手町駅)

最終更新日:2020/04/01

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透析治療に特化したクリニックとして、2011年に開業した「松下クリニック」。松山市で生まれ育ったという院長の松下仁先生が、患者目線でアットホームな透析治療に力を注いでいる。伊予鉄高浜線の大手町駅より徒歩5分、JR予讃線の松山駅からも徒歩8分と好アクセスな上に、空港通りからのアクセスも良いことから、リピートの患者はもちろん、出張や旅行、帰省のときに利用する臨時透析の患者も少なくないとか。「腎移植をしない限り、透析治療は一生お付き合いをしなければいけません。患者さんの苦痛が少しでも和らぐように、院内設備などを工夫しています」とほほ笑む松下院長に、院内のこだわりや患者層、力を入れていること、患者との印象的なエピソードなど、ざっくばらんに語ってもらった。
(取材日2019年6月27日)

患者目線を大切に、快適な透析治療をめざして

透析室の設備にこだわりがあるとお聞きしました。

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そうなんです。腎移植をしない限り、透析治療はずっと続けていく必要がありますよね。1回あたり4時間かかる透析を週3回も行い、これが一生続くんです。ただでさえ苦痛が大きい透析治療ですので、当院に滞在する4時間はできるだけ快適に過ごしていただきたくて、居心地の良さを追求しました。例えば、テレビは1人1台用意し、好きなテレビやDVDを観ることが可能です。透析患者さん向けの無線LANサービスも行っていますので、パソコンでのお仕事だってできます。また、もし目が疲れたら、天井を見ると青空模様が広がっていますので、リラックスしていただけるかなと。ほかにも、患者さんにエアコンの風が直接当たらないように、エアコンの吹き出し口を工夫したり、床暖房を設置したり、お食事や休憩、マッサージ器が利用できる談話室を設置したりと、さまざまな工夫を行っています。

ベッドの間隔も広めですよね。

はい。少しでもプライベートの空間を感じていただきたいのと、車いすが入れるように、広めの間隔を取りました。急変などの場合に備え、ストレッチャーも通れるようにしています。ちなみに、基本的にどのベッドで透析治療を受けるかは決まっています。患者さんが隣同士で仲良くなったり、談話室で会話していたりといった光景もよく見ますね。透析の患者さん同士でしかわからない苦労などもあると思いますので、お互いに共有できるのは良いことだなと感じています。

どのような患者さんが多いですか?

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透析治療に関しては、当然ながら一生お付き合いをしていかなければいけない患者さんばかりです。若い方だと、30代の患者さんもいらっしゃいます。僕は人と話すのが好きですので、患者さんとしっかりとコミュニケーションを取りながら、最期まで見守るつもりで診療に取り組んでいます。また、当院では出張や旅行、帰省などで松山に来られる透析患者さんに対して、臨時透析を行っているのも特徴です。ベッドが空いている限り、急な対応も行いますので、まずは連絡いただけたらと思います。送迎サービスも行っていますので、安心してご相談ください。

泌尿器科の診療についてはいかがでしょうか。

膀胱炎の方など、女性の患者さんも多くいらっしゃいます。泌尿器科というと、抵抗をお持ちの方もいるかもしれませんが、当院はスタッフみんなが明るく、居心地の良い雰囲気づくりに努めていますので、気軽に来院してください。市販の薬よりも病院で出す薬のほうが効果が見込めますし、膀胱炎は放っておくと腎臓に感染してしまう恐れもあります。調子が悪いと思ったら、早めに治療するのが一番楽ですよ。ほかには、男性ホルモンと関わりがある薄毛や抜け毛といった男性型脱毛症に悩む患者さんや、尿漏れの相談・治療に来られる女性の患者さんも増えています。

万全の体制を整えることをめざし患者に寄り添っていく

腹膜透析について教えてください。

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2015年4月に腹膜透析の診療を開始し、在宅での「腹膜透析」にも対応しています。1日4回、自分で腹腔に透析液を注入する必要がありますが、基本的に通院は1ヵ月に1回程度で済むのが特徴です。ほかの臓器への負担が少ないなどのメリットがある反面、感染症などのリスクもあります。また、腹膜は5年、6年とたつと劣化しますので、いずれは通院による透析治療が必要となります。近年は、この腹膜透析からスタートする患者さんもいますし、しっかりと説明した上で患者さんに選択していただいています。若い方や仕事をしている方などは、腹膜透析を選ぶ傾向が強いですね。

こちらのクリニックには腹膜透析について詳しい看護師もいると伺いました。

はい。腹膜透析患者さんの看護について専門的に学んだ看護師が3人常駐し、きめ細かな看護をめざしています。また、透析治療の患者さん全員に対してですが、24時間つながる専用の電話番号もお伝えしています。体調が急に悪くなったときなど、僕や看護師につながるようにしていますので、少しでも不安は軽減されるかなと。地域の医療機関との連携も行い、必要に応じて、迅速な紹介もしています。

そもそも人工透析が必要になる理由は何でしょう?

Df4

基本的には、糖尿病や高血圧に合併して、腎機能に障害が生じることがほとんどです。ごくまれに、生まれつき腎機能が悪かったり、薬の副作用だったりということもあります。そのため、透析治療では、血圧や糖尿病、心臓など、全身の症状を診ていくことが不可欠です。これは僕が泌尿器科に魅力を感じた理由にもつながるのですが、オールマイティーな科である上に、患者さん自身も症状が劇的に良くなることを実感できる科であると思っています。患者さんの全身の症状をしっかりと診ながら、治療に取り組んでいきたいですね。当院では半年に1回、動脈硬化の検査であるABI測定を行うなど、きめ細かな診療を行っていきます。また月2回、内科・糖尿病専門の医師である僕の妹が診察を行っていますし、松山市民病院では弟が循環器科の医師として勤務しています。地域の医療機関との連携も強化していますので、安心してお任せいただければと思います。

「透析日じゃなくても来たい」と思ってもらえるように

患者との印象的なエピソードなどはありますか?

Df5

過去には「透析を続けたくない」とおっしゃる患者さんもいらっしゃいました。丁寧にお話をお聞きしていく中で、改めて、透析治療はつらいものなのだということを実感しましたね。だからこそ、患者さんに寄り添い、先ほどお話した透析室の設備など、快適に透析治療を行うための環境をあの手この手で工夫し続けています。中には、当院に通うのが楽しくて、「透析の日じゃなくても、来たい」というおばあちゃんもいますよ。

フットケアにも力を入れているようですね。

はい。透析患者さんはむくみやすく、足の血流が悪くなっていることも多いです。そのため、透析前の足浴や透析中のフットケアなどを行い、血液の循環を促すようにしています。また、透析とは直接的には関係ありませんが、足に関しては見える範囲は全部チェックしています。例えば、巻き爪や水虫、足のタコなどです。お年寄りの方にはスタッフが爪を切ったり、足のタコを削ったりしています。

お忙しい毎日だと思いますが、プライベートはどのようにお過ごしですか?

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僕は気の合う仲間や友人とお酒を飲むことが大好きなんです。仕事が終わったら、よく飲みに行っています。もともと人と話すことが好きですので、仕事にも生かせていると思います。患者さんから「話しやすい」と言われることもよくありますよ。というのも、患者さんに対しては難しい言葉は使わず、わかりやすいように話すことを心がけているんです。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

透析治療は週3回、必ず通院しなければいけません。さらに、水分制限があり、ほとんど水を飲むことができません。病院だけでなく、自宅でもつらいんです。そんな患者さんにしっかりと寄り添うために、当院ではできるだけ快適に透析治療を受けられる環境を追求しています。患者さんに負担が少ない「オンライン血液透析ろ過法」を導入するなど設備面でも充実をさせています。泌尿器科においては、初診の外来患者さんにはエコー検査を行うようにしています。自覚症状が少ない腎臓がんなどを早期に発見するためです。スタッフみんなで協力し合いながら、患者さん一人ひとりに向き合っていきたいと思いますので、気軽に来院していただけるとうれしいです。

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