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黒住 雄大 院長の独自取材記事

くろすみ歯科医院

(京都市山科区/山科駅)

最終更新日:2021/12/10

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JR山科駅・京阪山科駅から外環状を南に徒歩7分、駅を背にして左手にある「くろすみ歯科医院」。入りやすい雰囲気のエントランスだが、院長の黒住雄大先生は「千客万来、誰でもどうぞ」となりがちなクリニック経営には違和感があるのだという。2009年の開業から12年、目先の利益に振り回されず、長期的な視点で患者の利益を優先するポリシーを貫いてきた黒住院長。口腔内から心身の健康状態を観察し適切な治療、アドバイスにつなげることは、一人ひとりの患者との信頼関係を築いた上でこそ可能になると考えているのだ。歯磨きだけでは不十分な面がある予防歯科、患者の自覚を促す工夫など、歩み続ける黒住院長と同院の診療スタンス、そして思い描く未来について、話を聞いた。

(取材日2021年8月11日)

その場しのぎだけで終わらない歯科医療を提供したい

カフェのような雰囲気の待合室で、落ち着きます。

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待合室は、一見無駄のように思えるくらい余裕をもって設計しました。診療室のほうは緊張感ある医療の場なので、診療が終わって出てきたときに患者さんにほっと安心していただけるよう、リラックスできる空間をイメージしたんです。診療室では緊張して話せなかったことも、待合室でなら話しやすいと思います。患者さんの本音を取りこぼさないよう、スタッフには患者さんとのコミュニケーションを大事にしてもらい、次の治療をより良く進められるようにと考えています。ただ、クリニックの「入りやすい雰囲気」って、一長一短があると思うんですよね。

入りやすいのは良いことばかりと思ってしまいますが、違うのでしょうか。

痛い歯だけが治ればいいとか、1回か2回で治療を全部終わらせたいとお考えの患者さんは、クリニックを「入りやすさ」や「雰囲気」だけで選びがちなんです。歯科治療に限りませんが、対症療法だけを求めていると、その場の治療で乗り切れば、あとは元どおりの生活、元どおりの管理に戻ってしまうと思います。これではせっかく治ったとしても、いずれまた悪くなります。当院のめざす治療はそうしたものとは違います。その場しのぎのやり方はできるだけ避けてもらいたいと願って、僕もスタッフも仕事に取り組んでいることを、患者さんへのご説明の中でもしっかりお伝えするようにしています。口腔内の健康管理は全身の健康に大きく関わるとわかっていますので、生涯を通して継続的に向き合ってくれる患者さんにこそ、選んでいただけるクリニックで在りたいと思っているんです。

長い目で見た健康管理を大切に考えているのですね。

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そうなんです。例えば歯ぎしりでお困りの患者さんがいらっしゃいますが、背景にストレスの問題があるケースが非常に多いです。食いしばりが強すぎることで噛み合わせが乱れたり、歯が弱くなって虫歯になりやすくなったり、ひどいときは歯が欠けてしまう場合もあります。本当の問題はストレスなのに、歯の問題に変換されてしまうんですね。そして対症療法として虫歯の治療だけで終わらせてしまうと、いずれまた虫歯になります。そうならないように歯科医師として何ができるのかというと、患者さんにフィットするマウスピースをお作りして、食いしばる力を受け止めてあげながら、同時に傷んでしまったお口の中を治療していくことです。お口の健康を建て直した後に、どうやって維持管理をしていくかも大切です。

画像を通じて患者自身の「気づき」と「自覚」を促す

マウスピースが歯を守るために役立つんですね。

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あまり知られていないようですが、マウスピースは歯ぎしり対策のため、健康保険が適用できます。歯を治すのはもちろん大切ですが、マウスピースをきっかけとして、患者さんにはより一層、健康へ意識を向けていただきたいですね。毎日使うのは大変かもしれませんが、体には負担が少ない、良い方法なんですよ。近年、メディアなどで予防歯科の重要性が語られる場面をよく見かけますが、クリーニングを続け、一生懸命歯磨きをしているのに、結局また虫歯ができてしまったというお話もしばしば伺います。つまり、それだけでは足りないということなんです。

マウスピースを使うと、ほかにどんなメリットが期待できますか?

マウスピースによって食いしばりの緩和を図れれば、睡眠の質の向上にもつながるでしょう。かぶせ物やインプラントを長持ちさせるためにも、食いしばりを抑えることは重要です。口腔内の変化は、マウスピースを使い始めてから数年たたないとわからない場合が多いと思います。また、せっかく作ったのに、忙しいとか面倒だとかで使わなくなり、しばらくしてからマウスピースのメリットに気づかれる方も少なくないでしょう。短期的な結果はつかみにくいかもしれませんね。

診療台についている機材が気になります。

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少し前に、カメラつきの診療台に入れ替えました。静止画だけでなく、動画も撮影してお見せできます。患者さんにとっては見たくない画像かもしれないけれど、お口の中のご自身の問題と向き合っていただきたいのです。最初はよくわからなくても、だんだん慣れていくと、「ここは左右が非対称」とか「この歯の周りは磨けていない」などと、患者さんご自身が気づかれるようになっていくでしょう。年配の方は慣れるのに時間がかかりますが、若い方は写真に対する距離感が違うので、慣れやすく理解も早いように思います。治療中は手が離せないことも多いのですが、当院では画像をしっかり撮っていますので、終わってから一気にお見せしながらご説明できます。症例検討やスタッフ教育にも役立ちますし、これからの時代に合っていると思います。

長い目で見た患者の利益を最優先にしたい

歯列矯正についての方針を教えてください。

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子どもの場合、虫歯治療のために来院されても、噛み合わせに問題があるときは積極的にお話をして現状を理解してもらうように努めています。経過を見ながら、専門のクリニックへの受診を促すこともします。当院では小児の矯正治療を行っていませんので、僕らの目先の損得でお勧めしているわけではないんですよ。子どもの場合、学校健診だけでは補いきれない部分があります。成育中の子どもには、その時期でないとできない治療があり、タイミングを逸すると治療内容も費用も負担が重くなるケースが少なくありません。80歳まで歯を使うと考えてみてほしいのですが、10歳の子なら70年も自分の歯を使うのですから、ぜひ大切にしていただきたいのです。矯正で強い歯をつくり、自分の歯を失わずに済むのなら、こんなにコストパフォーマンスの良い治療はないともいえるくらいだと考えています。なお、成人の矯正については、当院でも実施しています。

患者さんのためとはいえ、矯正は費用も高額になりますよね。

矯正は自費診療ですから、お勧めすると嫌がられることもあるかもしれません。それでも、しっかりとお伝えすべきと思っています。その時は見送っても、大人になってから「やっぱり矯正すればよかった」と考えられるようになるのも、子ども時代に治療を勧められたか、話を聞いたかどうかが影響しますから。繰り返しになりますが、当院は応急処置だけを希望する患者さんではなく、健康管理の一環として長く通ってくださる患者さんを大切にしたいというスタンスなんです。長い目で見た患者さんの利益を考えてお話しさせてもらいますし、他院や専門家の紹介もしています。

今後の展望と読者へメッセージをお願いします。

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口の中は粘膜で覆われている部分なので、全身の健康状態をよく反映します。体の炎症反応なら、異常値の10分の1くらいの数値でも歯茎の腫れがわかるほどだと感じます。お口の中を見ると「今日は調子が悪いのかな?」と気づくことがありますし、病気を見つける入り口になる場合もあります。他にも、顎や首が緊張して口が開けづらそうだったり、肩や背中がつらそうだったりと、整形外科的な不調が推測できる場合もあります。こういう気づきも、長く通ってくれる患者さんだからこそ、信頼関係の中でお伝えできるんです。当院では歯の治療を通じて口腔管理に参加していただき、全身の健康管理まで意識を高めてもらうことを最終ゴールと考えています。患者さんの健康管理のお手伝いができるよう、定期的に足を運んでもらえるクリニックづくりをしていきたいですね。

自由診療費用の目安

自由診療とは

成人矯正/80万円、インプラント治療/35万円~、セラミック治療/9万8000円

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供を行っております。
カスタムメイド矯正装置(マウスピース矯正)については、効果・効能に関して個人差があるため、 カスタムメイド矯正装置(マウスピース矯正)を用いた治療を行う場合は、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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