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正橋 鉄夫 院長の独自取材記事

まさはしレディスクリニック

(名古屋市中区/栄駅)

最終更新日:2019/08/28

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地下鉄東山線・栄駅、名城線・矢場町駅からほど近い場所にある「まさはしレディスクリニック」。正橋鉄夫院長は、ドイツ留学の経験もあり、名古屋大学、愛知医科大学で臨床教授や客員教授を務めた、婦人科のエキスパートだ。同院では、不妊治療や、子宮筋腫・子宮内膜ポリープの検査、コルポスコープでの子宮がん検診などを行っている。院内は、高級感ある雰囲気。待合室は、ベージュの壁に木目を生かした落ち着いた内装に、清潔感ある白いソファが配されている。スタッフ一人ひとりが、丁寧にやさしく対応してくれるので安心だ。患者に喜んでもらえるのが臨床のおもしろみと語る正橋院長に話を聞いた。
(取材日2016年7月5日)

一人ひとりの患者を大事に、その人に最適な診療を

こちらに開院されて、7年目ですね。

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はい。1977年に名古屋大学医学部を卒業した後、大学在職中にはドイツに留学したほか、学生への指導もしてきました。2001年から名城病院で婦人科部長をしていましたが、大きな組織でやるより、一人で、患者さんお一人お一人に向き合う診療で、自分にできる最善のことをしたいという思いで開院しました。診療で、患者さんが喜んでくださるのがいちばんうれしいですね。

産婦人科医をめざされたきっかけは何ですか?

父が産婦人科医で、開業していました。父のところではお産も扱っていたので、休日もないくらい忙しかったですね。特に父に、医院を継ぐように言われたこともなかったのですが、産婦人科を選んだのは、産婦人科には手術など外科的な面と、ホルモン異常など内科的な面の両方があって、両方できるというところに興味を持ったからです。また、不妊治療などは、メンタル面も大きく影響してきますので、患者さんにはさまざまなアプローチが必要です。

医院では、主にどんな診療をされていますか?

不妊症や月経不順、生理痛、更年期障害などを診ています。不妊治療については、タイミング指導や人工授精などの一般不妊治療を行っています。出産はこちらでは扱っていないので、妊婦さんは16週ぐらいまでの方を診察させていただいております。また、子宮ファイバースコープやコルポスコープを備えていますので、子宮内の筋腫やポリープの観察をしたり、子宮がんの精密検査を行うことができます。

普段の診療ではどんなことを心がけていますか

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一人ひとりの患者さんを大事にして、その方に最適な診療をすることでしょうか。医療というのは画一的なものではないのですね。患者さんの数だけ症状とバックグラウンドがあるものです。例えば、生理痛の原因に子宮内膜症という病気があります。進行して卵巣が腫れるなどした場合、手術にするか、ホルモン療法を選ぶかも患者さんによって異なるのですが、すぐに子どもがほしい人なら手術、まだ結婚していない人ならピルや他のホルモン療法も考えられます。そのように、その方に応じた、オーダーメイドな診療を心がけています。また、患者さんにはできるだけやさしく接して、話がしやすい雰囲気を作り、患者さんの話をじっくり聞いて、バックグランドを把握するようにしています。

産婦人科医療の飛躍的な進歩の中で、歩んだ医師人生

開業までの歩みについて詳しく教えてください。

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私の医師人生は、不妊治療と内視鏡下手術それぞれの進歩とともに歩んできたようなものです。私が医学部を卒業した翌年に、世界最初の体外受精児が生まれたのですね。その後、日本でも体外授精は行われるようになっていたのですが、私が1993年に留学したキール大学ではすでに、1つの卵子に1つの精子という顕微授精をやっていました。そんな目覚ましい不妊治療の発展の中、私も不妊治療に従事することができました。また、内視鏡下手術については、日本ではまだ検査でしか腹腔鏡を使っていなかった1980年代、ドイツではすでに腹腔鏡で卵巣腫瘍や子宮筋腫の手術をしていたんです。それを教科書で読んだ時には感動しましたね。キール大学に留学したのは、その教科書の著者の元で研究したかったからなんです。不妊治療や内視鏡下手術の当時学んだ手技は、今となっては一般的となっていますが、それが発展する過程に携われたことは貴重な経験でした。

大学病院では、体外授精に携われていたのですか?

はい。愛知医科大学や名古屋大学にいる頃には、私も体外受精をやっていました。当時の患者さんで、子どもの頃の病気のせいで、不妊症になられた方がいました。その方に、一般不妊治療では難しいので、妊娠の可能性があるとしたら体外授精だとお話ししたところ、体外授精を希望されました。体外授精は成功し、双子の赤ちゃんを出産され、退院されてからもずっと年賀状のやりとりをしていましたが、10年ほど前、年賀状にあのとき生まれたお子さんたちが20歳を迎えると書いてあり、それを読んだときは感無量でした。

先生は、内視鏡を得意とされているのですね?

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はい、婦人科で使う内視鏡には、腹腔鏡と子宮鏡と卵管鏡があります。私が昔ドイツで研修していたのは腹腔鏡で、今も名城病院で腹腔鏡手術に携わっています。また当院では不妊などの原因となる、粘膜下筋腫や子宮内膜ポリープの診断ができる子宮ファイバースコープを用意しています。もうすでに始めているのですが、これからは子宮ファイバースコープを使って、内膜ポリープ切除を麻酔なしでできる手術をクリニックでやっていきたいと考えています。不妊の原因になる可能性のある内膜ポリープを外来で切除することができるのですね。技術的には難易度が高いのですが、患者さんに負担をかけないように、痛くないように、かつ確実に切除することを目標としています。

子宮頸がん発見に有効なコルポスコープも導入

コルポスコープとは、どのようなものですか?

子宮がんには、子宮頸がんと子宮体がんがありますが、子宮頸がんは、子宮の入り口にできるものです。コルポスコープでは、子宮の入り口を拡大して診ることができます。子宮頸がんは、性行為等によってHPVウイルスに感染した人の中で、前がん病変である異形成ができてそれが進行した人がなるものです。たとえてみれば、子宮の入り口全体が均一にがん化するのではなく、島状に悪いところができているのですね。その悪いところの組織をコルポスコープで確認して組織検査をするわけです。コルポスコープは、異形成の経過を観察したり、子宮頚がんを早期発見できる有効な手段だと思います。検査の結果、手術が必要だと判断されたら、連携している病院をご紹介します。

読者の皆さまにメッセージをお願いします。

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かかったことのない人にとっては、婦人科のハードルは高いかもしれませんが、検診は定期的に受けた方がいいと思います。特にがん検診は受けてください。20代の方は1年に1回は受けた方がいいですね。受けたことのない人はぜひ一度受けることをおすすめします。また、不妊治療では、悩みの程度は人それぞれですが、体外受精までいかずとも一般不妊治療で妊娠する人も多くいらっしゃいます。排卵のタイミングは、ご本人が思っている時期が正しくない場合もあります。タイミングは、頸管粘液や超音波検査で判断します。簡単な検査ですから、心配な方は一度ご相談いただければと思います。当院では、スタッフも私もやさしい対応を心がけていますので、安心して受診してください。

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