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梅枝 伸行 院長の独自取材記事

うめがえ内科クリニック

(大田市/大田市駅)

最終更新日:2024/05/14

梅枝伸行院長 うめがえ内科クリニック main

国道375号沿いに立つ「うめがえ内科クリニック」は、大田市駅や市役所もほど近い中心市街地に位置する。病院らしくない空間づくりを大切にし、木のぬくもりを感じさせる待合室にはさまざまな本が並び、喫茶店のようなリラックスできる雰囲気だ。窓からは四季折々の花を眺められ、待ち時間も快適に過ごすための心配りが端々から感じられる。同院の院長である梅枝伸行先生のモットーは「体と心の症状を分けて診療しないこと」「何でも気軽に相談できるクリニックであること」。内科、神経内科、心療内科、漢方内科を標榜し、患者が抱えるさまざまな疾患や症状に幅広く対応できる体制を整える。大田市立病院をはじめ、地方病院で地域医療に長年尽力してきた梅枝院長。そんな梅枝院長に、同院の特徴や開院の経緯、地域医療への思いについて聞いた。

(取材日2024年3月27日)

体と心の悩みを何でも気軽に相談できる場所に

こちらのクリニックの特徴を教えてください。

梅枝伸行院長 うめがえ内科クリニック1

当院は内科、神経内科、心療内科、漢方内科を標榜し、さまざまな病気に対応していることもあって、幅広い世代の患者さんに来院いただいておりますね。お子さんも幼児期から受け入れているほか、訪問診療にも対応しています。地域に根差したクリニックとして、体だけではなく、心のことも何でも相談できる場所でありたいと思っています。私自身はもともとは神経内科を専門としてきました。神経内科は治療困難な症状も多い分野で、精神的なサポートが必要な患者さんも多く、そのために心療内科領域についても学びました。精神科は受診のハードルの高い診療科だと思いますので、心療内科として気軽に受診していただける環境をつくることで、必要に応じて精神科のある医療機関につなぐ役割を担っています。また、お子さんの心の悩みに対応する医療機関は少ないので、その受け皿としての役割も果たしています。

漢方治療も取り入れておられるそうですね。

はい。漢方治療についても勉強してきました。漢方治療は病気を治すというより、その人の体質や状態を見て正常な状態へと整えていくことを目的としているため、いろいろな症状の治療に役立てています。西洋医学的な治療方法のほか、不定愁訴にもアプローチができるため、神経内科や心療内科とも相性がいいと考えております。また、西洋薬の副作用を心配する患者さんも、漢方薬だと安心される方も多いですね。相談される方々のいろいろなニーズに応えていきたいと思い、専門領域以外のことでも、多くのことを学んできました。

院内のレイアウトや設備などで工夫されたことはありますか?

梅枝伸行院長 うめがえ内科クリニック2

居心地がよく、待ち時間が苦にならない場所をめざしました。窓を大きく取り、窓から見える庭には四季折々の花を植えて整備することで、木と緑のぬくもりを感じる明るい空間にしました。いろいろなジャンルの本を待合室に置き、自由に読んでいただけるほか、気になる本があれば貸し出しも行っています。本の世界に浸っていたら順番が来て、「あれ、もう呼ばれたの?」とおっしゃる方も(笑)。患者さんに向き合おうとすると、どうしても一人ひとりの診療時間が長くなるので、ゆったり快適に過ごすことができる「待っても良い待合室」だと思います。医療設備については、心電計やエックス線検査装置、超音波検査装置などの機器の他に、血管年齢、動脈硬化、骨密度、呼吸機能、体組成の検査など、内科診療に必要な検査機器を備えています。内視鏡検査やMRI・CT検査などは近隣の大田市立病院と連携して、スムーズに検査が受けられる体制を整えています。

患者のためになる医療を届けたいと開業を決意

日々の診療で大切にしていることはありますか?

梅枝伸行院長 うめがえ内科クリニック3

大きな病院のような専門医療の縦割りシステムではなく、患者全体を診てアプローチしていくことを意識していますね。また、常にユーモアを忘れず、患者さんが自然に笑顔になれるような話しやすい雰囲気づくりを大切にしています。特に、初診の患者さんは緊張されていますので、冗談を言うなどして、リラックスしてもらうことを心がけています。良い信頼関係を築いて自然に話してくださるようになれば、その患者さんの生い立ちや家族、仕事のことなどを知ることができて、より適切な治療や助言につなげることができます。他に声かけも大事にしていて、できるだけポジティブに考えてもらえるような言葉をかけるほか、悩みを知り共感することも大切にしています。

訪問診療ではどのようなことをされていますか?

通院ができない患者さんの健康管理と薬の調整、そして在宅緩和ケアが中心ですね。パーキンソン病や筋萎縮性側索硬化症といった脳神経領域の難病を患う患者さんの診療にも対応しています。定期的な訪問診療だけではなく、急な発熱や体調不良に対しては往診で対応しています。病気だけではなく、患者さんとそのご家族への心のケアも大切にするよう心がけています。エリアとしては、当院から16キロ以内が対応可能な基本エリア。大田市内を中心に、ご自宅のほか、高齢者施設にも訪問しています。ただ、高齢者にとっては外に出る機会も大切なので、通院が可能な患者さんには、無理のない範囲で来院していただいています。

開業を考えた理由を教えていただけますか?

梅枝伸行院長 うめがえ内科クリニック4

患者さんを中心に据えた、自分の納得のいく医療を提供したいという気持ちが強くなったからですね。また、病院の勤務医では一人の患者さんを長年にわたって診るのは難しいこともあり、「クリニックで継続して関わっていきたい」という思いから50歳の時に開業しました。地域医療は大変なこともたくさんありますが、必要とされている感覚もあり、やりがいを感じています。当初はクリニックをここまで大きくするつもりはなかったのですが、増築を重ねて今の形になりました。患者さんのために心地良い空間を自分の思うように作れるのは開業しているからこそだなと思っています。そんな理想とするクリニックを築けているのは、やはりスタッフの協力があればこそと思っています。スタッフの多くが開業当初から変わらず勤めてくれていて、みんなのおかげで毎日が成り立っていると感じています。

このクリニックが地域のために長く続くように

梅枝先生が医師になられるまでの経緯を教えてください。

梅枝伸行院長 うめがえ内科クリニック5

小さい頃から、人の役に立つ仕事に憧れて、漠然と「医師になりたい」と思っていました。県内の高校を卒業し、いったんは名古屋大学工学部に進学しましたが、「患者さんのために病気を治すこと」を一心に追える医療の仕事に強い魅力を感じました。覚悟を決めて23歳で医学部を再受験し、地元の島根医科大学に入学できました。その後、島根医科大学第三内科に入局し、30歳にしてやっと医師の道を歩みはじめたんです。その後、石西厚生連日原共存病院や大田市立病院、仁寿会加藤病院などの島根県西部の地方病院で勤務し、地域医療や病院経営に従事して参りました。

神経内科を専門に選ばれた理由はありますか?

最初は他の診療科も考えていましたが、親友の「神経内科の講師の先生がとてもいい人だ」との言葉をきっかけに神経内科を選びました。まだ解明されていない未知の部分が多い、脳や神経の領域に興味があったことも、理由の一つです。神経内科の患者さんの多くは、現代医療では治らない疾患を抱えながら生きておられます。そういった患者さんにどう関わっていくか、まさに患者さんに寄り添うことが必要な診療科だと感じます。思えば、人と向き合うことを大切に思っている自分は、神経内科の領域の親和性が高かったといえるかもしれませんね。これもご縁だと思います

今後の展望をお願いします。

梅枝伸行院長 うめがえ内科クリニック6

当院は、今年の5月から新たな先生を副院長として迎えます。今までは医師一人で外来診療も訪問診療も行ってきましたが、2人体制をとることで診療体制を強化したいと思っています。新たに来る先生は大学の神経内科の後輩で、私より10歳以上若い先生ですが、大田市立病院での勤務時代には一緒に働いたこともあり、とても信頼しています。私もまだまだ一線で診療を続けていきますが、医療法人として地域医療を支え続ける使命を果たすためにも、当院を継承する存在がいてくれることは重要で、患者さんの安心にもつながると考えています。当院は「すべては患者さんの笑顔のために」を診療方針として、これからも地域に根差し、何でも相談できるクリニックとして診療を続けていきます。いろいろなストレスなどから体調がすぐれない時には、何か当院がお役に立てるかもしれません。我慢せず気軽に受診していただけたらうれしいです。

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