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伊藤 直人 院長の独自取材記事

伊藤デンタルクリニック

(小田原市/小田原駅)

最終更新日:2024/04/23

伊藤直人院長 伊藤デンタルクリニック main

小田原駅東口から徒歩5分ほどの場所にある「伊藤デンタルクリニック」。白壁が映える2階建てのクリニックは、エレベーター完備のバリアフリー設計。ゆとりを大切にした空間に、個室の診療室や手術室、アクティビティールームや滅菌室などが機能的に配置されている。忙しい診療の合間に笑顔で迎えてくれたのは、伊藤直人院長。キャリアを通して実感したという世界と日本の歯科医療のギャップを埋め、生涯にわたって歯を守るという歯科医療の本質を追求するため、2010年に同院を開業したという。「2016年に新築移転してきた当院は、まさに自分のやりたいことを形にしたもの。“歯科医療を0からつくる”という思いでつくり上げました」と笑顔を見せる伊藤院長に話を聞いた。

(取材日2021年11月30日/情報更新日2023年3月10日)

疾病の根本原因に迫る、本質的な歯科医療を追求

クリニックの成り立ちと院長のご経歴から教えてください。

伊藤直人院長 伊藤デンタルクリニック1

大学で歯科医療の基礎を修めた後は、各分野のスペシャリストの先生方を国内各所に訪ね、治療技術を学びました。かぶせ物や詰め物、インプラント治療の技術を中心に学んだのですが、学べば学ぶほど「どんなに良い治療をしても、再発により治療の繰り返しが必要となる」という現実に突き当たりました。「虫歯や歯周病といった疾病の根本原因に迫る、本質的な治療を提供したい」という思いがどんどん強まり、自分自身の追求する歯科医療を提供する場として、2010年に駅前のビルで治療用とメンテナンス用のユニット2台で小さなクリニックを開業したのが始まりです。その後、2016年に現在の場所に新築移転しました。

小田原という場所にはもともとご縁をお持ちだったのですか?

先祖代々小田原で医師をしていたようで、小田原城の御典医を務めた家系だそうです。祖父の代からは歯科医師として診療を展開しており、「おじいちゃんの頃からお世話になっています」という患者さんも診察していました。ただ、残念なことにそうした患者さんの中にも歯を失ってしまう方が出てきて、生涯にわたって歯を守るためには歯科医療の本質を追い求めることが欠かせないとの思いを新たにしました。

スタイリッシュな空間に院長のこだわりを詰め込んだクリニックですね。

伊藤直人院長 伊藤デンタルクリニック2

何事も自分の目で確認したいという思いから、これまで米国、北欧を中心としたヨーロッパ各国、アジア諸国の歯科医療現場を訪れてきました。そうした経験を通し、世界基準と日本国内の歯科医療環境におけるギャップも痛感していましたので、グローバルスタンダードの診療を提供したいと思い、当院では全室個室を大前提としました。16台あるユニットは治療用、メンテナンス用ともにすべてプライバシーが守られる個室とし、マイクロスコープやエックス線撮影装置といった必要な機材も個室内に設置しています。診療室、手術室に加えて、滅菌室やセミナールーム、虫歯や歯周病のリスク行動を改善に導くための指導をメインに行う診療台のない診療室など、すべて機能的に配置しました。もちろん、車いすやベビーカーでも容易にアクセスできる、エレベーター完備のバリアフリー設計です。

院内の感染症対策も徹底されているとお聞きしました。

当院は開業当初から世界水準の診療環境をめざし、現在ではドイツのロベルト・コッホ研究所(RKI)のガイドラインに準じて感染管理を行っています。もともと感染対策は徹底していましたから、「新型コロナウイルス感染症の流行拡大を受けて特別に何かをしなくては」ということは一切なく、換気以外はコロナウイルス感染症流行拡大以前のままですね。感染管理というと、器具だけのように感じる方が多いかと思いますが、実は診療後の清拭や、薬剤の成分もガイドラインに則ったものを使用しています。また、各診療室の診療ごとの消毒も以前から導入していますし、2020年の1月にはドイツに感染管理を学びに行ってきました。当時、感染管理を学びに海外に行くと言うと「何でそこまでするの」と言われたこともありましたが……。歯科医療のあるべき姿を常に探求し、皆で改善し続けています。

5項目のチェックで「虫歯になりにくい」環境に

クリニックがめざす「本質的な診療」とは、具体的にどのような診療なのでしょうか?

伊藤直人院長 伊藤デンタルクリニック3

虫歯を削って詰めることはもちろんですが、虫歯や歯周病の根本にある疾病リスクを取り除くことをめざした、予防歯科を基盤とした歯科診療です。例えば、自動車で事故を起こした際に、壊れた車を修理するのが従来の歯科治療だとしたら、ブレーキの不具合やそもそもの交通ルールへの理解不足など、事故の根本原因を探ってそうした問題を解決し、事故の再発を防いでいくのが本質的な診療と考えています。そのため、当院では診療の際に虫歯に関しては5つの項目をチェックし、必要に応じてリスク要因を取り除くための指導や処置を行っています。

5つの項目について教えてください。

歯磨き、フッ化物、糖、酸、そして唾液量の5項目です。「自分は虫歯になりやすい体質だ」と思い込んでいらっしゃる方が意外に多いようですが、そもそもそんな体質はないと私は考えています。また、正しい知識を持つことで、「虫歯になりやすい状況」を「虫歯になりにくい状況」へと変えていくことは可能だと考えています。実際、歯科医師になってから虫歯にならなくなったという話をよく聞きますが、これは知識によって歯を守ることができるようになったという好例です。どなたでも正しい知識を身につけることで、5つの項目を改善し、歯を保つことができるようになるはずなのです。

予防的な考え方を大切にしていらっしゃるのですね。

伊藤直人院長 伊藤デンタルクリニック4

「予防」とは「予(あらかじ)め防ぐ」という意味ですから、すでに病気にかかっている場合、予防するためにはまずはそもそもの病気を治すことが必要で、虫歯や歯周病になり続けている現状を変えることが重要です。そして、虫歯や歯周病を治療した後も、定期的な通院でメンテナンスを受けることは欠かせません。日本ではこうした考えは近年になってようやく浸透し始めた段階ですが、北欧など歯科医療先進国では数十年前から国を挙げて取り組んでおり、その成果が出ています。国によっては歯科医院で定期的なメンテナンスを受けていないと保険に加入できないというところもあるほど、メンテナンスは重要なのです。

一人ひとりを大切に、十人十色の豊かな人生をサポート

診療の際に心がけていることは何ですか?

伊藤直人院長 伊藤デンタルクリニック5

「一人ひとりを大切に、一つ一つを丁寧に」をモットーに掲げているとおり、患者さんお一人ずつのお話を時間をかけてよく聞いて、それぞれが求めていらっしゃるものを提供できるよう心がけています。そのために、画像や映像などの力も借りて、お口の中の状況や治療について、視覚的にわかりやすくご説明するようにしています。また、患者さんはそれぞれ迷いや不安を抱えた状態から、一歩踏み出してご来院されているという意識を持って、なるべくそのお気持ちをくみ取るお声がけをするようにしています。

歯科医師という仕事のやりがいについて教えてください。

何度治療を受けても虫歯が再発して自分の歯が弱いと諦めている患者さんや、歯周病で次々と歯を失い悩んでいる患者さんがいます。私たちの役割は、そういった人たちに対し、再発予防は可能であるとお伝えすることだと考えています。先ほども申し上げたように、治療が済んだら予防にシフトし、歯を守るための正しい知識を身につけた上で、歯科衛生士によるメンテナンスをしっかり続ける。そのプロセスをサポートすることで虫歯や歯周病にならない状態を維持し、患者さんの喜びにつなげたいと思っています。生涯にわたり、患者さんがより良く生きるためのお手伝いができる、歯科医師とは素晴らしい仕事だと思います。

最後に、今後の展望についてお聞きします。

伊藤直人院長 伊藤デンタルクリニック6

医科の中での歯科医療、全身との関わりの中での歯科医療を実践していきたいですね。お口の中は人体でも細菌密度の高い場所です。近年では糖尿病や心疾患、腎臓病や低体重児など、歯科との関わりを意識しないような疾患についても、これらを引き起こす細菌の多くが口の中に由来するものの可能性が高いことも研究により判明してきています。歯科医院は医科のほかの分野と比較しても、患者さんとの距離が近い診療科だと思います。定期的にメンテナンスで通う場所ですから、患者さんにとっての医療の玄関口としての責任は重大です。今後も診療を通して歯を守ることを軸に、十人十色の豊かな人生を支えていければと考えています。

自由診療費用の目安

自由診療とは

【インプラント治療】
インプラント/25万円
手術基本料/5万円
プロビジョナル(仮歯)代/1万円
上部構造代/15万円
アバットメント代/3万円
歯列矯正/初回費用9万円~/毎回診察時に別途1万2500円
※歯列矯正の詳細については、クリニックに直接お問い合わせください。

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