早期に取り組む矯正治療
マウスピース型装置を用いた矯正も
高田兄弟歯科・矯正歯科 YAGOTO
(名古屋市天白区/八事駅)
最終更新日:2023/11/15
- 自由診療
歯科矯正で用いる装置の一つであるマウスピース型装置。透明で目立ちにくいという審美的なメリットを持ち、取り外しができることから歯磨きや食事がしやすいとされている。手軽なイメージゆえに関心を持つ人が増えているが、きちんとした矯正のためには事前の精密検査や適切な診断、それらに基づく綿密な計画が重要だ。「高田兄弟歯科・矯正歯科 YAGOTO」では、三男である高田真吾院長が主に矯正を担当。ワイヤー矯正や舌側に装置をつけるリンガル矯正など複数の矯正法が可能で、必要に応じてMFT(口腔筋機能療法)にも取り組むなど、子どもから成人まで一人ひとりの将来を見据え、それぞれに適した矯正を行っている。そんな同院のマウスピース型装置を用いた矯正について話を聞いた。
(取材日2023年9月29日)
目次
子どもにも使えるマウスピース型装置。永久歯がきれいに生えるための「土台」づくりを
- Qマウスピース型装置を用いた矯正のメリットはどんなことですか?
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A
マウスピース型装置を用いた矯正は歯並びの乱れや不正咬合に対する矯正の一つで、ワイヤーを用いた矯正に比べると透明で人から見えにくく審美的に優れているというメリットがあります。ワイヤーよりも痛みは少なく、通院頻度も毎月ではなく数ヵ月に1回と少なめです。取り外しができるので歯磨きがしやすく食事も楽しめます。外した後は専用のブラシでマウスピース型装置を磨き、数日に1回専用の洗浄剤で洗うなどすれば清潔に保つことができます。デメリットとしては、1日20時間以上装着しないと歯を動かすことが図れないので自己管理ができないと難しく、また多少の発音障害が生じることもありますが、徐々に慣れると思います。
- Q矯正の流れについて教えてください。
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A
まずは虫歯の有無や歯並び、噛み合わせを確認し、その後精密検査へ進みます。口腔内と顔の写真撮影のほか、顎関節の触診をしている動画も撮って顎の動きを確認。お子さんの場合は発音や嚥下、舌の癖を見るための写真・動画撮影もします。さらにレントゲン写真、CT撮影、模型作製も。約2週間後、検査結果についてや期間、費用などを説明します。患者さんが納得されたら専用の機器で口腔内や顔の写真などデータを採り、マウスピース型装置の作製元へ送付。シミュレーションデータを確認した上でマウスピース型装置の個数を決定、オーダーします。データ採りからマウスピース型装置が届くまでは1ヵ月ほど。そして矯正開始となります。
- Qマウスピース型装置は子ども用もあるのですね。
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A
はい。当院では7対3の割合でお子さんが多いですよ。矯正開始のタイミングは、お口の奥の上下左右に6歳臼歯が出た時期くらいですが、理想は上下前歯の4本ずつが永久歯になった頃。定期検診の中で適正なタイミングを見定めます。小児期に矯正を始めることで、成人してからの矯正で抜歯をするリスクを下げることが期待できます。当院では1期の矯正をした後、永久歯が生えそろってから2期の矯正をすることを基本としています。もちろん自然に生え替わるまで定期検診で永久歯の生え方や場所のチェックを続けます。生えてきた永久歯に問題があっても、1期で土台ができているので改善が見込め、2期で仕上げとなります。
- Q矯正を検討する人に意識してほしいこととは?
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A
歯科医院選びは難しいと思いますが、矯正には一定の設備と技術が必要であり、特に患者さんへの説明はとても大切です。矯正の内容、費用などについてきちんと説明してくれるところがいいですね。当院では検査結果のデータをお渡ししてご家族で相談していただけるように配慮しています。また矯正期間が長く、例えば当院では、お子さんでも早くて10ヵ月ほど、成人で抜歯もすると3年ほどになることもあるので、通いやすさも大事です。患者さんには1日20時間以上の装着などルールを守ることをお願いしたいですね。お子さんの場合は、親御さんにマウスピース型装置の管理や必要に応じて仕上げ磨き、MFTをしていただくことも必要になります。
- Qこちらで行う矯正の特徴を教えてください。
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A
当院では、マウスピース型装置を用いた矯正のほかに、ワイヤーを用いた矯正、舌側にワイヤーをつけるリンガル矯正も可能です。そのため症例によっては2つの方法を組み合わせて矯正を進めることもできます。カウンセリングを大事にしていますので、説明もチェアサイドではなく、カウンセリングルームで画像を見ながら、じっくりいたします。個室なので患者さんも矯正についてわからないことなど質問されやすいのではないでしょうか。3人の歯科医師がおり、一般歯科診療も行っているので、ワンストップでさまざまな治療が受けられることも強みです。
自由診療費用の目安
自由診療とはワイヤー矯正/88万円~、リンガル矯正/110万円~、小児のマウスピース型装置を用いた矯正/66万~99万円程度、マウスピース型装置を用いた矯正/99万円程度、インプラント治療/44万円程度、オフィスホワイトニング/2万7500円、ホームホワイトニング(片顎)/2万2000円
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。