高田 竜一郎 先生、高田 智史 理事長、高田 真吾 院長の独自取材記事
高田兄弟歯科・矯正歯科 YAGOTO
(名古屋市天白区/八事駅)
最終更新日:2024/11/13
閑静な住宅街に立つ「高田兄弟歯科・矯正歯科 YAGOTO」。1階が受付、2階では小児歯科・矯正歯科に加えて審美歯科も提供しており、3階は歯周病や虫歯治療などを行う一般歯科となっている。長男の高田竜一郎先生と三男の高田真吾院長が小児歯科と矯正歯科、次男の高田智史理事長が一般歯科を担い、真吾先生は審美歯科も担当する。複数の疾患による複合的な悩みがある患者も、ワンストップで専門的な治療が受けられることが大きな強みだ。3人は互いに意見を言いやすい関係で、プライベートでも一緒にゴルフに出かけるなど仲が良い。風通しの良い雰囲気が、患者が通いやすい和やかな環境につながっている。患者のために先端の知識や技術を学び続ける先生たちに、同院の特徴などさまざまな話を聞いた。
(取材日2023年6月16日/情報更新日2024年10月4日)
3兄弟それぞれの専門性を生かした治療の提供を
開業の経緯や2022年に行われた改装についてお聞かせください。
【竜一郎先生】この建物はもともと私たちの実家でした。私が小児歯科と矯正歯科、次男の智史先生が歯周病などの一般歯科と、それぞれ歯科医師としての専門分野を決めた際に、両親から「2人で一緒にやってはどうか」と提案してもらったのです。それで、外観はほぼそのままに、1階は受付とスタッフルーム、2階は小児歯科と矯正歯科、3階は一般歯科のスペースに改装して、2010年に開業しました。その後、三男の真吾先生も歯科医師になって当院に加わりました。徐々に患者さんが増え、歯科衛生士が仕事により打ち込める環境にしたいと考えたこともあり、2022年にも改装を実施。2階と3階のチェアを1台ずつ増やし、現在は各階4台ずつの計8台体制で診ています。
それぞれの先生方のお人柄をご紹介いただけますか?
【真吾院長】竜一郎先生は、物事を総合的に捉えて、みんなの仲介役をしてくれるタイプです。智史先生はストイックな勉強家でしっかりした意見を持っており、講演会やセミナーで講師に招かれることが多いですね。話し合いをするときはそれぞれが自分の意見を出し合い、竜一郎先生がそれらをかみ砕いてくれて議論をまとめていく感じです。
【竜一郎先生】真吾先生は素直で穏やかな性格。手先が器用です。私は現在、複数の歯科医院で矯正治療を担当しており外勤が多いため、当院の小児歯科・矯正歯科の責任者は真吾先生となっていますが、安心して患者さんを任せられる存在ですね。また、午前中は真吾先生による審美歯科を行っています。
複数の歯科医師が在籍する強みとはどんなことでしょうか?
【智史理事長】成人の一般歯科、小児歯科、矯正歯科と、それぞれのスペシャリストが在籍していますので、例えば、一般歯科で治療されていて歯並びにも悩みがある方の場合、矯正専門の兄や弟も診療したり、歯周病治療と矯正治療を複合的に進められたり、さまざまな治療がワンストップで済むことが強みの一つです。また、兄弟なので、遠慮なく率直な意見を言いやすいことも強みであり、より良い治療実現のための議論が深まります。常に、信頼できる相談相手がいることは、治療を進めていく上で大きな力となっています。
精密な歯周病治療や矯正治療にこだわる
智史理事長は一般歯科を担当されているのですね。
【智史理事長】はい。私は歯周病をはじめとした一般歯科とインプラント治療が専門です。特徴は、マイクロスコープを2台備えており、保険診療、自費診療に関わらず必要に応じて使用していること。肉眼の数倍から数十倍の大きさで患部を観察できるので、細部にわたって精密な治療が可能です。当院には非常勤も含め10人ほどの歯科衛生士がいますが、うち3人は歯周病を専門に学んでおり、私も以前、日本歯周病学会歯周病専門医の資格を取得しました。東京や大阪をはじめ県外から愛知県に引っ越しや帰省をされる患者さんが私宛の紹介状を持ってこられることもあり、特に歯周病治療については今後一層レベルの高い治療をめざしていきたいです。義歯や補綴物に関しても、技術力の高い信頼できる歯科技工士と連携して、一人ひとりの患者さんに適した物を作製するよう努めており、機能性はもちろん審美性も重視しています。
審美歯科について詳しく教えてください。
【真吾院長】自然で美しい見た目と機能性の高さの両方を兼ね備えた診療に取り組んでいます。2階ではセラミック素材を用いた詰め物やかぶせ物、ダイレクトボンディング、3階では歯周形成外科に対応しており、マイクロスコープを活用することで精度の高い診療を実現しています。詰め物・かぶせ物では審美面に加えて長く持たせることを念頭に、患者さんの口内状態を十分考慮し、複数の素材から選択肢をご提案できることは強みの一つです。処置後の状態を維持していくため、クリーニングなどのメンテナンスを中心に予防歯科に力を入れているのも特徴でしょう。いずれも自費診療ですが、保険診療では提供が難しい材料を用い、根本原因に働きかける医療を追求しています。歯周病や虫歯を繰り返して歯を失うような患者さんを減らしたい、という思いです。ホワイトニングもご用意していますので、気軽にご相談ください。
矯正治療にも力を入れていらっしゃいますね。
【真吾院長】成人矯正治療はもちろん、乳歯と永久歯が混在する混合歯列期に行う1期治療には特に注力しています。骨のやわらかい時期にアプローチすることで、顎の正しい発育を促し、永久歯を抜くことなく比較的短い期間で矯正治療を終えることが期待できるからです。当院ではMFT(口腔筋機能療法)も行い、歯並びを整えるだけでなく、舌や唇、頬の筋肉をバランス良く鍛え、矯正治療の後戻りが生じないようにすることもめざします。MFTは舌を上顎の正しい位置につけることや鼻呼吸の習慣が身につくことにつながります。
【竜一郎先生】お子さん一人ひとりのお口の状態や生活環境に合わせ、具体的な歯磨き方法や食生活のアドバイスを行うオーダーメイドの予防歯科にもこだわっています。子どものうちに噛み合わせの改善を図り、良い口内環境をめざす矯正治療は、将来を見据えた予防歯科の一環といえますね。
スタッフとのチーム医療で患者のために力を尽くす
子どもの患者さんも多いそうですが、どんなことを心がけていますか?
【真吾院長】お子さんの場合、本人と親御さんの両方に説明が必要なので、45分の枠を取り、丁寧にお話しするように心がけています。当院では口内写真を随時撮影し、画像を見ながらの説明で理解を深めていただいています。通院は約3ヵ月に1度なので、お子さんと会った時は、春なら運動会や母の日、父の日、冬ならクリスマスなど、季節の話題をまずすることが多いですね。そうして和んでもらってから診療に入るようにしています。
【竜一郎先生】私も真面目に見られますが結構ジョークを言っているんですよ。お子さんがチェアの上でよく爆笑しています(笑)。楽しい気持ちで通ってもらえたらうれしいですね。
スタッフの方々についても教えてください。
【智史理事長】月1回、歯科衛生士に症例を発表してもらい、良かった点や改善点などをみんなでディスカッションしています。聞き役だけでなく自ら取り組むことでモチベーションやスキルの向上につながります。歯科助手は歯科衛生士のもとで経験を積み、ある基準に達すると歯科医師の補助につきます。3人の歯科医師と歯科衛生士、歯科技工士、歯科助手、受付それぞれが意識を高く持ち、専門性を生かしたチームとして患者さんのために力を尽くしています。みんな患者さんに優しく接してくれていますね。受付前のボードには季節のごあいさつや歯科の豆知識などをイラスト入りで書いており、患者さんとの対話に生かしています。
今後の展望についてお聞かせください。
【竜一郎先生】専門分野の違う歯科医師が3人そろっているからこそ、1人の歯科医師では成し得ない水準の高い治療ができると思っています。矯正治療についていえば、矯正装置もどんどん進化し新しい物が出てきています。われわれも先進の治療が可能な体制を整えて、治療の選択肢をすべて患者さんに示して最も適した方法をご提案できるようにしておきたいです。どの治療においても真吾先生がお話ししたように、丁寧な説明を行うことを大切に、患者さんが聞きたいことを聞きやすい、また通いやすく話しやすい歯科医院でありたいですね。さらに今後はお口だけでなくお顔全体のエイジングケアにも取り組むなど、患者さんがより明るく人生を送れるように貢献していきたいと考えています。
自由診療費用の目安
自由診療とは小児矯正(1期+2期)/88万円程度、成人矯正/93万5000円程度、マウスピース型装置を用いた矯正/99万円程度、インプラント治療/44万円程度、セラミック素材を用いた詰め物/5万5000円~7万7000円、かぶせ物/13万2000円~22万円、ダイレクトボンディング/4万4000円〜6万6000円、歯周形成外科/14万3000円~、ホワイトニング/2万2000円~
※詳しくはホームページをご覧ください。
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。