高田 竜一郎 院長、高田 智史 副院長、高田 真吾 先生の独自取材記事
高田兄弟歯科・矯正歯科 YAGOTO
(名古屋市天白区/八事駅)
最終更新日:2023/09/15

閑静な住宅地に建つ「高田兄弟歯科・矯正歯科 YAGOTO」。3階建ての1階は受付、2階は小児歯科と矯正歯科、3階は歯周病などの一般歯科となっている。長男の高田竜一郎院長と三男の高田真吾先生が小児歯科・矯正歯科を、次男の高田智史副院長が一般歯科を担当。複合的な疾患でもワンストップで専門的な治療が受けられることが強みだ。互いに意見を言いやすく、プライベートでも一緒にゴルフに出かけるなど仲が良い先生たち。そんな雰囲気が、風通しが良く患者も通いやすい和やかな場づくりにつながっている。「時代に合わせた先端の知識や技術を学び続け、一人ひとりの患者さんに適した治療を提供していきたい」と話す3人に同院の特色や診療時の心がけなどについて聞いた。
(取材日2023年6月16日)
3兄弟それぞれの専門性を生かした治療の提供を
開業の経緯や2022年に行われた改装についてお聞かせください。

【竜一郎院長】この建物はもともと私たちの実家でした。私と次男の智史が歯科医師になり、私が小児歯科と矯正歯科、智史が歯周病など一般歯科という専門分野を決めたので、両親と話をしていたときに「一緒にやってはどうか」ということになり、ここを改装して開業することになったのです。3階建ての外観はほぼそのままに、1階は受付とスタッフルーム、2階は小児歯科と矯正歯科、3階は一般歯科という形にして2010年に開業しました。その後、三男の真吾も歯科医師となって当院に加わり、現在に至ります。2階は、矯正歯科も7対3の割合でお子さんが多いので、内装やチェアの色使いは明るくポップに、お子さん用の洗面台も用意しています。患者さんが増えたことや、歯科衛生士が仕事により打ち込めるようにと考えたことから2022年に改装し、2階、3階のチェアを1台ずつ増やして4台ずつ、計8台にしました。
3兄弟で歯科医院、しかも仲が良いというのは珍しいのでは?
【竜一郎院長】そうですね。患者さんや歯科医師の友人知人から「仲が良くていいね」「そんなに仲がいいのは珍しい」とよく言われます。休日を3家族そろって過ごすこともありますし、私と智史副院長は趣味の釣りに一緒に出かけることも。父を交えて4人でゴルフをすることもありますね。小さい頃は、3つ下の智史副院長とはけんかもしましたが、その6つ下の真吾先生とは年が離れているせいか、けんかをした覚えはありません(笑)。
それぞれの先生方についてお人柄をご紹介いただければ。

【真吾先生】院長は、物事を総合的に捉えて、みんなの仲介役をしてくれるタイプです。智史副院長はストイックな勉強家でしっかりした意見を持っており、講演会やセミナーで講師に招かれることが多いですね。話し合いをするときはそれぞれが自分の意見を出し合い、院長がそれらをかみ砕いてくれて議論をまとめていく感じです。
【竜一郎院長】真吾先生は素直で従順な性格。手先は器用です。私は現在、複数の歯科医院で矯正治療を担当しており外勤が多いため、当院の小児歯科・矯正歯科の責任者は真吾先生となっています。安心して患者さんを任せられる存在です。
精密な歯周病治療や矯正治療にこだわる
複数の歯科医師が在籍している強みとはどんなことでしょうか?

【智史副院長】成人の一般歯科と小児歯科、矯正歯科があり、それぞれのスペシャリストが在籍していますので、例えば一般歯科で治療されていて歯並びに悩みがある方を矯正専門の兄か弟が診療して診断したり、歯周病治療と矯正治療を複合的に進めたりと患者さんにとってさまざまな治療がノンストップで済むことが一つの強みとして挙げられます。また、兄弟なので、遠慮なく率直な意見を言いやすいことも強みであり、より良い治療実現のための議論が深まります。常に、信頼できる相談相手がいることは、治療を進めていく上で大きな力となっています。
智史副院長は一般歯科を担当されているのですね。
【智史副院長】はい、私は歯周病をはじめとした一般歯科とインプラント治療が専門です。特徴は、マイクロスコープを2台備えており、保険診療、自費診療にかかわらず必要に応じて使用していること。肉眼の数倍から数十倍の大きさで患部を観察できるので、細部にわたって精密な治療が可能です。当院には非常勤も含め10人ほどの歯科衛生士がいますが、うち3人は歯周病を専門に学んだ者であり、私もこの先、日本歯周病学会歯周病専門医の資格を取る予定です。東京や大阪をはじめ県外から愛知県に引っ越しや帰省をされる患者さんが私宛の紹介状を持ってこられることもあり、特に歯周病治療については今後いっそうレベルの高い治療をめざしていきたいです。義歯や補綴物に関しても、技術力の高い信頼できる歯科技工士と連携して、一人ひとりの患者さんに適した物を作製するよう努めており、機能性はもちろん審美性も重視しています。
矯正治療でこだわっている点はどんなことですか?

【真吾先生】当院では成人矯正治療はもちろんですが、乳歯と永久歯が混在する混合歯列期に行う1期治療に特に注力しています。骨のやわらかい時期にアプローチすることで、顎の正しい発育を促し、永久歯を抜くことなく比較的短い期間で矯正治療を終えることが期待できるからです。当院ではMFT(口腔筋機能療法)も行っており、歯並びを整えるだけでなく、舌や唇、頬の筋肉をバランス良く鍛え、矯正治療の後戻りが生じないようにすることもめざします。MFTは舌を上顎の正しい位置につけることや鼻呼吸の習慣が身につくことにつながります。
【竜一郎院長】当院は、お子さん一人ひとりのお口の状態や生活環境に合わせて、具体的な歯磨き方法や食生活のアドバイスを行うオーダーメイドの予防歯科を行っています。子どものうちに噛み合わせの改善を図り、良い口内環境をつくることをめざす矯正治療は、将来を見据えた予防歯科の一環といえますね。
スタッフとのチーム医療で患者のために力を尽くす
子どもの患者さんも多いのですね。心がけておられることとは?

【真吾先生】お子さんの場合、お子さん本人と親御さんへの説明の両方が必要ですので、45分の枠を取り、丁寧にお話しするように心がけています。当院では口内写真撮影を随時行っているので写真を見ながら理解を深めていただきます。通院は約4ヵ月に1度程度なので、お子さんと会ったときはまず、春なら運動会や母の日、父の日、冬ならクリスマスなど季節の話題を出すことが多いですね。そうして和んでもらってから診療に入るようにしています。
【竜一郎院長】私も真面目に見えると思いますが結構ジョークを言っています。お子さんはチェアの上で爆笑ですよ(笑)。楽しい気持ちで通ってもらえればと思います。
スタッフの方々についても教えてください。
【智史副院長】当院では月1回、歯科衛生士に症例を発表してもらい、良かった点や改善点などをみんなでディスカッションしています。聞き役だけでなく自ら取り組むことでモチベーションやスキルの向上につながります。歯科助手は歯科衛生士のもとで経験を積み、ある基準に達すると歯科医師の補助につきます。3人の歯科医師と歯科衛生士、歯科技工士、歯科助手、受付それぞれが意識を高く持ち、専門性を生かしたチームとして患者さんのために力を尽くしています。基本的にみんな患者さんに優しく接してくれていますね。受付前の手書きのボードには交代で季節のごあいさつや歯科の豆知識などをイラスト入りで書いており、患者さんとの対話の一助にしています。
今後の展望についてお聞かせください。

【竜一郎院長】専門分野の違う歯科医師が3人そろっているからこそ、1人の歯科医師では成し得ない水準の高い治療ができると思っています。矯正治療についていえば、矯正装置もどんどん進化し新しい物が出てきています。われわれも先進の治療が可能な体制を整えて、治療の選択肢をすべて患者さんに示して最も適した方法をご提案できるようにしておきたいです。どの治療においても真吾先生がお話ししたように、丁寧な説明を行うことを大切に、患者さんが聞きたいことを聞きやすい、また通いやすく話しやすい歯科医院でありたいですね。さらに今後はお口だけでなくお顔全体のエイジングケアにも取り組むなど、患者さんがより明るく人生を送れるように貢献していきたいと考えています。
自由診療費用の目安
自由診療とは小児矯正(1期+2期)/88万円程度、成人矯正/93万5000円程度、マウスピース型装置を用いた矯正/99万円程度、インプラント治療/44万円程度
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供を行っております。
カスタムメイド矯正装置(マウスピース矯正)については、効果・効能に関して個人差があるため、 カスタムメイド矯正装置(マウスピース矯正)を用いた治療を行う場合は、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。