精密性を重視した
マウスピース型装置を用いた矯正
西院デンタルクリニック
(京都市右京区/西院駅)
最終更新日:2023/05/17
- 自由診療
きれいな口元に憧れ矯正を受けたいと思いながらも、矯正期間が気になるなど、さまざまな事情からなかなか踏み切れないでいる人は多いのではないだろうか。今回取り上げるのは、透明なマウスピース型装置を使った矯正。これまで抱いていた、いわゆるワイヤー矯正などの従来の矯正に対するイメージとは異なる特徴をもった矯正法だ。今回は「西院デンタルクリニック」の富永康彦院長に、マウスピース型装置を用いた矯正の特徴や同院での実際の矯正の流れ、アフターフォローまで詳しく聞いた。
(取材日2019年12月5日)
目次
アフターフォローも手厚く提供。マウスピース型装置を用いた矯正で美しい歯列をめざす
- Qマウスピース型装置を用いた矯正の特徴を教えてください。
-
A
まず、装置自体が透明なので周囲から目立ちにくく、抵抗感少なく矯正を始めていただけると思います。また、装置はつけっぱなしではなく、食事や歯磨きなど、必要な時には患者さん自身でいつでも装置を脱着することができます。さらなる特徴としては、診療計画や装置の製作がシステム化されており、均質的な診療提供が可能なことです。ワイヤー式矯正のように歯科医師の技量や経験、勘どころに頼る部分が少なく、差の出にくい矯正法と言えると思います。ただし、方針変更や想定外の事態が発生する可能性もありますから、受ける場合はそれをフォローできる専門の歯科医師が在籍する歯科医院を選ぶべきでしょう。
- Q口内のデータ採取の際、口腔内スキャナーを用いるそうですね。
-
A
矯正をするにあたり、まずは口の中のデータ採取を行います。従来はシリコンなどの粘土状の素材で歯型を採っていましたが、患者さんによっては嘔吐反射を起こしたり、押さえている間にずれたり気泡が入ったりすることが難点でした。当院で導入した口腔内3Dスキャナーは、口の中に光を当ててスキャンするだけで、精密なデータ採取が可能です。データはそのままオンラインでメーカーに送信されますから、実物の歯型模型を送る必要はありません。このスキャナーを使えば、矯正のシミュレーションも手軽に行えますので、当院ではそのイメージが体験できる無料相談も実施しています。
- Q矯正の流れや注意点を簡単に教えてください。
-
A
マウスピース型装置は綿密な診療計画にもとづいて製作されます。期間ごとに少しずつ形状の異なるものが一度に届きますので、それを患者さんに順番にお渡ししていきます。装着時間は1日20時間以上が原則で、毎日装着しながら通常は2週間ごとに新しい装置に交換します。樹脂製ですから金属アレルギーの心配はありませんし、脱着は簡単で、痛みや締めつけられるという感覚もほとんどないかと思います。ただしつけないことには意味がありませんから、装着時間だけはしっかり守っていただく必要があります。その他、食事の時は必ず外すこと、甘い飲み物は虫歯になりやすくなるので装着時は避けることなどが注意点として挙げられます。
- Q矯正にかかる期間や適応年齢などで留意する点はありますか?
-
A
矯正期間は事前にシミュレーションし、お伝えすることが可能です。その方の歯並びや矯正の度合いによって装置の個数が異なり、それに従って矯正期間も異なります。基本2週間ごとに交換しますから10回で20週、30回で60週という計算で、最短で約3ヵ月、長い人で1年半から2年までが目安でしょう。適応年齢に関しては成人であれば特に上限はありません。中にはご高齢になり、咀嚼しやすくするために矯正を受けられる患者さんもいます。未成年者の場合は、高校生ぐらいになってから始めるのがベターと私は考えています。永久歯列が完成するまでは他にもいろいろ適切な矯正法がありますから、小児に関してはご相談いただければと思います。
- Qどのようなアフターフォローが受けられますか?
-
A
矯正が始まれば、装置を適切に装着しているかなどをチェックする意味もあり、定期的に来院していただきます。最初は慣れるために1ヵ月に1回程度が基本で、慣れてくれば2ヵ月に1回程度で構いません。ちなみに、万が一矯正中に妊娠されてつわりがあるなどの理由で中断した場合、当院で扱っている装置には5年間の保証がついているため、追加の費用がかかることなく矯正を再開することができます。また当院では、最後に少しだけワイヤーによる矯正を併用することがあります。最終的な細かい調整や時間の短縮が目的ですが、その場合も最初の費用に含まれますので追加費用はなく、最後まで安心して矯正を受けていただけると思います。
自由診療費用の目安
自由診療とはマウスピース型装置を用いた矯正/49万8000~78万円
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。