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相澤 徹 院長の独自取材記事

むこがわ整形外科・スポーツクリニック

(西宮市/鳴尾・武庫川女子大前駅)

最終更新日:2020/12/04

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幼い頃からスポーツに親しんできた「むこがわ整形外科・スポーツクリニック」の相澤徹院長。多くのアスリートの治療から学んだことは、スポーツ中のケガやその予防に関する知識が現場に浸透していないことだった。その現状を変えるべく、スポーツ障害の予防について、大学で教鞭を執ったこともある。そしてその治療や予防と地域住民の整形外科疾患の治療を行うクリニックを、2009年3月にスタートした。「気になることがあればすぐに診察を受けてほしい」こう語る相澤院長は、運動指導をメインとしながら、食事や睡眠などの生活習慣の見直しも含めたトータルケアが症状の再発防止につながると、来院した患者に訴え続けている。相澤院長に、整形外科医師としての治療にかける思いを語ってもらった。
(取材日2019年7月16日)

地域のため、アスリートのための整形外科クリニック

クリニックの特徴を教えてください。

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「スポーツクリニック」という名前で、何となく敷居が高そうですが、乳児から高齢者の方まで、整形外科の疾患について幅広く診療を行っているクリニックです。関節や筋肉に「痛み」の症状があれば、気軽に来院してほしいと思います。このほか、スポーツ障害に悩む人たちの治療や体調管理のサポートもしているのも当院の特徴です。患者さんの内訳は、午前から夕方までは中高齢の患者さんが多く、夜は学校やクラブを終えたお子さんや大人のアスリートそして一般の方々が来院しています。患者さんが学校や仕事を休まなくても済むように、平日は夜10時まで診察をしています。

患者さんはどのような「痛み」の症状で受診されるのですか?

整形外科系の「痛み」は大きく分けて2種類で、骨折などのケガによるものか、「野球肘」とか「変形性膝関節症」のように、体の部位にストレスが繰り返しかかり続けることで起こる痛みかのどちらかです。当院の患者さんの症状で多いのは後者で、患部の活動量が体力を上回ることによって起こっていると考えられます。その場合どういうケアを行うかというと、症状が初期段階と診断されれば、柔軟性や筋力といった患部の体力を上げるためのリハビリテーションを行います。所要時間は1回につき20~40分で、理学療法士の指導のもと、柔軟性アップのためのストレッチや筋力トレーニングを主とした運動指導を行います。こうしたリハビリテーションは自宅でも実践してもらい、手術に至ることがないよう、改善をめざしていきます。

運動指導を行うにも、こちらでは事前にさまざまな検査を行うそうですね。

当院ではまず、個人クリニックではまだ取り扱いが少ないDEXA法骨密度測定装置を使って、骨量、体脂肪率、体の部位ごとの筋肉量や脂肪量を測定します。その理由は、痛みを取るには、患部の体脂肪を減らし、筋肉量をアップさせることが必要だからです。この測定したデータに基づいて、理学療法士が、運動器リハビリテーションのメニューを作り、食生活や睡眠の取り方も含めたアドバイスを行います。このような検査やリハビリテーションをすべての患者さんに行っています。

検査数値の変化を見れば、患者さんもモチベーションが上がりますね。

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はい。体の変化の進み具合もわかるので、運動指導や生活習慣改善の必要性がご理解いただけるようになります。また当院では、患者さん自身がリハビリテーションに前向きになれるよう、朝は午前9時から夜は午後10時までリハビリテーションが受けられる体制を整えています。初診の患者さんには、このような当院が行っているケアの流れをご理解いただくために、長い時間をかけて説明をしています。

スポーツ障害の診療をするため開院を決意

アスリートの治療を行うようになった経緯をお聞かせください。

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私自身、幼い頃からスポーツをするのが好きでした。医学部に進学して整形外科の医師となり、スポーツ医学にも取り組んでいきたいと思っていたところ、整形外科医師としてスポーツ障害を診る機会をいただくようになったんです。実際に現場に行くと、多くのアスリートがケガやスポーツ障害に苦しんでいました。なぜそうなったのかというと、指導者たちや、子どもたちにスポーツをさせている親御さんたちが、アスリートのコンディショニング知識が不十分なまま、彼らにスポーツをさせており、体にストレスがかかり続けた結果、トラブルが起きていたのです。そこでまずは指導者の育成が必要と考え、大学の体育学部で、将来の指導者たちに「スポーツ障害予防」を教えることから始めました。

開院を決意したのはなぜですか?

大学での活動はうまくできたと思っていますが、スポーツでケガをしたり体を傷めてしまう人はなかなか減りません。「診てもらえませんか」という依頼も絶えず、スポーツ障害の予防やその治療に特化するクリニックが必要なんだと思うようになり開院を決意しました。

こちらのクリニックが行っているスポーツ障害の診療について教えてください。

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単に治療を行うだけでなく、さまざまな予防のためのサポートを実施しています。「1次予防」では、スポーツ障害が起こらないような体作りである「コンディショニング」を行います。これは運動、栄養、休養といった生活習慣を整えるアドバイスが主体となります。「2次予防」では、メディカルチェック。スポーツ現場での健康診断を行い、異常がある人に対して、紹介状を出すなどして、病院受診や詳しい検査を受けるよう促します。「3次予防」は、ケガや痛みの治療後に、再び同じ場所を傷めないよう、リハビリテーションの指導をします。内容は、一般的な疾患と同じで患部の柔軟性と筋力を上げるための運動器リハビリテーションです。

整形外科疾患は、早期受診と生活習慣改善がポイント

これまでの診療で印象に残ったことはありますか?

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お子さんのスポーツ障害では、治療の開始が遅れたために完治できなかったケースをたくさん見てきました。例えば「野球肘」は、成長が終了した後だと、肘の状態を元に戻すことは困難です。成長期のうちに治療をすることが肝心。受診のタイミングの違いで、将来有望だったのに甲子園に出られなかった子どもたちもたくさんいます。とても悲しいことです。こういう事態を避けるためにも、スポーツ強豪校、大人のスポーツチームにおいても、医師と連携しながら彼らが長く競技を続けられるよう、スポーツ障害の早期発見や体調管理をサポートする体制づくりが必要だと考えます。お子さんのスポーツ障害については、すぐにスポーツ障害に詳しい専門の医師がいるクリニックを受診してほしいと思います。

高齢者に多いという変形性関節症についてもお聞きします。一度変形した関節は治らないのでしょうか。

変形性関節症で変形した関節は、元の状態に戻ることはありません。しかし、それは症状が進んだ場合の話。この病気では、関節は突然変形するものではなく、患部に長期間ストレスがかかる生活習慣で徐々に悪化し、変形していきます。ですので初期段階なら、運動指導で痛む部位の筋力をつけていけば、症状の改善も見込めるのです。ただ、多くの患者さんは、痛みが和らぐマッサージだけを希望されて、運動は嫌がるんです。ですが運動をしないと症状はますます悪化していきます。たとえ手術を受けても、生活習慣を改善せずに、患部の体力がついていない状態のままであれば、術後も痛みに苦しむことに。人間は、死ぬまで「運動」「栄養」「休養」が必要といわれています。ですから当院では運動指導をメインに据えているのです。

最後に、読者に向けてメッセージをお願いします。

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整形外科を受診する理由は、たいていの場合痛みがあるからで、その理由は必ず見つかるはずです。それを調べて教えてくれるクリニックを受診してください。少しでも気になることがあれば、手遅れにならないうちにお気軽に当院へお越しください。

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