患者の年齢や口腔機能に応じ
健康につなげるための矯正治療の提案
きし歯科ファミリークリニック
(大分市/賀来駅)
最終更新日:2023/10/13
- 自由診療
「矯正治療」と言っても、その内容は非常に幅広い。 ゆふ高原線賀来駅から徒歩5分の場所にある「きし歯科ファミリークリニック」では、歯並びが悪くなる原因にアプローチする小児口腔育成や小児専用のマウスピース型装置を用いた矯正、そして永久歯に生え替わった後に行うワイヤー矯正・大人のマウスピース型装置を用いた矯正など幅広い矯正を提案しており、どの年代であっても対応可能な体制を整えている。「見た目の美しさだけではなく、健康につなげるための矯正になることを心がけています」と語るのは、主に中学生から大人の患者を対象とした矯正治療を担当する岸嘉子(よしこ)副院長。今回は副院長に、小児矯正との違いや院長との連携、矯正を行う際に大切にしている点などについて詳しく話を聞いた。
(取材日2023年9月7日)
目次
矯正治療は何歳からでも可能。年齢に応じた矯正を提案し、コミュニケーションを取りながら健康に導いていく
- Q大人の方の矯正治療は副院長が担当されているそうですね。
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A
院長が小児の口腔育成と矯正を担当し、私は主に中学生以上から大人の方の矯正を担当しています。小児矯正を行っても、中には引き続き矯正が必要な場合もあり、その場合は院長から私にバトンタッチします。小児矯正を受けていると、何もしていない場合に比べて顎もかなり広がって歯がきちんと並びやすくなっていることが望め、大人になって矯正を始める方よりも比較的短い期間で終わるというメリットも期待できます。どの年齢であってもその方に応じた矯正を提案できるという点は、当院の大きな強みの一つかもしれませんね。また矯正に年齢制限はありません。60代になってもワイヤー矯正やマウスピース型装置を用いた矯正を始められますよ。
- Qどんな矯正方法に対応していますか?
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A
ワイヤー矯正と、マウスピース型装置を用いた矯正です。顎の関節や不正咬合の状態を見極め、どちらの方法が適しているか判断します。矯正期間は2年ほどですが、前述したように小児矯正を受けた方はもう少し期間が短くなることも望めます。また親子やご兄弟で一緒に矯正に通うこともでき、上の子は本格的な矯正治療を、下の子は院長の口腔育成を受けるということも可能です。院長とは、例えば「この子は小児矯正が間に合うのでは?」「この子は次のステップが必要だとそろそろ親御さんにお伝えしないとね」など、情報共有を細かく行い、スムーズに矯正が行える環境になっているので、非常にやりやすいですね。
- Q矯正で特に注意されていることはありますか?
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A
マウスピース型装置で良いか、ワイヤー矯正が良いか、その見極めが大切です。もちろん患者さんのご希望を尊重しますが、顎関節に課題が多い場合はワイヤー矯正が適していますから、基本的なCTなどの検査に加え、頭・顔の骨格がわかる頭部エックス線規格写真、そして顎の運動機能を測定します。矯正計画が決まった後は、いずれの矯正も矯正装置のメンテナンスや進み具合を確認するために月に1度来院していただき、その時のお口の状況を必ず写真に収めます。こうしておくといつでも矯正記録の振り返りができるため、もし体調に変化があった場合などでも、それが矯正治療によるものか、そうでないのかといった判断にも有用なのです。
- Q矯正で心がけている点は何でしょうか?
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A
近年、口腔環境と全身の健康との関係が指摘されており、歯や顎の機能の改善を図ることで健康につながるような矯正をめざしています。例えば「前歯だけ矯正治療をしたいです」と希望されても、歯・顎全体のバランスが取れなければ不正咬合の改善は望めませんし、健康にもつながりません。目に見える気になる部分だけを矯正するのではなく、全体の口腔機能を踏まえた上で矯正を考えることが大事なのだと丁寧に患者さんにお伝えし、ご納得いただいた上で矯正に入ります。見た目の美しさ、そして噛み合わせや顎の動きなどの機能面が両立して初めて健康につながる、そういう矯正治療に導いていくことが重要なのだと心得て矯正にあたっています。
- Q矯正は長い期間に及びますが患者さんをどう励まされていますか?
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A
歯並びは一気に変わるものではなく、毎日少しずつ変化していくもの。なので患者さんご自身も最初の歯並びの様子を忘れていることも多いんです。それに、いくら矯正を始める際に「2年ほどかかる」と理解していても、途中で「まだかかるのか」と思ってしまうこともありますよね。そこで役立つのが先ほどの写真です。矯正前と毎月の写真がありますから、経過がわかると、やる気を再燃しやすいのではないでしょうか。またスタッフも写真の撮り方などを学び、矯正の記録、そして患者さんのモチベーション維持のために力を貸してくれていて、非常に心強いです。
自由診療費用の目安
自由診療とは小児口腔育成/5万円~、小児のマウスピース型装置を用いた矯正/35万円~、ワイヤー矯正/65万円~、大人のマウスピース型装置を用いた矯正/65万円~