見えないところは検診でチェック
予防歯科で健康と長寿につなげる
ごとう歯科クリニック
(豊中市/蛍池駅)
最終更新日:2024/06/25
- 保険診療
歯磨きの仕方はこれでいいのか、歯の色が変わってきた気がする、時々歯茎から出血するなどのちょっとした疑問や日常で感じる変化をそのままにしてしまっていないだろうか。「ごとう歯科クリニック」の後藤匡史(ごとう・まさし)院長と竹内謙一先生は「歯科医院は痛みがなくても、気軽に来てもらえる場所です」と笑顔で話す。「悪くなってから治療するより、悪くなる前に診させてもらいたい」と、予防歯科の周知にも力を入れる。かかりつけ歯科医機能強化型歯科診療所(か強診)でもある同院。厳しい基準を満たした環境で診療が受けられる上に、保険適用でメンテナンスも可能なため、患者のメリットも大きいだろう。歯を守ることは、自分を守ることと語る両先生に、同院で行うメンテナンスについて聞いた。
(取材日2024年2月22日)
目次
自分で見えにくく歯磨きもしにくい場所は、予防歯科で早期に発見。口腔のケアが健康につながっていく
- Qお口の手入れを怠ると、どのようなリスクがありますか?
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A
【後藤院長】お口の中には、数百種類もの常在菌がいます。お手入れしなければ、それらの菌が活発に動き始めて、骨が侵食されていきます。顎の骨は、家でいうところの土台ですから、土台が崩れると家が倒れるように、歯も抜けてしまうかもしれません。そして歯周病菌も増えていきますから、これも歯が抜ける原因に。最近は、インフルエンザなどのウイルス感染に、歯周病菌が影響していることも知られてきました。誤嚥性肺炎にかかるリスクも上がるため、高齢者施設で問題になっています。 【竹内先生】自分でお手入れしにくい場所は、誰にでもあります。当院は、虫歯になる前に磨きにくい場所を見つけるお手伝いをさせていただいています。
- Q定期的に歯科を受診する必要性について教えてください。
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A
【後藤院長】歯周病や虫歯は早期に発見する必要がありますし、口腔ケアは健康に直結していると考えられるので、歯科医院はぜひ定期的に受診してもらいたいです。毎日のお手入れについて「これでいいの?」と疑問がある、お茶をたくさん飲んで着色が気になっている、歯を磨くと出血するなども受診のきっかけになると思います。 【竹内先生】定期検診で「3ヵ月後にまた来てください」と言われることが多いと思いますが、これはケアして減った菌がまた増えだすのが3、4ヵ月後だからです。時々「痛くないのに来て、すみません」とおっしゃる方がいますが、そんなことはまったくありません。気軽に利用してもらうほうが私たちはうれしいのです。
- Q歯を守るために気をつけるべき生活習慣はありますか?
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A
【後藤院長】健康な生活を心がけることが基本ですが、一番大事なのは歯磨き習慣でしょう。ただ、歯に段差があると磨きづらいですし、歯の裏側は見えません。定期検診を上手に使って見えない部分はプロに任せるのが良いと思います。喫煙の習慣も、歯茎の健康にとってはあまり良くありません。血管が収縮することで血の巡りが悪くなり、歯茎に酸素が行き渡りにくくなって、結果、歯周病の悪化にもつながります。 【竹内先生】甘い炭酸飲料が好きな人やお酢を飲む習慣がある方は、摂取後に水を飲んだり、口をゆすいだりすると良いですね。口腔内が酸性に傾くと歯のエナメル質が溶けてしまうので、中性の状態に戻すよう心がけましょう。
- Q「予防歯科」ではどのようなケアを行うのでしょうか?
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A
【後藤院長】初診の方はエックス線写真も撮り、歯のチェックからしていきます。虫歯や歯茎に炎症や隙間がないか、詰め物があれば状態がどうかなどを診察します。ご自身で鏡を見る場合、正面だけで上顎の奥を見ることはほぼできませんから、ここで親知らずに気づくこともあります。その後クリーニングをして、最後にご自身でのお手入れがしやすくなるように、その人に合った歯ブラシの当て方やデンタルフロスの使い方を説明させていただきます。 【竹内先生】乳歯から生え替わる時期のお子さんの場合は、親御さんに仕上げ磨きのポイントをお伝えします。奥のほうの永久歯は、特に汚れがたまりやすいので注意してあげてほしいですね。
- Qこちらの歯科医院の特徴を教えてください。
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A
【竹内先生】院長とエックス線画像の読影を2人で行ったり、症状を引き起こす原因についてすぐに話し合ったりできるのも、2人体制だからこそできる当院の強みだと思います。 【後藤院長】当院は早くから予防歯科に注力し、かかりつけ歯科医機能強化型歯科診療所(か強診)でもあります。か強診となるには厳しい基準があり、そのすべてを満たさないといけません。当院の診療体制と姿勢が基準に沿っている、という証でもありますから、自信を持って患者さんに診療をご提案できると考えています。メンテナンスを保険診療で受けられるので、患者さんにとってもメリットが大きいと思います。