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原瀬 一郎 院長の独自取材記事

長良内科クリニック

(岐阜市/岐阜駅)

最終更新日:2023/05/30

原瀬一郎院長 長良内科クリニック main

岐阜市内を流れる長良川の川北の街にある「長良内科クリニック」は、真っ白で美しい開放的な外観が目を引く。道路に面した敷地には広い駐車場が整備され、自家用車での来院にも便利である。院長の原瀬一郎先生は、日本内科学会総合内科専門医として、生活習慣病の予防と治療、訪問診療に注力して地域医療に貢献している。クリニックの診療コンセプトは「先進の予防医療で健康長寿を支援すること」。ウェブ予約や問診、自動精算機を導入し、患者への配慮を怠らない原瀬先生に予防医療や健康管理のあり方、訪問診療への想いなど詳しく話を聞いた。

(取材日2023年3月29日)

健康長寿の支援をめざす、大人向けのクリニックを開院

ご開業に至るまではどのような経験をされてきたのでしょうか?

原瀬一郎院長 長良内科クリニック1

岐阜大学医学部卒業後に東京大学医学部で基礎研究に従事した後、地元である岐阜県に戻り、数ヵ所の基幹病院で部長職を務めました。その間に総合的な内科診療をライフワークに定め、研鑽を積みながら開業の準備をしていたのです。さらに見識を深めるためにアメリカの内科に関するセミナーにも参加するように。そのセミナーでは、内科医を「大人のための医師(Doctor for Adults)」と定義し、大人の健康問題のすべてに対処するよう求めていると知りました。そこで、私も健康長寿のための健康管理を任せていただける大人に特化したかかりつけ医でありたいと考え、小児科など他科を合わせて標榜することなく内科だけを標榜したクリニックを開業したという経緯です。

「先進の予防医療で健康長寿を支援する」がコンセプトとのことですが、診療内容を教えてください。

これからは予防の時代であると言われています。最近の医療の進歩により、日本人の大きな死亡原因であるがん・心臓病・脳卒中はかなり予防がめざせるようになりました。中でも心臓病と脳卒中は、高血圧症・脂質異常症・糖尿病などの生活習慣病が引き起こします。今後の人生も元気に過ごすことをめざして、食事や運動の改善と内服治療による生活習慣病のコントロールのために通院しておられる方が当院の患者さまの大半を占めます。健康長寿を手に入れていただくために、生活習慣病診療のほかにも、肥満の改善、禁煙治療、ピロリ菌の除菌、予防接種、健康診断、がん検診などに積極的に取り組んでいます。

どのようなきっかけで来院する患者さんが多いのでしょうか?

原瀬一郎院長 長良内科クリニック2

一番多いのは、健康診断で引っかかったという理由でいらっしゃる方です。健康診断で再検査になったとき、わざわざ仕事を休んで検査に行くのはハードルが高いですよね。でも、当院なら平日も遅くまで診療しているため、働いている世代の方でも通いやすいと思います。そのため、ホームページでも目立つところに「健康診断で引っかかったらどうするべきか」について記載していますよ。初診の方には、しっかり時間を割いて、健康診断での良くない結果を放置するリスクを伝えたり患者さまの生活習慣をヒアリングしたりした上で生活指導まで実施。その後、投薬が必要な場合も「この薬を飲んでください」ではなく、薬を飲む意味や何のための薬なのかまで、患者さまが納得できるよう説明します。時間はかかりますが「自分の生活を振り返れた」と思っていただけるとうれしいです。

測定データを視覚化し、治療への意欲を引き出す

たくさん部屋がありますが、どのように活用していますか?

原瀬一郎院長 長良内科クリニック3

生活習慣病の治療や肥満の改善、禁煙治療など、多岐にわたる診療を行っているため、患者さまとお話しするための部屋がたくさんあります。2つの診察室と問診室、検査室、減量や禁煙のための指導をさせていただく支援室、内視鏡室、エックス線室、処置室など、患者さまにわかりやすく、スタッフも移動しやすい造りが特徴です。問診室や検査室、支援室、処置室などはすべて個室にし、プライバシーにも配慮しています。一番大切なのが支援室で、看護師が患者さまがどんな生活をしているかを伺い、希望をくみ取りながら目標を立てるお手伝いをして適切な食事と運動習慣をサポートするための部屋です。

こちらのクリニックならではの診療の特徴を教えてください。

広範囲にわたる健康管理をするために最も重視しているのは、食事と運動の習慣を改善するための指導です。患者さま一人ひとりのお話を伺い、ご自身の目標まで積極的に取り組んでいただく「オーダーメイド生活指導」は、当院の強みでもあり、一番注力している診療です。体重、体脂肪率、肥満度、血圧、コレステロール、HbA1cなどのデータをグラフで出せるので、数値の経年変化が一目でわかります。「このグラフの数値を下げたいと思うと頑張れます」と笑顔で話される患者さまを見られると、医師としても取り組んで良かったと感じると思いますね。また、健康診断や血管年齢を調べるための脈波検査などの年間スケジュールを当院で作成し、時期がきたらこちらからお声がけをしています。「健康管理は信頼できる長良内科クリニックに任せている」とすべての患者さまに思っていただけるように、今後も努力を続けていくつもりです。

患者さまとの向き合い方で、心がけていることはありますか?

原瀬一郎院長 長良内科クリニック4

「患者さまを褒める」ことです。皆さま一生懸命に治療に取り組んでおられるので、そのモチベーションを上げるのも医師の役目。治療にあたっては、患者さまに実現してもらいやすいような選択肢から説明していきますが、最終的にはご本人の主体性を優先して選択していただいています。患者さまが事前に看護師にお話しいただいた内容をもとに診察を行うので、診察室では時間に余裕を持って患者さまとお話しできます。

訪問診療で地域の高齢者を笑顔に

スタッフの皆さんとの連携について教えてください。

原瀬一郎院長 長良内科クリニック5

現在、看護師と医療事務員の11人がそれぞれの持ち場で活躍しています。問診室でのヒアリングや各種測定、診察室での電子カルテの入力は専任スタッフに任せ、院内に12台あるパソコンで瞬時に情報共有することが可能です。スピーディーな対応のおかげで、私は患者さまとのコミュニケーションに十分な時間が割けています。私が期待する以上に優秀なスタッフがそろっており、全員一丸となって患者さまの健康長寿の支援のためにまい進しています。スタッフの頑張りを見ていると、私自身も励みになりますね。これからもスタッフと力を合わせて患者さまを支えていきたいです。

訪問診療も行っているそうですね。

訪問診療は開業当時から続けていますが、最初は数人の患者さまだけでした。しかし、今では個人宅と施設を合わせて、多くの患者さまとお付き合いしています。訪問診療は、高齢で通院困難な寝たきりや認知症の方々を対象に行い、体調の現状維持が目標です。心筋梗塞・脳梗塞の再発防止や床ずれ、便秘や排尿障害の改善、認知症への対応などが主な治療内容ですね。訪問診療の患者さまの中には、意思疎通がまったくできない方もいらっしゃいますが、だいたいの方は「よく来てくれたね」と喜んでくれます。個人宅にも訪問させてもらっていますので、ご家族さまとの会話も楽しませてもらっていますよ。患者さまやご家族さまの会話が聞けたり笑顔を見られると、外来とは違ったやりがいを感じます。田舎の地域密着医療の良さは、こういったところにあるのではないでしょうか。

クリニックの展望と読者に向けてメッセージをお願いします。

原瀬一郎院長 長良内科クリニック6

人生100年時代と言われる時代になりました。いくつになってもご自身の身の回りのことができないと人生が楽しくなくなってしまうので、予防できる病気は予防して健康に長生きしてもらいたいと考えています。脳梗塞、心筋梗塞は予防がめざせる病気です。きちんと予防するための生活習慣を身につけて、健康寿命を長くしていきましょう。もし、健康診断で悪い結果が出ても、悲観的にならずに前向きに取り組んでいきましょうね。当院にも「健康診断で引っかかった」と相談に来る30~50代くらいの方は多数います。お話をお伺いして、生活習慣を改善するために一緒に頑張ります。また、訪問診療に関しては、これからますますニーズの増加が予想されます。当院も今後は診療体制をさらに充実させ、これまで以上に地域医療に貢献していく予定です。

自由診療費用の目安

自由診療とは

健康診断(身体計測+胸部エックス線)/5500円
健康診断(身体計測+胸部エックス線+心電図+血液検査)/9900円
インフルエンザワクチン/3300円
肺炎球菌ワクチン/8800円
B型肝炎ワクチン/6600円
麻疹風疹混合MRワクチン/9900円
子宮頸癌ワクチン/2万9700円(9価)・1万6500円(4価)
ピロリ菌検査/2140円、ピロリ菌検査+除菌治療/初日6500円・後日4120円

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