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多和田 忍 院長、幅 麻里子 先生の独自取材記事

たわだリハビリクリニック

(名古屋市港区/戸田駅)

最終更新日:2020/04/01

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名古屋市港区、戸田川緑地にほど近い住宅地に位置する「たわだリハビリクリニック」。院長を務める多和田忍先生は明るく笑顔の絶えない医師で、小児リハビリテーションを中心に整形外科、小児整形外科で研鑽を積んできた。「子どもが成長した後も継続してリハビリテーションに取り組める場所をつくりたい」と考え開業し、現在は整形外科の幅麻里子先生と2人体制で診療に取り組んでいる。「愛にあふれたクリニック」をテーマに、温かみのあるデザインの院内では子どもから高齢者まで、幅広い年齢層の患者がリハビリに励む。多和田院長の診療に対する熱意、そしてその熱意を支える幅先生の優しく温かな思いに、話を聞く側の胸も熱くなる、そんな取材となった。
(取材日2017年7月19日/再取材2018年7月26日)

自分にできることを体現し続け、たどり着いた医院開業

多和田院長の開業までの医師としての歩みを教えてください。

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【多和田院長】医師をめざすと決めたのは、高校3年生の頃です。その頃の私は、ある映画の影響から障害児のリハビリに興味を持っていた時期でした。映画の中で描かれていた、障害者療育施設で療育を受ける子どもと言語聴覚士の交流にとても感動して、漠然と小児リハビリテーションに取り組んでみたいと考えていたんです。そんな時に、友人の「医師になる」という宣言を目の当たりにし、「もしも自分にその力があるのなら、医師として携わっていきたい」と強く感じ、小児リハビリを専門とする医師をめざすことを決めました。ただ当時の母校にはリハビリテーション科がなく、まずは整形外科に入局して研鑽を積むことに。大学卒業後はいくつかの総合病院で整形外科の医師として経験を積んだ後、成人患者さんのリハビリに従事。妊娠・出産を経て、名古屋の療育センターで18年間にわたって小児リハビリに携わってきました。

開業の経緯について教えてください。

【多和田院長】リハビリ中心のクリニックは前例も非常に少なく、私自身開業は「できないもの」と考えていました。ただ勤めていたセンターだと、患者さんは18歳を過ぎると“卒業”しなければいけません。そこに大きなジレンマを感じてもいました。そして、「年齢や地域の制限なく診療していくためには、どうすればいいか」と発想を転換し、開業の道を模索し始めたのです。さまざまな現場を見させてもらう中で、「自分にできる形」を見出すことができ、開業に至りました。「自分がやらないでどうするの」、その一心でしたね。開院にあたって、患者さんやご家族が楽しく過ごせる環境づくりを大切にしつつ、患者さんが院内で過ごすことで、自然と診察に役立つ情報が得られるような設計を意識しました。お子さん向けのプレイルームをマジックミラー越しに見られる設計にしたのも、お子さんの自然な動きを観察するためなんですよ。

幅先生が診療に加わるようになったのはいつ頃のことですか?

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【幅先生】5年ほど前から週に1回、診療に入ることになり、常勤となって4年目になります。長らく整形外科の勤務医を続けていたのですが、数年前から自分の将来について考える機会が増えてきまして。そんな時に多和田院長にお声がけいただいたんです。それまで当院では小児の患者さんも、成人された患者さんもすべて、院長がお1人で診てこられました。とても大変なことだったと、想像に難くありません。それならば、一般整形外科で幅広く経験を積んできた私が加わることで、少しでもお力添えできたら、と思ったんです。お声がけいただいたことは、私にとってとてもうれしいことでしたね。

常に愛を持って患者と家族を支える

診療で心がけていることは何ですか?

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【幅先生】患者さんの主訴や思い描く治療のゴールをくみ取りながら、できる限りご意向に沿えるような治療を提案していくことですね。あとは、時間の許す限り患者さんや付き添われているご家族の、何げないお話にも耳を傾けています。お子さんのリハビリに付き添うお母さんも、実は腰に不調を抱えていた、といったこともあります。患者さんだけでなくご家族にとっても、相談しやすい雰囲気をつくっていくことは大切ですね。
【多和田院長】ありがたいことに日々多くの患者さんに来院していただいていることもあり、待ち時間が長くなりがちで……。ですので、せめて「ここへ来て良かった」と思ってもらえるように、不安を少しでも軽くできるように、と常に心がけています。でもこれは医師だけの頑張りではどうにもならないもの。看護師や受付スタッフ、理学療法士をはじめとしたセラピストの気遣いもあってこそ、実現できているのだと感じています。

スタッフの皆さんの協力も欠かせないのですね。

【多和田院長】とっても重要です! ベテランの方も多く、それぞれが自分で考え行動してくれているのは、本当にありがたく感じています。私も毎日、空き時間にスタッフ一人ひとりとしっかり話すことを心がけています。特にセラピストがリハビリを担当した患者さんについて報告してくれる時間は、医師とセラピストが同じ方向を見据えるためにも欠かすことのできない大切な時間です。
【幅先生】密な連携につながりますし、やり取りする際の距離が近いことも、特徴の一つです。処置中に何げなく患者さんが口にしたことや、ご家族のご様子などを、すぐに共有してもらえるので、頼もしい限りです。

その他、力を入れていることはありますか?

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【多和田院長】私は足の治療も専門としていますので、特にインソールを用いたさまざまな症状の改善に力を入れています。市販のものと異なり、体全体の動きを変えるためのもので、腰や膝の痛みの改善にもつながるんですよ。足の捻挫の再発予防に用いることもお勧めしています。捻挫は痛みを取ることに目が行きがちですが、足首のぐらつきを放っておいてしまうと変形にもつながり、膝や腰の痛みの原因となることがとても多いのです。それを防ぐためにも、しっかり原因や患者さんの背景を理解し、適切な解決に導かないといけませんね。

患者とともに歩み、喜びを分かち合える医療をめざして

開院から現在までを振り返ってみていかがでしょうか?

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【多和田院長】改めて、「18歳以降もリハビリを継続する重要性」を痛感しました。10代後半でリハビリをやめてしまうと、20~30代となった頃に機能が再度低下する、“二次障害”となってしまうことが多々あります。それを防ぎ、手に入れた機能を維持するためにもクリニックの存在は不可欠だと強く感じています。一方で、開業前は障害者の方が多いクリニックということに対して、地域の皆さんから少なからず反発もあるかもしれないと思っていました。でもそんな心配は無用だったと言い切れるほど、皆さんとても温かい方ばかりで。患者さんや地域の皆さんに支えられて、ここまでやってこられたのだと感じています。

皆さんの原動力とは何でしょうか?

【多和田院長】リハビリによって、できなかったことができるようになったその時に立ち会えることが、何よりの喜びです。患者さんやご家族の頑張りに寄り添うことで、私たちも元気と勇気をもらっているんですよ。皆さんの姿を見ていると、私たちも「何かできるはず!」と感じて、自然とフットワークが軽くなれるんです。数年前に私の母校にもリハビリテーション科ができ、私も一昨年から講義をさせてもらえるようになりました。講義では、障害者スポーツ「ボッチャ」の選手をされている当院の患者さんをお連れすることもあるんです。何かに熱意を持って取り組む患者さんとのふれあいを通して、これから医師になる若い方にも響くものがあればいいなと思っています。

今後の展望についてお聞かせください。

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【幅先生】これからもクリニック一丸となって、患者さんとそのご家族に頼っていただける診療をしていけたらと思っています。時代の流れもあり、当院でも少人数ではありますが、介護保険での通所リハビリに対応するようになりました。今後よりニーズが高まってくるでしょうから、力を入れていきたいです。
【多和田院長】これからもずっと、患者さんが安心して通院し続けられるためにも、私の次を担ってくれる医師をここで育てていきたいですね。また私がクリニックの外に出て、さまざまな職種の方に当院で培った経験を生かしたアドバイスができたら、と思い描いています。予約制をとっていますが、予約なしでの診療にももちろん対応しています。お電話をくだされば、状況に応じた診察の配慮もいたしますので、何かあったら気軽にクリニックへご相談ください。

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