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村井 道典 院長の独自取材記事

むらいクリニック

(大垣市/大垣駅)

最終更新日:2019/08/30

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大垣市大井にある「むらいクリニック」は2009年に村井道典院長が開業。クリーム色を基調とした2階建ての落ち着いた院内には、1階に待合室と診察室、2階に入院室を設置し、耳鼻咽喉科とアレルギー科を基軸に小児から高齢者までの幅広い悩みに応えていく。注力している睡眠時無呼吸症候群の治療では、入院による精密検査と診断を行い、適切な治療方法を提案。「睡眠の質は病気と密接で、いびきや睡眠時無呼吸症候群の治療は合併症を防ぐことにもつながる」と村井院長は語る。モットーとする「安全で温かみのある医療」について深く聞いた。
(取材日2019年8月1日)

専門性を生かし耳鼻咽喉科ならではの検査と診断を実践

開業にはどんな思いを込められましたか?

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耳鼻咽喉科は、耳・鼻・喉・舌・頸部が専門領域となります。開業する前に勤務していた岐阜大学医学部附属病院では手術を、大垣市民病院ではがんの治療を中心に取り組んできました。勤務医として培ってきた経験を生かし、自分の好きなスタイルで診療していきたいという思いがあり開業に至りました。大きな病院で検査を受けるとなると、料金面や時間的なことでハードルを高く感じてしまう患者さんは少なくありません。もう少し気軽に来院できるような体制をつくることで、地域の方々のお役に立てるのではないかと考えました。また、中耳炎や喉の痛み、花粉症などで内科や小児科に行かれる方がいらっしゃいますが、まずはその領域の専門である耳鼻咽喉科に来ていただきたいですね。専門家ならではの視点で処置をしていくことで早期発見、早期治療の手助けができればと思っています。

どんな医療理念や診療方針をお持ちですか?

方針としては、安全で温かみのある医療を幅広い年代に対して提供すること。そして、診療に来られた方が納得され、来て良かったと思っていただけるような場でありたいと思っています。また、地域社会に貢献していくことも大切にしています。現在、幼稚園や小・中学校の学校医として就学時検診に出向いたり、学校保健委員会では年に2~3回PTAの方や先生との会議に参加しています。看護学校の非常勤講師も務め、昼休みを利用して教えに行っています。僕はもともと岐阜市が地元ですが、大垣市民病院をはじめ西濃地域に深い縁がありました。地域への恩返しの気持ちで、常に先進的な知識を取り入れるよう努力し、質の高い医療を提供することをめざしています。

医療機器や検査設備について教えてください。

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検査機器にはエックス線やエコー、聴力検査、内視鏡、鼻や喉を診る機械、心電図などを取りそろえています。そして、注力している睡眠時無呼吸症候群では入院施設を備えていますので精密な呼吸機能検査を行うことが可能です。ただ、入院前には内科的な合併症を調べるスクリーニングが必要で、心電図や胸のエックス線検査を行います。鼻腔通気度検査は鼻の通り具合を客観的に診る検査で、鼻腔の抵抗値を調べるのに役立っています。また、OAE(耳音響放射)や難聴、めまいや重心動揺、耳管機能など耳に関連する検査を受けられる患者さんも結構多いですね。

入院施設を整え睡眠時無呼吸症候群の精密検査に対応

睡眠時無呼吸症候群の治療に力を注がれていますね。

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当院では2階ワンフロアに完全個室4部屋の入院施設を設けており、終夜睡眠ポリグラフィー検査を行うことができます。簡易検査と違ってより精密な検査と診断が可能ですし、臨床検査技師や看護師からなる専門スタッフが対応させていただきます。睡眠時無呼吸症候群の検査は、一般的な病院だと昼から入院し、1~2日かけて行うので、仕事を休まないといけないケースがほとんどだと思いますが、当院では夜仕事を終え9~10時に来ていただき、寝ながら検査を行って朝の5~6時に帰宅していただくので、仕事を休まずに検査を行うこともできます。

検査にはどんな患者さんが来院されていますか? 

睡眠時無呼吸症候群の場合、いびきがうるさいことをご家族や周りの方から指摘された、昼間眠くて仕事や勉強に差し支える、といったことで来院される方がほとんどです。この病気は、高血圧症、狭心症や脳梗塞、くも膜下出血などのリスクが上がったり、糖尿病を悪化させたりする可能性があります。頭に酸素が届きにくく脳機能が低下することで認知症にもつながる場合も。また、眠りの質が損なわれますので、運転をする方は居眠り運転にもつながりかねません。最近ですと運送会社や鉄道会社が全職員に対し、スクーリング検査を行うような仕組みがあり、引っかかって精密検査に来られる方も多いです。ご家族に指摘されればいいんですが、無自覚で何度も交通事故を起こしていた患者さんがやっと来院されて、調べたら重度の睡眠時無呼吸症候群だったという方もいらっしゃいます。年齢は2~3歳くらいから上は100歳までの方がいらっしゃいます。

小さいお子さんも訪れるのですか?

中年の太った男性がなりやすいイメージを持ちやすいでしょうが、実は小児や女性も意外と多いんですよ。お子さんの場合は、いびきを親御さんから指摘され来院されます。そのほか、落ち着きがない、集中力がない、きれやすいなどメンタル部分に関係したり、成長とともに学力の低下につながることもあり、大人とは違う症状が現れます。女性の場合は、日本人特有の小顔の方で小さい顎の中に舌があると喉の間口が狭くなりがちになり、いびきをかいてしまう方は多いです。あとは、妊娠や更年期に伴うホルモン状態の変化によって発症される方もいます。顔つきに関係するので、痩せている方でも起こり得るものです。少しでも気になる方は、きちんと検査を受けられることをお勧めします。

睡眠時無呼吸症候群の治療について伺います。

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「CPAP」といって、鼻に装着したマスクから空気を送り一定の圧力をかける方法が基本的です。慣れるまでは大変だと感じられる患者さんもいらっしゃるので、そこは僕たちがうまく誘導していけるような工夫をしています。月1回の通院が必要ですが、慣れるまでの最初の1~2年はいろんな問題点が出ますので、一つ一つクリアにしていきます。ほかには、鼻や喉、顔の形といった部位診断をしっかりとした上で、手術やマウスピース型装置、飲み薬やレーザー治療など患者さんに適した治療法を提案しています。睡眠時無呼吸症候群の治療は、合併症の予防にもつながりますからとても重要です。生涯的な治療にはなりますが、患者さんのモチベーションを保つためにクリニック新聞を作成するなど、病気の知識をつけていただくサポートにも力を入れています。

スタッフ一丸となり、地域医療の質の向上をめざす

禁煙治療についても注力されているそうですね。

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禁煙治療では、保険診療内で治療の場合は、3ヵ月間を目安に飲み薬を使っていきますが、重要なのはメンタル的なサポートだと思っています。共感しつつ、励まし合い、時には厳しく意識を変えないとタバコはなかなかやめられません。喫煙している方は分泌物が多くなり喉の違和感や花粉症の悪化につながったり、喉頭がんのリスクも上がったりします。今は電子タバコの利用者も増えていますが煙が出ない・見えにくい分、電子タバコは受動喫煙になりがちで、周りの方が知らない間に煙を吸ってしまうこともあります。患者さんには親身になって相談に乗っていくことを心がけています。

どんなスタッフが活躍していますか?

当クリニックは入院施設がありますから、看護師は非常勤含め5人、臨床検査技師が4人、事務員が非常勤含め5人がシフトを組みながら責任を持って取り組んでくれています。簡単な分野ではないので月日を重ねて勉強する必要があり、学会やいろんな研究会にも積極的に参加したりして、いろいろな実践を踏まえ向上している姿が見受けられ、心強いですね。スタッフの活躍が患者さんの満足感に反映されることを願っています。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

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耳鼻咽喉科のかかりつけ医として地域の方に多くご利用いただいていますので、皆さんのニーズに応えていきたいと思っています。僕は長年、睡眠時無呼吸症候群を中心に睡眠医療分野に力を注いできました。いい睡眠を取るためには質より量と言われていて、睡眠時間が短いとめまいやうつ病など精神疾患や不定愁訴などいろんな訴えが多くなります。現代人は睡眠を確保できない人も多いですが、なるべく6時間以上の睡眠を取ってほしいと思います。また、目や鼻、喉、アレルギーの分野で困っていることがあれば気軽に相談してください。

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