本多 忠之 院長の独自取材記事
ほんだ歯科クリニック
(神戸市東灘区/御影駅)
最終更新日:2022/10/14
阪神本線御影駅から徒歩1分のアクセス至便な場所にある「ほんだ歯科クリニック」。ファミリー層が多く住む地域に位置し、一般歯科、小児歯科、矯正歯科、インプラント治療、審美歯科と幅広く患者の要望に応えている。本多忠之院長は特に予防歯科に力を入れており、信頼できるスタッフとともに虫歯や歯周病からはもちろん、体全体を病気から守る取り組みを行っている。今回、本多院長に歯科医師をめざしたきっかけや心がけていること、今後の展望などを聞いた。
(取材日2020年2月6日/再取材日2022年7月13日)
わかりやすさを重視した説明で予防歯科に尽力
2009年に開業して今年で13年ですね。現在の患者層や、患者さんの意識の変化について教えてください。
当クリニックがある東灘区周辺は、ファミリー層を中心とする若い世代がたくさん住んでいるエリア。そのため日中は、女性や子どもの患者さんが中心ですね。夕方になると、通勤で御影駅を利用する会社員の方も増えます。いずれにしても皆さん自分の歯に対する関心が高い方が多いです。特に最近は、口腔内の細菌と全身疾患との関係がクローズアップされていることもあり、2009年の開業当初よりもいっそう、メンナンスを大事にしたいと考えている方が増えてきているように感じています。
なぜ先生は「予防歯科」を大切にされるようになったのですか?
すでにご自身の歯を大切に思っていて、ケアを大切にされている方が多いので、さらに手助けできるようしたいと「予防歯科」への取り組みに力を注ぐようになりました。患者さんとお話しする際には、まず歯周病の成り立ちの話をして、また何のために歯周ポケットの検査をするのか目的もしっかり伝えるようにして、根本から理解していただけるよう努めているのも同院の特徴です。さらに適切な磨き方をお伝えしたり、患者さんのお口に合った歯ブラシの処方を行ったり、磨き残しが多い場所やグラフ化した歯周ポケットの数値などをまとめたオリジナルの資料もお渡ししたりと、正しいセルフケアの習慣化やモチベーションの維持に努めています。
どんな主訴が多いのでしょう。コロナ禍を経て今、注意すべき点があれば教えてください。
主訴としては、日頃から歯のケアはしているけれど虫歯になってしまったという方や、お子さんの歯並びを心配して矯正治療を希望する方が来られます。また、コロナ禍のマスク生活による口腔内の乾燥も見られます。乾燥により口の中の唾液が少なくなると細菌が増殖し、虫歯や歯周病のリスクが高まります。さらに在宅勤務により、ついついおやつに手を伸ばしてしまうという方も多いですよね。食事をすると口の中が一時的に酸性に傾きますが、唾液の作用等によりアルカリ性へ戻り、再度虫歯になりにくい状態となります。ところが、ダラダラと間隔を開けずに食べていると酸性の状態が続いてしまい、虫歯が発生しやすくなってしまいます。決まった時間に食べるなど、規則正しい食生活を心がけることが大切です。
歯科医師は患者の人生を救うことができる仕事
歯科医師をめざしたきっかけを教えてください。
祖父と父が歯科医師で、小さい頃からずっと2人の背中を見て育ち、やりがいのある仕事だと感じていました。特に印象的だったのが、高校生の時に父と交わした会話です。父がある患者さんの口腔内に怪しいものを見つけたので、すぐに大学病院を紹介したところ、口腔がんだったことがわかったというのです。当時はまだ口腔がんの認知度も低く、人の生死に関わる病気を見つけて患者さんの救うことができる父を尊敬しました。そして、自分も患者さんの人生を救えるような歯科医師になりたいと思ったのです。この思いは私の歯科医師としての原点になっています。
これまでのご経歴は?
大学の歯学部を卒業後、大学院に進み、歯の詰め物やかぶせ物の材質について研究しました。歯に装着した後も汚れがつきにくく、二次虫歯につながらないような材質は何か、といったことを各企業などと協力して研究していましたね。その後、姫路のクリニックで勤務医として6年勤め、インプラント治療をはじめ、さまざまな治療を経験させてもらいました。当時の院長からは、患者さんの抱える今の痛みだけを解決することにとらわれないこと、口の中全体を見て、その後に起こり得ることを予測して総合的な治療計画を立てることを叩き込まれました。そして大事なのは、患者さんにしっかり伝えること。これらの経験が患者さんへの説明を丁寧に行う今のスタイルにつながっていると思います。
そうして、2009年に御影で開業されたんですね。
地元の神戸で開業したいと考えていました。ここは窓が大きく、光がたくさん入るんですよ。この明るさが気に入って開業場所をこちらに決めました。患者さんも診察室に入ると、「明るくて気持ちが良いですね」と言ってくれるのがうれしいですね。一番日当たりが良い診察台では、本当にポカポカと温かくて寝てしまう方もいらっしゃるぐらいですよ。歯科というと、痛い・怖いというイメージがありますが、明るい場所にすることで、そのイメージを少しでも変えられるのではないかと思っています。実際、私自身もとても明るい気分で仕事ができますし、気持ちもオープンになります。おかげで患者さんとのコミュニケーションも弾みますね。
スタッフさんについて教えてください。
医師である私の他、歯科衛生士3人、歯科助手2人のメンバーで日々の診療にあたっています。スタッフが講習会に参加しやすい職場環境をつくっており、学んだ内容を、他のスタッフと共有してクリニック全体のスキルアップにつなげていけるよう取り組んでいます。また当院では、患者さんごとに専属の歯科衛生士がつく体制を取っています。継続して担当することで、歯科衛生士側は症状の変化や状況を理解しやすく、会話した内容をメモしているのでコミュニケーションも取りやすいですし、患者さん側も前回の様子を知っているスタッフに診てもらえる安心感があるなど、さまざまなメリットがあると感じています。
アットホームな雰囲気で、本音を伝えやすい関係を築く
お子さんも多く来られるそうですね。
はい、3歳から5歳ぐらいのお子さんも多く来られます。保育園や幼稚園などの歯科検診で所見があったときに、「初めての歯医者さん」として来ていただく場合があります。そういう時は、お子さんが歯科嫌いにならないように心を配ります。なぜなら、一度怖い・痛いなどのトラウマがついてしまうと、就学以降、歯が痛くても痛くないと嘘をついてしまう子が多いのです。そして我慢できなくなって歯科に来た時には、かなり虫歯が進行し、大がかりな治療が必要になっていることも。ですから、最初がとても肝心です。お母さん方に何度か連れて来てもらう中で、お子さんの様子を見つつ、まず歯科に慣れるための練習を始めます。慣れてくるとスムーズに口の中を見せてくれるようになるんですよ。開業当初から来てくれていた子が、今中高生になって通ってくれています。そんなふうに成長を見守ることができるのが、歯科医師としての喜びですね。
プライベートはどのようにお過ごしですか?
実は草野球が好きで、月に1、2回は練習をしています。現在歯科医師会の軟式野球部に所属しており、年に数回は試合に出ています。今は、近畿・北陸地区大会で優勝することを目標に仲間と一緒に頑張っていますよ。野球を始めたのは大学から。それもテニス部に入ろうと思っていたのを、たまたま隣に座っていた友人らに誘われて入部したのがきっかけです。それが今では生涯の趣味として楽しむまでになっています。
患者さんと接する際に心がけていることは何ですか?
私がめざしているのは「アットホームなクリニック」です。口の中のことはもちろん、家のことや普段のことといった雑談を通して、私もスタッフも患者さんとコミュニケーションを取るように心がけています。そうすることで、患者さんとの間にある垣根を越えて、その方の本音を知れるように思います。本当に相談したいこと、実は気になっていること、家族の歯のこと、楽しいこと、困ったこと、何でも打ち明けたくなる、話したくなる存在でありたいと思っています。
読者へのメッセージをお願いします。
忙しいからこそ日々のセルフケアをしっかりと、とお伝えしたいですね。そして3~4ヵ月に1回はプロによるメンテナンスを受け、口腔内の状態を整えることが大切です。今後も、地域のかかりつけ医として皆さんに寄り添っていきたいです。皆さんが気軽に頼れる地域に根差したクリニックをめざして尽力していきます。
自由診療費用の目安
自由診療とは成人歯列矯正(全顎、ワイヤー)/80万円、小児矯正(混合歯列期)/30万円、マウスピース型装置を用いた矯正(片顎)/25万円~、セラミックインレー/4万、セラミッククラウン/7万円、ホワイトニング(オフィス初回)/5000円、ホワイトニング(2回目以降)/8000円、ホワイトニング(ホーム)/3万5000円、ホワイトニング(デュアル)/5万円、インプラント/30万円、入れ歯/5万円~
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。