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三ツ口 由紀子 院長、三ツ口 秀幸 理事長の独自取材記事

整形外科 京命クリニック

(名古屋市千種区/自由ヶ丘駅)

最終更新日:2020/08/27

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地下鉄一社駅から車で約10分。住宅地の真ん中にある「整形外科 京命クリニック」は2009年4月に開業以来11年目を数える。理事長の三ツ口秀幸先生、院長の三ツ口由紀子先生は、整形外科全般はもちろん、専門であるリウマチの治療をはじめ、骨粗しょう症、スポーツに関連する疾患など幅広く対応。またさまざまなリハビリテーションに力を入れ、施設を増設しているほどだ。三ツ口院長は明るく気さくな人柄が印象的。それはスタッフにも波及しているようで、院内からは和やかな雰囲気が伝わってくる。誰もが快適で心も体も健康に過ごせるような医療貢献への切実な想いなどを、たっぷりと聞いた。
(取材日2020年6月22日)

生涯楽しい人生を、理想から現実へ

開業の経緯から現在までの歩みをお聞かせください。

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【院長】高齢の方が楽しく元気に暮らせることを理想としてきました。病院に勤務していた時代も手術などを手がけて充実していたんですが、どうしても患者さんと親身にかかわれる時間が少ないと思っていたんです。病院では、頻繁に通い何時間も待ってくださる高齢の方がたくさんいらっしゃいました。その理由は「安心したい」とか「状態が良くなっていることを確認したい」という気持ちなのかなと。そういう患者さんの気持ちに対して、少しでも応えたいと思ったのが最初の動機です。私がめざす診療スタイルと開業に向けての理事長との意見が一致したことで開業を進めることとなりました。患者数は徐々に増えてきましたが、この10年で最大のピンチは先日からの新型コロナウイルスの問題ですね。少しでも安心してご来院いただけるよう、院内の除菌対策はしっかり行っています。

施設全体の構造を教えてください。

【理事長】ここ本館が一番中心で、1階に診療部門、2階にリハビリテーション室という構造になっています。向かいの「Blue Leaf(ブルーリーフ)」という棟はリハビリ施設で、介護保険を使ったリハビリと医療保険のリハビリどちらも行えるようにと考えて設計しました。また、本館とブルーリーフでは疾患を分けていて、本館は痛みの強い人がリラックスしたり痛みを取ったりすることを中心としています。一方のブルーリーフは、運動をしっかりやって筋力をつけてもらうことを目的に開設した施設なんです。例えばスポーツに関連する疾患に特化した対応や、より動くことをやろうとすると、本館だけではスペースが不足していました。それで、もう少し場所を確保できればリハビリの内容も広げられると考えて増設したんです。患者さんが自分で健康維持できるところまで持っていきたいという想いは常に持っていますね。

どのような相談をされる患者さんが多いですか?

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【院長】われわれ2人とも基本的には手の外科治療をやってきたんですが、実際このクリニックでは、骨粗しょう症やリウマチ、スポーツ障害などの治療に力を入れています。午前中は高齢の患者さんがほとんどで、夕方以降は会社帰りの方や学校帰りの学生たちが増えます。患者さん全体では圧倒的に高齢者が多いのですが、学生さんもスポーツ復帰をめざし、リハビリに熱心に通われています。スポーツに関わるけがや疾患では、外傷、やり過ぎで痛みを生じるスポーツ障害、腰椎分離症、アキレス腱断裂など、いろんな方が来られます。また術後早期のリハビリも対応しているので、名古屋大学医学部附属病院や名古屋第二赤十字病院、愛知医科大学病院といった近隣の病院で手術をしてこられた方々も通院してくださっていますね。

患者の求めるところを繊細にくみ取る

診療方針と、具体的に心がけていることを教えてください。

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【院長】疾患が治るだけでなく気持ちまで元気になってほしいというのが、クリニックを始めた一番の理由にもなっています。そのために患者さんが治療に前向きであったり、何をすれば良くなっていくのかを理解していただいた上で治療にあたることが大切です。治療を説明する時には、流れや全体的な考え方をまず大まかにお話しして、そこから少しずつ細かいところをご理解いただけるよう心がけています。また、要望などを上手に表現できなくて、いろんな言い方をされる患者さんも多いので、本心がどこにあるのか気をつけて見るようにしています。主人と2人で診療を行っているので、患者さんの話を丁寧に聞ける部分は大きいと思います。方針なども自分だけだと思いつかないようなこともあるので、やっぱり主人の存在は心強いですね。

理事長と院長の役割分担はありますか?

【院長】医師としての役割分担はあまり意識していないんです。ただ、似たような治療をやっていても、患者さんによっては「○○先生がいい」と言われることもあります。また、女性医師しか駄目という患者さんもいらっしゃいますので、そういったときには私が対応しています。宗教上の理由とか、男性はどうしても苦手とか、疾患の部位によって先生を選びたいという場合もありますので理事長と連携して診療にあたっています。

女性のためのリハビリにも注力されているとか。

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【院長】例えば尿漏れなどは男性医師に言いにくいですよね。お産前後の腰痛で来院される方も多いです。乳がんの術後がつらいなど大きい病院ではリハビリができなくて困っている方も多くいらっしゃいます。リハビリ分野は整形外科が得意分野。皆さんが思う以上に対応できる範囲も広いんです。例えば、尿漏れがある方で、実は骨盤周辺や腰に問題があることもあります。総合的に診て改善への手助けができます。女性のリハビリでは部屋を区切って診察しているので、年齢や症状を問わず気軽に受診してもらえたらいいなと思います。また、女性に限らず、痛みや痺れを我慢している方は多いと思いますが、検査したら意外な原因があることもあります。我慢していたことや、違和感から解放されれば毎日がハッピーですよね。治療が必要ないとわかれば、それはそれで元気になって落ち着く方もいます。誰でも快適に過ごせたほうがいいですから、何でも気軽にご相談ください。

めざす医療との狭間で

こだわりの設備はありますか?

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【院長】リハビリ室に反重力トレッドミルというトレーニング機器があり、足にかかる負担をコントロールできるんですよ。術後で半分までしか体重をかけてはいけない患者さんがいたら、負担をコントロールすることでバランスの良い歩き方を練習したり、筋力の弱い方も歩行練習ができます。股関節や膝がすごく痛いという方などは、うまくコントロールすると左右均等に筋力を使うことができるので、バランスを保ちながらトレーニングができるんですよ。股関節の痛みがひどかった方でも早くから筋力トレーニングに取り組めるので、患者さんから「ありがとう」と言っていただくことも多いんです。

この10年、20年を振り返って、症例に何か変化は見られますか。

【院長】骨粗しょう症はかなり増えたと思います。いまだかつてない、誰も経験したことのない高齢化社会に突入したので、その影響を実感しますね。骨粗しょう症の治療は骨折の予防などにもつながるので、ある程度の年齢になったら意識してほしいんです。今は、投薬だけでなく注射を使った治療法もあります。また、骨粗しょう症の治療は運動療法とも合わせ、認知症予防にも関係することがわかってきています。生涯ご自宅で過ごせる健康維持のためにも、骨粗しょう症には注意していただきたいですね。

現在の課題や、今後の展望をお聞かせください。

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【院長】患者さんが増えた時、いかに丁寧な話ができるかは、一番の課題です。私が患者さんに集中するため、カルテの記載などは極力、スタッフの力を借りるようにしています。スタッフも私がやりたいことを理解してくれているので、みんなの協力があってクリニックが回っていますね。私は朝の会を大事にしていて、朝礼では必ず各部署のスタッフが集まって、時に方針や患者さんに対する態度も確認します。みんなが同じ方向を向いてくれて動いてくれているからこそクリニックが回ります。スタッフには日々感謝しています。スタッフとの連携を意識していても、どうしても患者さん一人ひとりに思うほど時間をかけられていないというジレンマはありますが、新しいシステムの導入やスタッフとの連携強化などを模索しながら、少しでも努力していくしかないと思っています。

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