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山西 知愛 院長の独自取材記事

愛こころのクリニック

(名古屋市北区/黒川駅)

最終更新日:2019/08/28

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黒川駅4番出口より徒歩2分の「愛こころのクリニック」。オレンジ色が印象的な院内は清潔感があり、温かみのある印象だ。クリニック名は山西知愛(ともあき)院長の名前と愛知県の「愛」の字が由来になっている。2009年の開業以来、地域に根差した診療を行う。院長は会話をする時に相手の目を見てくれて、しっかりと話を聞いてくれるので安心感があり、「町の相談役のような存在でありたい、心配事があれば、気負いなく訪れてほしい」と優しく語る。開業の理由や診療方針などについて詳しく話を聞いた。
(取材日2016年6月20日)

患者に寄り添った治療を心がける

黒川に開業した理由を教えてください。

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名古屋市立大学進学をきっかけに名古屋に来て以来、ずっと県内に住み続けていて、勤務医をしながら大学院に進学して博士号を取得。その後、2009年に当院を開院しました。この地に開業したのは、今までの勤務経験から、患者さんに入院が必要となった場合に大きな病院との連携がとれるから。一部の病気は大きな病院の著名な先生の診察が有効的かもしれませんが、精神科は特別な機器を使わないので、地域のクリニックと大きな病院は、診察にさほど差異はありません。私個人の考えになりますが、大きな病院にいると医師として構えてしまって、高い位置から患者さんと接してしまうような気がしまして。患者さんに寄り添って治療にあたりたいと思い、開業を決意しました。患者さんにとっても大きな病院で夫婦喧嘩の話をするのは気がひけるかもしれませんが、地域のクリニックなら話しやすいはずです。どんな話でもかまいません。悩みがあればいらしてください。

こちらに訪れる、患者層について教えてください。

地域の方が中心です。高校生以上の方を診察していますが、年齢層はさまざまです。仕事でストレスを抱える人も多く、仕事帰りにいらっしゃる場合も。例えば患者さんが眠れないと訴える場合、不安や心配事で眠れない人もいれば、病気で眠れない人もいるように、症状はさまざまです。ご本人が苦しいと感じている時に頼ってもらっているのか、診察を続けているうちに通院を止めてしまう方もいます。でも、それは快方に向かった証拠なので、それはそれでいいと思っています。その一方で通院し続けて病気をコントロールしている方もいます。どちらにせよ診察を受けて、気持ちが楽になってもらえるとうれしいですね。当院は女性の患者さんが多いようで、この辺りは昔からの住宅地だからか、主婦の方も目立ちますよ。

女性の患者さんが多くいらっしゃるのですね。

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女性には女性特有の症状があるので、来院する方が多いのかもしれません。やはり女性の患者さんも仕事のストレスでうつ状態やうつ病になっている方が目立ちます。出産年齢の方ですと産後うつが見られます。産後うつは最近、世間に認知されてきましたが、発症してもだんだんと症状が改善されていることが大半です。しかし、一部の方はそのままうつ状態が続き、うつ病を発症する場合も。もう少し年齢が上がりますと更年期うつが見られますし、お子さんの悩みがきっかけでうつを発症する方も少なくありません。他にPMS(月経前症候群)の方もいらっしゃいますね。一般的にPMSは漢方やホルモン療法が有効で婦人科で治療されますが、悪化してPMDD(月経前不快気分障害)になりますと婦人科での治療が難しくなることが多いです。私のクリニックではホルモン療法は行わず、抗うつ薬などのお薬で治療しています。

一人ひとりに合わせたコミュニケーションを重視

診察はどのように進められていますか。

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初めのうちは、1~2週間に1回、慣れてくれば月に1回程度来院してもらいます。人の気持ちはひと月もあれば変わるものですから、この位のスパンがいいと思っています。後は病状や患者さんの都合に合わせて2~3ヵ月ごとの通院になることもあります。患者さんにはうまく話せる方とそうでない方がいます。後者の方は一度にすべて話せなくてもよくて、その人のペースで2~3回の診察で話してもらえればいいです。患者さんが話すのがつらそうだなと思って「これ以上話をしなくていいですよ」と伝えると、「良かった」と思う患者さんもいれば、「もうしゃべるなと言われてしまった」ととらえてショックを受ける人もいるように、人は一人ひとり感じ方が違います。診療は画一的ではなく、なるべくその人に合わせたコミュニケーションを心がけます。また、当院にはカウンセラーがいまして、連携しながら治療にあたっています。

同院のカウンセラーについて教えてください。

当院では臨床心理士によるカウンセリングが受けられます。常勤ではないので、いる曜日といない曜日がありますが、複数の女性カウンセラーがいます。親に言っても頭ごなしに否定されたり、友人には話せなかったりして誰にも言えない悩みでも、第三者になら話せるはず。当院のカウンセラーがじっくり話を伺います。話を聞いてもらうことで、少しでも気持ちが楽になってもらえたらうれしいです。また、当院のスタッフは長年勤務していて、まじめで信頼のおける人たちばかりです。安心してご来院ください。

やりがいを感じる時はどんな時ですか。

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やはり治療の効果が出て患者さんが元気になった時はうれしいですね。「薬を飲んで良くなった」「気持ちが楽になった」と言われると、医師冥利に尽きます。私の父親が医師なので自然と医師をめざしましたが、精神科を選んだのは人が好きだから。患者さんの心と向き合いたいと思ったことがきっかけです。精神科の医師になることに偏見はなかったのかと聞かれることもありますが、精神科は内科や外科などでは治せない心の病気を治療できるので、とても意義のある仕事だと思っています。内科など他の地域のクリニックに通う方が、医師からの紹介状を持って当院を訪れることがあります。今後は地域のクリニックとの連携をより強めて、地域医療の質を高めていきたいです。

「町の相談役」として、患者の悩みに耳を傾ける

休みの日は何をしていますか?

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スノーボードが好きで冬は雪山に出向きます。他にはゴルフもしますし、最近はテニスを始めました。普段、仕事で体を動かさない分、休日は積極的に体を動かすようにしていますが、今はまだ子どもが小さいので、家族サービスが中心です。家族とはプールに行ったり、山登りやキャンプに行ったりしています。山は三重県の鈴鹿山脈など子どもが登れそうな山に行きますが、どんな山でも山は気持ち良いですね。頂上に登った時は格別な気持ちになります。

院内のオレンジ色が印象的です。

院内をオレンジ色にしたのは、私がオレンジ色が好きだからです。精神科や心療内科ですと、安らぎのある緑色を基調にすることが多いかもしれませんが、オレンジ色は温かみがあっていいと思いました。患者さんと込み入った話をしますので、プライバシーを守るために待合室と診察室の間に受付を設けて、診察中の話が待合室に聞こえないようにしています。カウンセリングルームは2部屋あります。それ以外に鍼灸室があります。今は都合で鍼灸師が休んでいるので施術を中断していますが、いずれは再開するかもしれませんね。

最後に読者にメッセージをお願いします。

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昔と比べれば、精神科や心療内科の敷居は低くなったと思いますが、一般的にはまだまだ壁は高いようです。私は精神科の医師ではありますが、町の相談役のような存在でいたいので、どんなお話でも伺うつもりでいます。患者さんがつらいと感じた時、第三者である私に話すことで少しでも気持ちが楽になると幸いです。そして、薬が処方されるのを怖がって来院しない方もいるかもしれませんが、薬は患者さんの話を伺って必要な時だけ処方していまして、薬はなしで帰る方もいます。薬を処方する場合も最初に出した薬がすべてではありません。合わなければ患者さんと相談しながら違う薬を処方して、快方に向かうように努めています。患者さん一人ひとりに合わせた診察を心がけています。家族や知人に話せない悩みがあって気持ちの面で困っていたら、相談のつもりでいらしてください。

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