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相良 昌秀 院長の独自取材記事

さがら内科クリニック

(北九州市小倉北区/香春口三萩野駅)

最終更新日:2023/09/27

相良昌秀院長 さがら内科クリニック main

小倉駅からバスで23分。閑静な住宅街に「さがら内科クリニック」はある。大規模病院で経験を積んできたという相良昌秀院長が、小文字病院跡地にクリニックを開業したのは2009年のこと。その後2015年5月、現在の場所へ新築移転したという。建物の設計に緩やかなカーブを取り入れた同院は、待合室にたっぷりと自然光が差し込み、開放感が漂う。相良院長は、内科・消化器内科を標榜しながら、打撲・ケガなどの外科的応急処置、腰痛や肩こりなど、幅広い病気・症状に対応してきた。また、地域住民の医療コーディネーターをめざし、総合病院との連携にも力を入れているという。優しい笑顔が印象的な相良院長に、クリニックの特色や診療方針などについて話を聞いた。

(取材日2021年2月18日/情報更新日2023年9月5日)

診療科の枠を超えた、多様な症状に対応

こちらは2015年に移転されたそうですね。

相良昌秀院長 さがら内科クリニック1

もともと開業前は、当院の向かいにあった小文字病院で勤務医として働いていました。そこが2008年に北九州市門司区へ移転し、新たに障害者・高齢者向けの施設が開設されることになったのですが、建物内にクリニックを併設するにあたり、院長として声をかけていただいたのが開業のきっかけです。しかし、建物自体はかなり老朽化していたので、修理の必要がありました。そこで、開業から5年くらいたった頃、将来的にクリニックの機能を維持するために思い切って新しい建物を建て、移転リニューアルすることにしたのです。移転といっても旧クリニックとは目と鼻の先。駐車場があった場所でしたので、既存の患者さんにも今までと変わらず通っていただいています。

移転に際してこだわった点はありますか?

2方が道路に挟まれているので、建物の角をラウンド型にし、実際よりも広く感じられるようにしました。待合室の窓も大きく取り、明るく開放的な雰囲気にしています。また、雨の日でも濡れないよう玄関アプローチに屋根を設置し、車を横づけできる設計にしました。バリアフリー対応でエレベーターも設置しているので、高齢者の方や車いす・ベビーカーをご利用の方も安心してご来院いただけるでしょう。診療スペースは以前よりも狭いので、無駄なく有効活用しています。院内設備は、クリニックとして最小限必要なものを最大限質にこだわって整えたつもりです。上部消化管内視鏡検査機器(胃カメラ)や超音波検査装置(エコー)、血液検査装置、心電計、視力・聴力計のほか、発症初期でも3〜5分で結果が出るインフルエンザ検査機をそろえました。また、AI自動解析機能を搭載した、360度回転するエックス線検査装置も配備し、診断精度の向上に努めています。

先生が医師をめざされたきっかけをお聞かせください。

相良昌秀院長 さがら内科クリニック2

父親が医師だったので、将来の職業として意識はしていました。ただ、父は学者肌で心電図を10年かけて解析することにやりがいを見出すようなタイプだったんです。僕は体を動かすのが好きだったので、正直、自分には向いていないと思いました。そんな感じで医学部を受験して失敗。そのままだと何浪しても医学部に行かされそうだったので、家を飛び出して流浪の旅に出たこともありました。だけどこのまま中途半端にしたら悔いが残ると思い、一念発起して勉強に励み、医学の道へ進むことにしたんです。実際に医師になってみると想像以上に大変で、知力は3の次、4の次、体力勝負の世界。これならスポーツで鍛えていた自分に合っているなと。この仕事にやりがいを感じたのはそれからです。回り道はしたけれど、その分いい勉強になりました。

患者と大規模病院をつなぐ架け橋役をめざして

通われている患者さんの層についても教えてください。

相良昌秀院長 さがら内科クリニック3

以前は施設内のクリニックだったため、一般の人が通いにくい雰囲気がありましたが、今は誰もが来院しやすくなったと思います。高齢者中心だったのが、比較的若い世代も増えてきました。ご家族で通われる方も多いですよ。近隣の方はもちろん、遠方からもご来院いただいています。開業当初は肝臓疾患の患者さんがメインでしたが、現在は高血圧や糖尿病、動脈硬化などの生活習慣病が半分を占めてきました。救急病院での経験もあるので、ちょっと指を切ったとか、腰が痛いので診てくれとか、外科的な治療も多いですよ。それ以外にも、さまざまなご相談をいただいています。うちでできることは内科・消化器科の枠にとらわれず、広い範囲でサポートしていきたいですね。

クリニックの診療ポリシーを教えてください。

地域のクリニックは、患者さんが最初に相談する窓口です。どんな症状で来られるかわかりませんから、何でも診られるように間口を広げています。とはいえ、うちで患者さんを抱え込むことはありません。患者さんを治すことにこだわるよりも、ここで対応できるかどうかを速やかに判断し、対応できない場合は適切な医療機関へ紹介することに注力しています。大きな病院で専門的な検査や高度な治療を受けたいと思っても、自分で探すのってなかなか大変ですよね。そこで当院では、地域の患者さんと大規模病院をつなぐ医療コーディネーターをめざしています。病院に勤務していた時に「なぜもっと早く紹介してくれなかったのか」と思ったことがあったので、できるだけ早く適所に紹介し、より専門的な治療につなげられるように体制を整えています。

検査を受けやすくするために工夫されていることはありますか?

相良昌秀院長 さがら内科クリニック4

胃や食道、十二指腸などを調べる上部内視鏡検査や肝炎の検査を行っています。エコーは、おなかや心臓だけでなく、血管や甲状腺なども診ることができます。病気を早期発見・早期治療するためには、一度きりではなく定期的に検査を受けていただくことが大切です。ですので、金輪際受けたくないと思われるのが一番駄目な検査。継続して受診してもらえるように、患者さんの負担をできるだけ減らす工夫をしています。例えば、胃カメラは経鼻タイプのみを導入しました。従来の経口タイプに比べ、苦痛が少なくて済むのがメリットです。エコー検査は時間がかかるため、検査技師さんに月に4回来てもらい、集中的に検査を行っています。心エコーでは装置を胸に当てて心臓を観察するのですが、異性に見られるのが気になる方も多いでしょう。当院では女性検査技師による検査日も設けているので、安心感につながるのではないかと思います。

どんなことでも気軽に相談してほしい

患者さんと接する際にどんなことを心がけていますか?

相良昌秀院長 さがら内科クリニック5

信頼関係を築くことを大切にしています。しかし、それは「安心・安全」があって初めて成り立つもの。まずは、患者さんの話をしっかり聞いた上で、その方が何を悩んでいるか、何を訴えたいのかをくみ取ることが最も大事なのかなと思います。また、十分に説明して、ご納得いただいてから検査や治療を進めることを心がけています。そうじゃないと患者さんの不信感につながりますからね。診療はお互いに歩み寄ることが重要なので、患者さんが近寄ってきても僕らが引いてしまっては意味がない。逆もまた然りです。対話の中で適切な距離感を測りながら、患者さんに安心してもらうことを目標にしています。

往診や訪問診療にも対応しているそうですね。

かかりつけ医として、少しでも地域の皆さんのお役に立てるよう、開業当初から訪問診療、往診に対応しています。現在、訪問診療を行っている施設は主に2ヵ所で、曜日を決めて診療にあたってきました。往診は急に電話がかかってくることもあるので、365日24時間連絡が取れるようにしています。夜間・休日も含め、時間外の連絡に応じる体制を整えておくことは、開業医としての務めではないでしょうか。高齢化に伴い、訪問医療や往診は今後ますます重要な役割を担うと予想されますので、これからも積極的に関わっていきたいですね。

最後に今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

相良昌秀院長 さがら内科クリニック6

ご来院が難しい方のためにオンライン診療の導入も検討しています。通常の外来診療を行いながら、いかに時間を捻出するかが課題ですが、前向きに取り組みたいです。当院は診療科にこだわらず、何でもご相談いただけるハードルの低いクリニックをめざしています。例えば、男性特有の悩みであるEDやAGA、婦人科系の症状など、幅広い分野のご相談にも対応しているのが特徴です。泌尿器科や婦人科には恥ずかしくて行きにくいという方も、内科であれば行きやすいのではないでしょうか。また、さまざまな治療の選択肢をご用意して、その中から最善の選択ができるようお手伝いをしています。インターネット予約も可能ですので、まずはお気軽にお問い合わせください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

内視鏡検査/胃:1万2000円~、大腸:1万2000円~

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