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吉波 和隆 院長の独自取材記事

医療法人こんどう耳鼻咽喉科クリニック

(大阪市東成区/今里駅)

最終更新日:2026/08/03

吉波和隆院長 医療法人こんどう耳鼻咽喉科クリニック main

大阪メトロ今里筋線・千日前線の今里駅8番出口からすぐのクリニックモール2階にある「医療法人こんどう耳鼻咽喉科クリニック」。淡いグリーンの壁や花柄の待合い椅子など、前院長の時代から受け継がれた優しい雰囲気の院内が患者を迎える。2025年9月に同院を継承した吉波和隆院長は、大阪大学医学部卒業後、複数の基幹病院で耳鼻咽喉科の経験を重ねてきた。「来てもらったからには、納得して帰っていただきたい」と穏やかに語り、患者一人ひとりの生活背景にまで目を配り、対話の時間を大切にする診療スタイルを貫いている。小さな子どもにも処置前に優しく声をかけ、不安を和らげる工夫を欠かさない。地域のかかりつけ耳鼻咽喉科をめざす吉波院長に、継承の経緯や診療への思いを聞いた。

(取材日2026年7月13日)

乳幼児から高齢者まで幅広く診る耳鼻咽喉科クリニック

まずは、こちらのクリニックを継承された経緯を教えてください。

吉波和隆院長 医療法人こんどう耳鼻咽喉科クリニック1

大阪大学医学部を卒業後、複数の基幹病院で耳鼻咽喉科の経験を積んでまいりました。勤務医を続ける道もありましたが、年齢的に開業を考えていたタイミングで、こちらのクリニックと出会ったんです。前院長は大学時代に教えていただいたことのある先生でした。まったく偶然の再会でしたが、面識のある医師にクリニックを任せられるということに安心感を感じてくださったようで、私としてもうれしい出会いでしたね。正式な継承の1ヵ月ほど前から見学をさせていただき、2025年9月に院長を引き継ぎました。ロゴも前院長が作られたものをそのまま大切に使っています。

この地域で診療を始められて、どのような印象をお持ちですか?

患者さんが気さくに話しかけてくださる温かい土地柄だと感じています。東成区の医師会にもたいへん温かく迎えていただきました。医師会長の先生をはじめ事務の方にも心を配っていただき、とても心強く思っています。現在は医師会を通じて幼稚園の園医、小・中学校の校医も務めさせていただいています。地域の子どもたちの健康を見守る役割を頂けたことは、この土地で診療する者としてとてもありがたいことです。継承をきっかけに新たにご縁が生まれた地域ですが、今ではこの街に根を下ろし、かかりつけの耳鼻咽喉科として皆さんの健康を支えることに大きなやりがいを感じています。

院内の特徴や設備について教えてください。

吉波和隆院長 医療法人こんどう耳鼻咽喉科クリニック2

院内は待合室から診察室へ、ネブライザーを終えたらそのまま受付に戻れる一方通行の動線で、パーティションで区切った隔離スペースもご利用いただけます。淡いグリーンの壁や花柄の待合い椅子は前院長の時代から受け継いだもので、優しい雰囲気ですね。検査機器はファイバースコープやエックス線、聴力検査のオージオメーター、ティンパノメトリーなどをそろえており、症状に応じた検査が院内で行える体制です。クリニックモールの同じフロアに小児科があり、生後5〜6ヵ月ぐらいのお子さんを「耳を診てもらって」と紹介していただくことも多いです。モール内のクリニックが連携することで、保護者の方の負担も少なくできていると思います。患者さんの年齢層は乳幼児からご高齢の方まで幅広く、まさに全世代です。

めまいの治療や舌下免疫療法などさまざまな診療に対応

診療にあたって、大切にされていることを教えてください。

吉波和隆院長 医療法人こんどう耳鼻咽喉科クリニック3

来てもらったからには、納得して帰っていただきたいという思いが一番にあります。しっかりご説明した上で、ご本人にも状況を理解していただきたいんです。同じ病状であっても、早く治したい方もいれば副作用の少ないお薬を希望される方もいますし、お仕事や生活のご事情もさまざまです。社会的な背景も含めて、なるべく患者さんの希望に沿った治療方針を組み立てるようにしています。前院長はお待たせしない診療を大切にされていましたが、私はつい対話に時間をかけてしまうタイプでして……。通院されている患者さんも、最近はよくお話ししてくださるようになりました。「話してもいいんだ」と感じていただけたのなら、うれしいですね。

お子さんの診療では、どのような工夫をされていますか?

小さなお子さんの場合、説明は保護者の方にしますが、0歳や1歳であっても本人さんにも話しかけるようにしています。こちらの言っていることがそのまま伝わらなくても、雰囲気は感じてくれるのかなと思うんです。処置の前には、いきなり始めるのではなく、まず器具を見せて安心してもらう工夫をしています。例えば鼻に空気を入れる処置では、器具をお子さんの手に向けて「空気が出るだけだよ」と体験してもらったり、耳を触る前に別の場所に器具を当てて「痛くないよ」と示したりします。スタッフもお子さんをあやしたり優しく声をかけるなど、チーム全体で対応しています。やるべき処置はきちんと行いますが、できるだけ怖がらせないようにしたいですね。

対応されている症状や、力を入れている治療を教えてください。

吉波和隆院長 医療法人こんどう耳鼻咽喉科クリニック4

めまいのご相談は多いですね。耳に起因するめまいはさまざまですが、めまいの出方や難聴の有無などに基づいてしっかりと診断させていただきます。また、花粉症に対する舌下免疫療法やレーザー治療に対応しており、アレルギー検査は指先からの簡易な採血で行えるのでお子さんにも受けやすいと思います。2月から4月は患者さんが増えますので、少しお待たせすることもあります。そのほか、補聴器のご相談や睡眠時無呼吸症候群の検査・診療、鼻血の電気メスによる焼灼止血にも対応しています。耳掃除だけでも赤ちゃんからご高齢の方までお受けしています。

時間をかけて丁寧に、「人」と向き合う診療を

先生が耳鼻咽喉科の道に進まれたきっかけを教えてください。

吉波和隆院長 医療法人こんどう耳鼻咽喉科クリニック5

手術のできる診療科に興味があり、耳鼻咽喉科や眼科、形成外科などを検討していました。決め手になったのは、大学時代に親しくしていただいていた先輩が耳鼻咽喉科に進まれていた、大阪大学の耳鼻咽喉科の雰囲気がとても良かったことです。実際に入ってみると、耳・鼻・喉は外から見える部分が多く、視診である程度診断がつくところに面白さを感じました。経験を積むほど精度が上がる手応えもあり、やりがいのある分野です。大学卒業後は複数の基幹病院などで経験を重ね、医長も務めました。病院勤務時代では病気の治療に集中していましたが、開業してからは疾患だけでなく患者さん自身に向き合う気持ちが大きくなりました。同じ病気でも一人ひとりタイプが違うところまで対応できるのが、開業医としての面白さですね。

スタッフの皆さんや、今後の展望について教えてください。

現在、常勤が4人、パートが3〜4人の体制で診療にあたっています。前院長の時代から在籍しているベテランスタッフが4人おり、医療制度に関する知識も豊富で、事務面でもとても頼りにしています。開業当初は制度のことでわからないことも多かったのですが、しっかり理解しているスタッフがいてくれたおかげで本当に助かりました。新しく加わったスタッフは主に診療の補助に入ってもらっており、ベテランスタッフに教わりながら着実に力をつけてくれています。今後については、まず開業医としての経験をさらに積んで、対応の幅を広げていきたいと思っています。患者さんお一人お一人に向き合うという今の姿勢は大切にしつつ、クリニック全体としてもより良い形にしていけるよう努めていきたいですね。

最後に、読者の皆さんへメッセージをお願いします。

吉波和隆院長 医療法人こんどう耳鼻咽喉科クリニック6

丁寧な診療を心がけている分、少しお待たせしてしまうこともあるかもしれません。それでもお一人お一人としっかりコミュニケーションを取ることを大切にしたいと考えています。耳・鼻・喉のことで少しでも気になることがあれば、些細なことでも気軽に相談していただければと思います。これからもこの東成区で、地域のかかりつけ耳鼻咽喉科として患者さん一人ひとりに丁寧に向き合ってまいります。