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その重い生理、子宮内膜症かも
ライフプラン合わせた治療の選択肢

女性クリニックWEおおさか

(大阪市中央区/心斎橋駅)

最終更新日:2022/04/06

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  • 保険診療

子宮内膜症は、多くの女性を悩ませる女性特有の疾患だ。ひどい生理痛をはじめとする体の痛みや気分の変調などの症状となって現れ、不妊の原因にもなりかねないにもかかわらず、きちんとした診断を受けず、なんの治療もせずに我慢している人も多い。心斎橋にある女性クリニックWEおおさか」の奥久人(おく・ひさと)院長は、そんな現状を変えるべく奮闘している医師の一人で、「子宮内膜症を完治させることは難しいものの、ピルをはじめとする薬物療法で症状のコントロールを図り、快適な日常生活を過ごせるようサポートします」と話す。腹腔鏡手術を専門とし、多くの手術を執刀してきた奥院長が行う子宮内膜症の治療とはどんなものか、詳しく話を聞かせてもらった。

(取材日2022年3月22日)

自分の痛みや体の変化に耳を傾け、適切な診断と治療で日常生活を快適にコントロールすることをめざす

Q子宮内膜症はどんな病気ですか?
A
1

▲子宮内膜症は多くの女性が悩まされている病気の一つ

子宮内膜は、卵巣から分泌される卵胞ホルモンの働きによって子宮の中で増殖し妊娠する準備をします。しかし妊娠が成立しなければ剥がれ落ちます。これを周期的に繰り返しているのが月経です。剥がれた子宮内膜はほとんどが膣から出てきますが、一部は卵管を通っておなかの中に逆流してたまります。通常は免疫細胞の働きできれいに消えていくのですが、消えずに卵巣や子宮の表面、臓器を包んでいる腹膜で増殖や出血をし続けることがありますが、これが子宮内膜症です。この症状が起こる原因は不明で、年齢に関係なく起こります。チョコレート嚢胞などさまざまな疾患が隠れていることもあるので月経不順の方などは婦人科の受診をお勧めしています。

Qどんな症状が現れるのでしょうか?
A
2

▲快適な日常生活を過ごせるようサポートしている

ひどい生理痛が代表的な症状です。子宮内膜症の女性のほとんどがこの症状に苦しんでいます。市販の鎮痛剤で対応できないことも多く、起き上がれないほどの痛みを感じることもあります。炎症や癒着の部位や程度によっては、下腹部痛や腰痛などの体の痛みや、おなかの張り、吐き気などの症状が現れることもあります。排便痛や性交痛が起こることも珍しくなく、日常生活全般に大きな影響を及ぼすといってよいでしょう。また、放置すれば不妊症の原因にもなりかねません。自然に治ることはありませんので、放置せず、早めに治療に取りかかることが大切です。

Qどのように治療するのですか?
A
3

▲ライフプランを考え、治療方法について理解し取り組むことが必要

一つはピルなどの薬物治療。子宮内膜症は排卵・月経を繰り返すことで進行するので、ピルで月経のコントロールを図り、痛みには鎮痛剤を用います。もう一つは手術による外科的な治療ですが、患者さんの将来のライフプランや目的によって手術内容を選択していきます。将来妊娠を考えている方は、病巣のみを切除し、卵巣と子宮の正常部分は極力残す方法で生殖機能を維持させていきます。一方、病気をしっかりと治したい方は、子宮や卵巣、卵管をすべて摘出する方法をとることで根本的な治療をめざせます。「医師に言われたから」と決めるのではなく、自分自身の状態をよく知ること、そして一番良い治療を自分で選んでいくことが大切です。

Q低用量ピルを使用することに不安があります。
A
4

▲スタッフによる説明を行い、相談できる環境を整えている

低用量ピルの副作用を心配される方は多く、実際に2割程度の方が不正出血や吐き気、胸の張りや肌荒れ、気分の変調などを感じられます。しかし、副作用は徐々に治まっていくことがほとんどです。継続して服用することが大事ですが、ただし、必要以上の我慢は不要です。また、低用量ピルにはさまざまな種類がありますので、医師と相談すれば自分に合ったものが見つけられると思います。薬のために人がいるのではなく、人のために薬があるのですから遠慮はいりません。不安なことはなんでも気軽に相談し、楽な気持ちで治療に臨みましょう。

Q子宮内膜症とうまく付き合うために、大切なこととは?
A
5

▲気になることは我慢せず、婦人科への早めの受診を

婦人科のかかりつけクリニックを持ち、自分のライフステージに合った治療を受けることです。また、自分の体の変化に耳を傾けることを忘れないようにしましょう。月経不順や無月経、月経前症候群(PMS)はないか、ある場合はひどくなっていないか、経血の量は増えたり減ったりしていないかなどを観察し、おかしいなと思ったら早めに受診して相談してください。今は早めに治療を始めれば、さまざまな方法で症状を抑え、快適に暮らすことが期待できます。我慢は美徳とも言われますが、我慢は良いことばかりではありません。婦人科を受診することで暮らしが楽になることを知り、もっと楽しく生き生きと日々を過ごしていただきたいなと思います。

ドクターからのメッセージ

奥 久人院長

子宮内膜症は決して珍しい病気ではなく、40代の女性の2割が悩まされているともいわれています。しかし、診断されていないだけで、我慢して暮らしている人の数を合わせると、もっと多くの人が苦しんでいるのかもしれません。月経は女性の体に備わった営みの一つであり、自分の体の変化をリアルに知らせてくれるものだと思います。また、同時に女性の悩みの一つでもあるでしょう。毎日が忙しいあまりに我慢してしまう人は多いと思いますが、治療薬を使って症状の緩和を図ることができます。一人で我慢し過ぎず、婦人科を賢く利用し、日々の暮らしを楽にしてもらえたらと思います。あまり怖がらず、気軽に受診して相談してください。

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