痛みの根本改善をめざす
理学療法士によるリハビリテーション
あらかわ整形外科
(芦屋市/芦屋駅)
最終更新日:2025/03/12


- 保険診療
肩や腰、膝の痛みの再発防止や、スポーツによるけがや故障からの回復をめざす際、リハビリテーションは有用な方法の一つといわれる。「あらかわ整形外科 」では、理学療法士によるリハビリテーションに力を注いでおり、加齢による運動器の不調や痛みがある大人から、スポーツに励む成長期の子どもまで幅広い患者を診療している。脊椎疾患の診療を専門として、数々のスポーツチームのサポートを務めた経歴も持つ荒川晃院長は、「根本原因にアプローチして痛みの再発予防を図ることと同時に、ゴルフなどの趣味やスポーツ競技への参加など、一人ひとりの目標に合わせてサポートしていくことも大切にしている」と話す。今回は荒川院長に加え、理学療法士の吉岡友謙さん、森口ゆりかさんに、同院のリハビリの特徴について話を聞いた。
(取材日2025年2月13日)
目次
的確な診断から適切なリハビリメニューを提供。痛みが再発しない体づくりをめざす
- Qこちらのクリニックのリハビリの特徴は何でしょうか?
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A
▲全身から不調の根本の原因を見つけ再発防止すると良いと語る院長
【荒川院長】当院では中高齢者の慢性疾患から来る痛みのケアや、スポーツに励む子どもたちのサポートなど、地域密着型のリハビリを行っているのが特徴です。リハビリは痛みや炎症を抑えることを目的とした物理療法と、関節可動域の拡大や筋力アップを目的とした運動療法があり、この二つをバランス良く行うことを大切にしています。特に理学療法士によるリハビリに力を入れています。例えば膝の不調であっても、姿勢の悪さやバランスの悪さがが原因になっている場合もあります。そういったことも、専門家によるマンツーマンのケアによって見つけることができます。全身から根本原因を見つけ再発予防につなげていくことを目標に取り組んでいます。
- Qお子さんのリハビリでは、親御さんの協力も必要だそうですね。
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A
▲痛みや炎症のある時は、無理せず安静にすることが重要となる
【吉岡さん】痛みや炎症がある時は、まずは安静が重要です。ですが熱心に励むあまり、お子さん自身ではストップをかけられないことがあります。中には一見けがはないように見えても、オーバーユースで疲労骨折していることもあります。小学校高学年から中高生くらいまでは成長期でもありますから、無理をせず早めに専門の医師を受診することが大切です。
【森口さん】無理をしがちなのは、お母さんにも言えること。お子様のスポーツ活動のサポートはすごく大変なことです。当院では、頻尿対策の骨盤底筋運動や産後の周産期リハビリなど、女性のライフステージに合ったリハビリも行っています。親子でご相談にお越しいただければと思います。
- Qリハビリを受ける患者さんに大切にしてほしいことはありますか?
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A
▲身体の状態を確認しつつ、無理のないリハビリを行う
【荒川院長】リハビリでは目標をしっかり持っていただきたいですね。そのレベルは人それぞれですが、趣味があれば再開できるようになるまで、スポーツに打ち込んでいる人ならば大会に参加できるまでなど、モチベーションが上がればそれだけリハビリにも取り組みやすいでしょう。
【吉岡さん】そのためには、医師や理学療法士と目標を共有することが大切です。しっかりと気持ちを伝えていただければ、われわれもその目標に合った治療プログラムを作成します。また不調を放っておくと治るまでの時間もかかるもの。調子が悪いと思ったら、早めにリハビリが可能な整形外科を受診することが、趣味やスポーツを長く続けるコツといえます。
- Qアスリートのサポートをしてきた経験もあるとお聞きしました。
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A
▲患者の状態に合わせてリハビリのプログラムを作成する
【荒川院長】私や吉岡さんは過去にサッカーのチームに所属していた経験があり、これまで数多くのスポーツ選手を支えてきました。また私たち自身もさまざまなスポーツをしてきた経験者でもあります。その経験からサッカーや野球、バスケットボールなどさまざまなスポーツ競技の特性に応じた治療を実施しています。
【吉岡さん】私たち自身が選手の気持ちを理解できることもメリットです。スポーツをされている方はけがをしても、早く競技に戻りたいという気持ちが強いです。ただ痛みを取るのではなく、治療をしながらも筋力は落とさない、さらにパフォーマンスを向上させるなど、プラスワンがあるリハビリの提供を心がけています。
- Q医師やスタッフとの連携について教えてください。
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A
▲理学療法士と連携し、より良いリハビリの提供をめざす
【吉岡さん】当院では医師と理学療法士が週に1~2回カンファレンスを開いて、患者さんの治療について話し合っています。また患者さんの状態や治療経過を確認し、それに合わせたリハビリメニューについての見直しも定期的に行っています。
【森口さん】正しい関節の動かし方や可動域は、患者さんの目標や競技しているスポーツごとに異なりますが、幸い当院には経験豊富な医師と理学療法士がいますので、細かく丁寧に指導してもらってとても勉強になっています。また技術面だけでなく、関節治療の新薬のこと、骨粗しょう症などの病気についての勉強会にも参加し、患者さんの治療について深く知るように全員が心がけています。