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早期の発見・治療が肝心な緑内障
視野が欠ける前段階で治療開始も

くまだ眼科クリニック

(岐阜市)

最終更新日:2020/12/18

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  • 保険診療

視神経に障害が起き、知らず知らずのうちに視野が欠けていくという緑内障。いまや40代以上の20人に1人が罹患するといわれており、決して珍しくない病気である。進行すると最終的に失明することもあり、早期発見・早期治療が視力を保つ鍵となる。「くまだ眼科クリニック」の熊田充起院長は、「人生100年時代、生きている間100年はしっかり見えていないといけない」ときっぱり。診療の際、中高年の患者には緑内障の疑いがないかどうか気をつけて診ているという。緑内障になった身内がある人、強度の近視の人などリスクが高い患者には、視野が欠ける前の「前視野緑内障」の段階で治療を開始する場合もある。緑内障治療に情熱を傾ける熊田院長に、緑内障の症状や検査、治療について詳しく聞いた。 (取材日2020年12月5日)

10年後、20年後の未来を見据え、失明のリスクを回避するためには早期発見・早期治療が重要

Q緑内障とは、どのような病気でしょうか?
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▲丁寧でわかりやすい診察や説明を心がけている

緑内障とは、眼圧が高まって視神経に障害を起こし、視野が狭くなる疾患です。視神経は眼球の後ろにあり、画像を頭に伝える大切な働きをしています。正常眼圧緑内障といって、眼圧が正常でも緑内障になることがあり、これは日本人に多く見られます。初期は無症状の方も多く、視野欠損を自覚する頃にはかなり進行していることがあります。障害が起きた視神経や視野は元に戻りませんので、早期発見・早期治療により進行を食い止めることが最も重要ですね。緑内障は放置すると進行して失明する危険があり、眼科で定期的な検査をして、眼圧や視野、視神経の形状などを管理する必要があります。

Q緑内障になりやすい人、検査を受けた方がよい人とは?
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▲検査受診による早期発見・早期治療が重要

加齢に伴い緑内障になりやすくなります。具体的には40歳以上の20人に1人が緑内障というデータがあり、年齢が10歳上がるごとに1.79倍なりやすいともされています。また、近視が中等度から強度あると2.60倍なりやすいという報告もあります。さらにご家族に緑内障がいる方も注意が必要で、親が緑内障だと2.17倍、兄弟が緑内障だと3.69倍、子どもが緑内障だと1.12倍緑内障になりやすいとする研究発表もあります。気になる方は定期的に眼科で検診を受けることをお勧めします。また、健康診断で「視神経乳頭陥凹拡大」「視神経線維層欠損」と書かれていたら、緑内障が疑われていますので必ず眼科の医師にご相談しましょう。

Qどのような検査や治療を行いますか?
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▲各種検査機器をそろえている

検査は、眼圧検査、視野検査、眼底検査、OCT検査などです。眼圧は変動するため、基本的には来院時には毎回測定します。視野検査は見える範囲を測定する検査で、片目で5分程度。緑内障の進行具合にもよりますが半年に1度ほど行います。OCT検査は緑内障の早期発見や進行を診るのに非常に有用な検査で、視神経乳頭や網膜神経節細胞層、網膜内網状層といって緑内障で薄くなる層の解析を行います。これも半年に1度程度です。これらの検査結果を総合的に分析、診断し、治療に入ります。治療は、眼圧を下げるための目薬が主体で、正常眼圧緑内障も同様です。それでも十分に眼圧が下がらない場合は、レーザー治療や手術が必要になります。

Q早期発見するために、どのような取り組みをされていますか?
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▲定期的な通院による経過観察が大切

緑内障の早期には、視野検査で視野が欠けるなどの異常はないものの眼底検査やOCT検査で異常が出るという「前視野緑内障」という状態があります。現在では、視野検査で異常が出てから治療を始めるのではなく、前視野緑内障の段階から始めていこうという動きになってきています。基本的には定期的に通っていただく経過観察から入るのですが、慎重に観察を続けることで、時期を逃さず悪化する手前で治療を開始することができるのです。中でも、眼圧が高い、近視が強い、ご家族に緑内障の方がいるなどリスクが高い患者さんには、画像を用いて十分な説明をした上で、点眼治療を始めることもあります。

Q緑内障の方や今後検査を受ける方へメッセージをお願いします。
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▲治療を継続していくためのモチベーション作りも医院の役割という

近視が増える現代において、緑内障の方はさらに増えると予想されています。日本人の失明原因の第1位は緑内障ですが、早期発見・早期治療によってかなりの確率でそれを防ぐことができると思います。しかし「自覚症状がない」「仕事で病院へ行けない」「目薬が面倒くさい」などの理由で治療をされない方は多く、検診を受けずに悪くなってから受診される方もあります。私も仕事を抱える身ですのでそのような気持ちはよく理解できますが、今、検査・治療をしないことで10年後、20年後に後悔しないように患者さんを導くのが、われわれ医師の使命だと思っています。10年後、20年後も患者さんの目に光が届いていることが切なる願いです。

ドクターからのメッセージ

熊田 充起院長

人生100年時代、生きている間は決して失明してはいけないと思っています。ご自身の未来のために、早期発見、早期治療が重要なのです。そのため私は、40代以降の方には主訴が何であれ、緑内障の疑いがないかどうか、できるだけ気をつけて診るようにしています。当院では、生涯「良い目で良い生活」を送っていただくことを目標としています。私は地元育ちですので当院には友人や亡くなった父の友人の方々も来てくださっており、なおさら治療して支えていきたいという気持ちが強くなります。常に新しい知識・技術の吸収を続けてスタッフとも共有し、機器も充実させるなど院全体のレベルを上げて、患者さんに還元していきたいと思っています。

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