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熊田 充起 院長の独自取材記事

くまだ眼科クリニック

(岐阜市)

最終更新日:2020/12/14

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半円柱のモダンな建物がひときわ目を引く「くまだ眼科クリニック」。2008年の開業以来、地域密着型の眼科診療により、近隣の老若男女に親しまれてきた。同院では日帰りでの白内障手術を数多く手がけるほか、緑内障の早期発見や小児眼科など、訪れる患者のニーズに対応している。安全性の向上を追求するべく、新型機器の導入にも意欲的だが、一方で院長の熊田充起先生は「近隣にお住まいの方々にとって必要な治療を提供し続けるのが自分の役目」とほほ笑む。熊田院長の診療への思いは、いたってシンプルだ。「どんな形であれ、患者さんが治るのが第一」と、ストイックに「治すこと」にこだわり続ける熊田院長。取材を通じて、診療へのこだわりなどを語ってもらった。
(取材日2020年11月26日)

「治す眼科医療」をめざして

開業までの歩み、この場所で開業したきっかけをお聞かせください。

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関西医科大学を卒業後、岐阜県の北から南まで6つの総合病院で診療を行ってきました。県内でも、下呂は高齢化が進んでいて白内障の手術が多く、一方で笠松だと若い世代も多く生活しているなど、土地ごとに患者層はさまざまでした。緑内障に関して造詣が深い教授がいらっしゃる岐阜大学病院にも勤めました。10年ほど勤務医として経験を積んだ後、2008年に当院を開業しました。もともとこの土地は、産婦人科医だった父が開業しようと購入したものだったんです。父は結局開業しなくて、私が譲り受けました。父は数年前に亡くなりましたが、それまで東海中央病院で長年お産に携わっていました。患者さんの中には「熊田先生にわが子を取り上げてもらったから、今度は息子先生に白内障の手術をしてほしい」という方も。また、父が関市生まれのため、そのつながりで関市からの来院もあります。土地だけでなく仕事も残してくれたんだなと、感慨深いですね。

患者層や診療の特徴について教えてください。

お子さんからお年寄りまで幅広いです。特に多いのは高齢の患者さんで、白内障手術がメインです。白内障手術は、安全性と正確性が求められますから、技量だけでなく新しい機器の活用も不可欠だと考えています。当院でも役立つと思った機器は積極的に導入しています。最近はできるだけ眼鏡をしたくないという患者さんも増えていて、ご希望に応じて多焦点眼内レンズも提案しております。また、緑内障や網膜疾患の患者さんも多く、こちらについても新しい機器を導入して、精密な検査や治療につなげています。小児眼科における斜視や弱視に関しては、視能訓練士と話し合い、粘り強く治療をしていくしかありません。小児眼科の場合、ご両親が自分のこと以上に心配されていらっしゃいます。斜視や弱視に加え、最近では小児の近視予防治療について、いろいろ質問されることも。不安なお気持ちを軽くできるよう、現時点での正しい情報の提供は重要と考えています。

診療のモットーは何ですか?

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常日頃意識しているのは、「治す眼科医療」をめざすことですね。勤務医時代は、約2年おきに病院を移っていましたから、手術した患者さんを診られるのは術後2年程度。開業してからは、術後10年以上診続けている患者さんもいらっしゃいます。「10年たったら見え方がどうなっていったか」など、長いスパンで経過を把握していけるのは、開業医ならではかと思います。さらに、勤務医時代と違って開業医は転勤がないので、一生診ていく患者さんがいるわけです。絶対に治すという意気込みがないと、長く通院してくださる患者さんに申し訳ないですよね。だからこそ、「治す」ことにこだわり続けてきました。当院で対応できることは誠心誠意行うのはもちろん、例えば目の症状から脳疾患など、ほかの疾患の兆候が見つかった場合には、責任を持って病院を紹介しています。地域内で強い連携体制が築けているのも、長年この地で診療し続けてきた強みですね。

看護師と視能訓練士と切磋琢磨する

スタッフさんが充実しているのも印象的です。

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当院の看護師は全員女性で、開業当初から勤務しているスタッフもいます。問診や診察の補助、手術の準備、レンズの発注……、彼女たちの仕事を数え挙げればきりがありません。入職後約半年間は、私が眼科について教える時間を診療後に設けているので、うちの看護師たちの目に関する知識は非常に豊富だと思います。検査が終わると、看護師によってほとんど見当がついていることもあるんですよ。「先生、この患者さんは手術だと思います」「注射の治療ですよね」といった具合に。私は看護師に言われたことをするだけ、といったこともあります(笑)。患者さんに暇を与えてしまうのが申し訳ないので、疾患の基本的な説明などは、待ち時間に看護師から伝えてもらっています。その分、私が説明する内容が省けて診察時間を短縮できますからね。

視能訓練士さんもおられますね。指導にあたってどんなことを心がけていますか?

視能訓練士とは、主に子どもの斜視や弱視を診ながら、ほかの検査も行うスペシャリストです。3年以上、目について専門的に勉強してきているので、医師より多くの知識を持っているくらいです。実のところ、医学部では目について専門的な勉強はあまりしません。眼科の医師でも勉強させられることがあります。当院は視能訓練士も全員女性で、お互いに切磋琢磨しています。一人ひとりの経験値には当然ながら差がありますが、優秀なスタッフばかりでは活性化されません。学びが必要な人がいることも大事で、そこからほかのスタッフが学ぶことも多いはず。私も勉強会などに参加する際は、看護師や視能訓練士に教えるということを常に念頭に置いて勉強しています。得た知識を上手に活用して、クリニック全体がバージョンアップできれば最高です。

患者さんに接する上で、何か気をつけていることはありますか?

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自分も年をとったのか、若い勤務医時代ではわからなかった患者さんの思いや、背景にある環境などを理解することが非常に大事だと思えるようになってきましたね。それと、以前はしっかり患者さんの顔を見て診療していましたが、最近は、あえて見すぎないようにしています。というのも、医師にまじまじと見られると、患者さんが話しづらくなるといわれているからです。ただ、患者さんから核心に迫った質問をされたときは、もちろん視線を合わせます。それから、これはスタッフにもよく「相手をよく見て合わせるように」と伝えています。例えば90歳のおばあちゃんに「○○ですね」は堅苦しい感じがしますし、50歳の人に「○○だねえ」はフランク過ぎてダメでしょう。“相手に合わせ優しく接する”、これが大事だと思っています。

患者に安心してもらうことも治療の一つ

日帰り白内障手術を受ける患者さんに対して、送迎サービスをされているそうですね。

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送り迎えをしてくれる家族がいなくて、タクシーを使わないと来院できない、でもタクシー代は高くて……。そんなふうに、「手術を受けたいけれどクリニックに行けない」という状況が、患者さんにとっては一番困るわけですよね。それは何とかしなければ、患者さんの負担を軽減したいと、送迎サービスを始めました。

患者さん思いなのですね。お話を伺っていると、診療で何か気をつけていることはありますか。

眼科に限った話ではないでしょうが、「病気が見つかるのが怖いから病院に行きたくない」という人も、中にはいらっしゃいます。その気持ちは、すごくよくわかります。私は、そういう患者さんにこそ、検査して異常がないと確認して安心していただきたい。最高の治療って、「大丈夫ですよ」と言って差し上げられることだと思うのです。その一言で、患者さんの生活が豊かになると信じていますから。もちろん、検査によって病気が見つかることもあります。全員には無理なんでしょうけど、特にお年寄りの方には、余計な心配をせずに心身ともに生き生きと過ごしてもらいたいですし、それには「大丈夫ですよ」と自信を持って言える、確かな診療が欠かせないと考えています。

最後に、今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

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開業以来通院していただいている患者さんには感謝しかありません。手術するのも、検査して「大丈夫ですよ」と言うことも治療です。すべてのご期待に応えられたという過信はありませんが、めざす医療を実現し続けていくためにも、立ち止まらず進み続けていきたいと思っています。具体的にいえば、新しい機器の導入、新しい知識、スタッフ教育などですね。必ず、患者さんに還元されるものと信じて、前へ進んでいきます。

自由診療費用の目安

自由診療とは

3焦点眼内レンズ(選定療養)/20万円~
※手術代・診察代・検査代・薬代は保険診療
3焦点眼内レンズ(自由診療)/39万円~
※上記金額は、手術代・眼内レンズ代・手術後3ヵ月の診察代・検査代・薬代を含む
焦点深度拡張型レンズ(自由診療)/42万円~
※上記金額は、手術代・眼内レンズ代・手術後3ヶ月の診察代・検査代・薬代を含む

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