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中川 知美 院長の独自取材記事

なかがわ眼科

(宝塚市/中山寺駅)

最終更新日:2025/09/18

中川知美院長 なかがわ眼科 main

スタッフは子育てを経験した女性ばかりで、親しみやすいようなアットホームな雰囲気が特徴の「なかがわ眼科」。院長を務める中川知美先生が、「地域の気軽に相談できるクリニック」「子どもに来てもらいやすいクリニック」をめざし、2001年に宝塚市に開業した。今年18年目を迎え、3世代にわたる患者に頼られるクリニックとなっている。「先生らしくない先生、とよく言われる」と笑顔を見せる中川院長は、これまでの軌跡を「仕事も育児も長いスパンに立って、その時その時やれることを積み重ねてきた結果」と振り返る。今回は、日頃から患者へ向けた思いや診察で心がけていること、そして趣味などをたっぷり聞いた。

(取材日2019年5月14日)

地域で気軽に相談できる眼科をめざして

どんなクリニックをめざされていますか。

中川知美院長 なかがわ眼科1

めざしているのは、「地域で気軽に相談できるクリニック」です。大きな病院の手が届かないところを私がフォローできればと思って、今までやってきました。気づけばもう18年ですね。そのためにも、患者さんが適切な時期に適切な治療を受けられるように、診察では見落としがないように注意しています。手術はしていませんので、適切なタイミングで適切な病院を紹介することも大切な仕事。日頃から宝塚市立病院や市立伊丹病院、兵庫医科大学病院などと連携できるよう体制を整えています。大きな病院では待ち時間なども発生しますので、術後の経過観察や通常の定期検診などは、当院で受けてもらえたらと思っています。

先生がやりがいを感じるのはどんな時ですか?

患者さんが喜んでくださる姿を見たり、感謝してもらえたりした時ですね。以前、網膜剥離がかなり悪化した状態で診察に来られた方がいました。これはすぐに専門の先生を紹介しないといけない。医師同士で連絡を取り合い、無事、先方の病院で治療を行いました。「先生に紹介してもらったおかげです」と報告してくれた時は本当にうれしかったですね。もともと眼科の道を選んだのも、人に喜んでもらえる仕事であることがきっかけでしたから、そこは変わっていませんね。

日々、大切にされていることはどんなことでしょうか?

中川知美院長 なかがわ眼科2

クリニックを始めるにあたり、来てもらいやすいアットホームな雰囲気づくりを大切にしてきました。開業当時は私の子どもがまだ小学生だったこともあって、子どもが嫌がらずに来られるように随分工夫をしましたよ。ぬいぐるみやキャラクターに絵本、漫画などたくさん並べて(笑)。残念ながら今は衛生面を考慮してそういったものは置かないようにしていますが……。ちょうど今、音楽が鳴ったのは、皆さんに人気の掛け時計なんですよ。1時間ごとに音楽が流れるだけではなくて、掛け時計自体が大きく動く仕かけになっています。これが鳴っている時に診察にお呼びしても、「この仕かけを見終わるまで待って」なんて言われることもありますよ。

仕事も育児も長いスパンで考えて積み重ねる

これまでのご経歴を教えてください。

中川知美院長 なかがわ眼科3

祖父も父も医師でした。祖父は病院をしていましたので、住み込みの医師会の准看護師に通学しつつ働いている人が数人いました。父は内科医で私も夜診などの受付を手伝ったりしていました。京都の夜診は18時から20時でしたからカルテ出しなどよくしていました。なので医療が身近にありましたね。眼科を選んだのは、眼球が美しいと思ったことと、手術後に喜ぶ患者さんの姿が感動的だったからです。そして、眼科の専門家なら女性が長く働きやすいのではないかとも考えました。兵庫医大を卒業後は、京都や滋賀の病院で勤務していましたが、子どもが生まれてからは、それぞれの病院などで非常勤で医師の補佐などにあたりました。そして、子どもが小学校3年生になって少し手が離れたところで、当院を開業しました。

子育てしながら医師を続けるのは大変だったのでは。

子どもが小さい時は夜勤や当直をするのは難しかったので、働き方を変えるなど工夫しました。開業してからしばらくは、忙しい時期がありました。診察が19時まで延びて、帰宅してから急いでごはんを作って子どもに食べさせて、また戻って残りの仕事をしていましたね。今は子どもも大人になり、また、周りに眼科も増えたこともあって、日常や仕事のペースは落ち着いてきています。その分、患者さんとしっかり関わったり、勉強会に参加して新しい知識を学んで患者さんに還元できるようにと時間を使っています。振り返ってみると、仕事も育児も長いスパンで考えて、その時その時できることを一生懸命やってきて今に至っていると思います。

プライベートはどのようにお過ごしですか?

中川知美院長 なかがわ眼科4

子どもと旅行に行ったり、一人で本を読んだり、いろいろです。以前は、子どものために朝はお弁当作りをしなくてはいけませんでしたが、その必要もなくなったので、朝の自由な時間が増えましたね。昼は週2回ほど友人と一緒にラジオ体操をしたり、ストレッチをしたり、月に数回はスーパー銭湯に行くなどしてリフレッシュしています。夜の散歩を小1時間くらいすることもありますよ。以前はミニバイクに乗って通勤していたのですが、今は自転車。ジムに行ったりはしていませんが、日常の中で運動を取り入れる感じです。家事の時短もテーマでしたね。最近、一度に複数の料理ができる炊飯器を買って利用していますよ。

気さくな人柄がアットホームな雰囲気を形成

クリニックのアットホームな雰囲気は先生の人柄も関係がありそうですね。

中川知美院長 なかがわ眼科5

よく患者に、「先生らしくないですね」と言われます。普通のおばさんですよ(笑)。朝もクリニックで掃除機をかけていると驚かれるんですが、できる人がすればいいと思っています。逆に、掃除機をかけるくらいしかできないんですけどね(笑)。クリニックの外で患者さんと立ち話することもあって、そうしたら、その方のお友達も来られて一緒に話したり。後で先生だったんですかって、びっくりされることもありますよ。仕事帰りにスーパーで惣菜を買っている時もよく声をかけられます。

地域に密着されているんですね。

いつでもクリニックに駆けつけられるように、自宅から自転車で通えるような範囲で開業したかったんです。長く校医も務めさせていただいていて、近隣の保育園、小学校、中学校の子どもたちをたくさん診させてもらっています。スマホやゲームの影響で子どもたちの視力の低下は目立ちますね。初めて診察に来た時には、すでにかなり悪くなっている場合もあります。最近は、子どもも親も忙しくて、なかなか来院できないのかな。私も働きながら子育てしていたので、事情はよくわかるんです。「今まで見えにくかったね。これから治療していこうね」と声かけしますが、早めの治療が何よりだと思います。

子どもの診察時に心がけていることなどはありますか。

小学生くらいまででしたら、視力検査の場面には子どもだけでなく親もそばで見てもらえるようにしています。子どもがどれくらい見えているのか、見えていないのか実態を親にわかってもらいやすいかなと思います。また、ここで働いているスタッフは皆子育て経験のある女性ばかり。ですので、小さなお子さん連れでも、スタッフが抱っこしたりあやしたり連携して対応しますし、家族で来院しやすい雰囲気を心がけています。

最後に今後の目標と、読者へのメッセージをお願いします。

中川知美院長 なかがわ眼科6

今後もこの宝塚・伊丹の地域で気軽に相談できるクリニックであり続けたいと思っています。開業当時に診察した子どもたちが今は大人になって、その子どもを連れて来てくれています。おかげさまで3世代にわたってきてくださる方もいて本当に感慨深いです。そして、講演会や勉強会などにはできる限り参加して、眼科の専門家としての学びも積極的に継続していこうと思っています。視野の検査機器も新しい物を導入しましたし、総合病院とも引き続き連携を密にしていきます。どうしたら皆さんに喜んでもらえるか。それを考えて、努力していきたいと思っています。

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